ご当地グルメの金字塔、鶏の魅力極まれり！美唄焼き鳥【たつみ】

「日本7大焼き鳥」をご存じだろうか。

北海道からは鶏ではなく豚を焼く「室蘭」、そして親鶏をモツまで丸ごと焼く「美唄」が選ばれている。

その美唄焼き鳥店の中で最も古くから営業している「たつみ」。

創業は1968年だそうで、以来ずっとファンに愛される老舗だ。

ここの焼き鳥は本当にとんでもなく美味しい。

今日はお得なランチで、焼きたてをいただこうと思う。

土日は待ちも出るので、開店時刻に着くよう向かったが、すでに満席に近かった。

カウンターに座りタッチパネルで注文する。

実はこちら、昨年の夏に火災があり、店舗がほぼ全焼するという災難に見舞われた。

しかし、お店の皆さんの熱意と美唄市内にとどまらない多くのファンの後押しですぐに営業を再開。

お店もすっかりシャレた雰囲気にリニューアル、タッチパネルまで導入されたのだ。

さあ、おなかが空いた。

ランチメニューは4種類。

10食限定のDセットは売り切れていたので、とり飯とそばに焼き鳥がつくBセットをオーダー。

忙しく立ち働く店員さんのTシャツがかっこいい。それ売ってないんだろうか、欲しい…

「お待たせしました！」

来ました来ました、まずはお盆にのったご飯とおそば。

小さな冷奴とお漬物。

とり飯から甘い香りが立ち上る。

写真を撮っているとほどなく焼きたての串が登場。

串は「精肉」と「モツ」から選べるが、苦手でなければ断然モツがおすすめだ。

鶏を余すところなく食べるので、キンカンやレバーなどいろんな部位が串打たれ、合間に玉ねぎが刺さっている。

これが高温の木炭でカリッと焼かれ、やや強めに塩コショウで味付けされており、実にうまい。

鶏の様々な旨味と食感、そしてちょっと焦げ目のある玉ねぎの甘さ。

私はカリカリ感を味わいたいので別皿でいただいたが、美唄の方はこの串をそばにのせて、そばつゆに炭の香りを移して食べるようだ。

とり飯もほんのり甘く優しい味付けで、しょっぱめの焼き鳥とたいへん合う。

そばをすすり、冷奴でクールダウン。うん、実に素晴らしい。

お昼は混雑すると追加の串オーダーができないことも多い。

持ち帰りも1時間待ちなどと言われるので、あらかじめ前日に電話で予約していくことをおすすめする。

今日は予約済みだったので、20本テイクアウト。

きっちり梱包してくれるので温かいままでジューシーさもキープされているが、やはり焼きたての「カリッ」は望めない。

いつか夜、ビール片手に焼きたてのモツ串をたらふく味わいたい。

美唄に泊まるしかないな…