BABYMONSTER──「ベイビーのように愛らしく、モンスターの実力を見せる」【THE ONES TO WATCH 2024 vol.9】

「全員集まったときのエネルギーが強いんです」（RUKA）

名は体を表すと言うが、「BABYMONSTER」というワードは、このグループを実によく表現している。RORAが「普段はベイビーのように愛らしく、ステージ上ではモンスターのような実力を見せる。そんな2つの要素を兼ね備えた存在でありたい」と話せば、RAMIも「グループ名を初めて聞いたときに、私たちが目指すものはこれだ！ と感じました」と続ける。

韓国、日本、タイの多国籍メンバー7人で構成されたBABYMONSTERは、YG ENTERTAINMENTがBLACKPINK以来約７年ぶりに世に送り出したガールズグループとして、結成当時から注目を集めていた。その期待に違わず、1stミニアルバム『BABYMONS7ER』に収録された公式デビュー曲「SHEESH」のＭＶが、歴代のK-POPガールズグループのデビュー曲としては最速で２億回再生を突破するなど、確かな存在感を示している。「７人それぞれの個性が強く、得意分野も違うので、全員集まったときのエネルギーが強い」とRUKAが語る通り、BABYMONSTERの魅力は多様な煌めきを持つ個人が結集して、カリスマ的な強い一筋の光を放つ点にある。その様子をAHYEONは「クレヨン」、そしてCHIQUITAは「レインボー」と表現する。

「7人全員でファンの皆さまの前に立つことができたことは、大きな学びになりました」（ASA）

今年の5〜6月には、東京公演を皮切りにジャカルタ、シンガポール、台北、バンコク、神戸そしてFINALのソウルまでアジアファンミーティングツアーを敢行、世界レベルでの人気の高さを証明した。「デビューして間もない中で、たくさんの都市を訪れることができたこと、そして7人全員でファンの皆さまの前に立つことができたことは、大きな学びになりました。実力もアップし、チームワークも一層良くなったと思います」というASAの言葉通り、彼女たちにとってこの経験は大きな糧となった。

8月に行われた「SUMMER SONIC 2024」では堂々たるパフォーマンスを披露し、約2万人の観客を沸かせて話題を呼んだ。RAMIはこのステージを「観客の皆さんとの息の合わせ方など、ファンミーティングツアーで自分たちの課題に気づくことができました。それを理解しながらパフォーマンスできたことが、レベルアップに繋がったと思います」と振り返る。

「個性も国籍も違うメンバーですが、コミュニケーションの難しさは感じません。同じ人間ですから」（PHARITA）

現在地点を冷静に見据え、成長を続ける彼女たちを支えるのは、メンバー同士の固い結束力。最年長のRUKAと最年少のCHIQUITAが、互いを“しんちゃん”と“ひまわり”のような“クレヨンしんちゃんコンビ”だと笑い合うことからもわかるように、彼女たちは年齢や国籍を超えた信頼関係で繋がっている。メンバーから異文化を学んでいるというPHARITAは「個性も国籍も違うメンバーですが、コミュニケーションの難しさは感じません。同じ人間ですから」と微笑む。パフォーマンス前に7人でピストルポーズをするのがそんな彼女たちのルーティンだ。「誰が始めたわけでもなく、自然に決まった」（RUKA）このポーズが、「緊張をほぐすための習慣」（CHIQUITA）になった。「7人全員でデビューできたことがすごくうれしい」というAHYEONが「なるべく空白の期間を置かずに、常にファンの方々とコミュニケーションをとりながら活動したい」と語るように、メンバーの視線の先には常にMONSTIEZ（BABYMONSTERのファンダム名）がいる。MONSTIEZへの感謝と、未来への期待を何度も口にしていた彼女たち。“愛くるしいモンスター”たちの世界への挑戦は、まだ始まったばかりだ。

Profile

ベイビーモンスター/BABYMONSTER

YG ENTERTAINMENTから約7年ぶりにデビューしたガールズグループ。韓国出身のAHYEON, RAMI, RORA、日本出身のRUKA, ASA、タイ出身のPHARITA, CHIQUITAという多国籍の7人メンバー。2024年4月に1stミニアルバム『BABYMONS7ER』で完全体デビュー。同作はK - POPガールズグループのデビューアルバムとして最多の初週セールスを記録。アジアでのファンミーティングツアーやSUMMER SONIC 2024出演も話題を呼んだ。

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Photos: Ayaka Endo Lighting: HIGASIX Styling: Akiko Kizu Styling Support: Hary Hong, Subin Jo Hair: Eunji Makeup: Hyejin Movement Director: Chikako Takemoto Text: Airi Nakano Editors: Yaka Matsumoto, Rieko Shibazaki

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