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「来てみてよかった!」母の認知症は専門の病院で診てもらうことに決定!<母の認知症介護日記>

  • 2024.10.29

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。新しい病院で母・あーちゃんを担当してくれたのは、50代半ばくらいの先生。ワフウフさんの要望通り、先生も「認知症」という言葉は一切使わずに診察をしてくれました。認知症のテストを受けたのは1年半ぶりですが、テスト中の様子を見ながら、ワフウフさん姉妹は症状が進行していることを改めて実感しました。テストが終ったあとは、前回のように「どこかおかしいの?」と質問攻めにされなかったのは助かりましたが、それも症状が進行しているがゆえだと思うと、なんだか複雑な気持ちです。

ひと通りのテストを終えたあーちゃんは、看護師さんと検査へ。その間に、先生はワフウフさん姉妹に診察の結果を話してくれました。先生曰く、歩行動作や手の動きにパーキンソン病(脳の異常のために体の動きに障害が現れる病気)の症状が出ていて、「大脳皮質基底核症候群(脳の神経細胞が脱落するとともに、残った神経細胞にも異常な蛋白が蓄積する病気)」とも診断できるとのこと。さらに、認知症のテスト結果も、1年半前と比べて得点が半減……。衝撃の結果ではありましたが、かかりつけ医の「筋力の低下」という言葉を鵜呑みにしなくてよかったと、ワフウフさんは改めて実感したのでした。

終わりが見えない会話

新しい病院は「来てよかった!」と思える良い病院でした。姉も同意見です。

さらに、あーちゃんも好印象を持ったようで、今後も認知症はこの病院で診てもらうことに決めました!

姉は、かかりつけ医である糖尿病の先生に病院を変えることを言いづらいようでしたが、私は何とも思いません。

思いがけず、姉は気が小さいのだと気づいてしまいました。

新しい病院で、1人のおばさんに話しかけられたあーちゃん。60代くらいで、しっかりしているように見えました。

会話は弾んでいるように見えたのですが……。

ん……?

よく聞くと、同じ会話がループしているだけ……! 2人とも自覚はなさそうで、楽しく話しているように見えるのですが。

専門の病院なので、認知症患者が多いのは当たり前ですが、あーちゃんより若く見えるのに……と複雑な気持ちになりました。

よく会話を聞いていると、あーちゃんは私のことを「ずっと女子校で英文科を卒業した」と紹介していました。

ずーっと共学で、国文科卒業なのですが……?? まぁ、個人情報をばらまかれるよりは良いと、前向きに考えることにします。

新しい病院は、良い意味で想像以上でした。おそらく、そのまま糖尿病の病院で診てもらっていたら、パーキンソン病の症状にも大脳皮質基底核症候群にも気づいていなかったでしょう……。スタッフや先生の対応も申し分ありませんでした。姉も同じ印象を持ったようで、やはり今後は専門の病院であーちゃんの認知症を診てもらおうと決めました!

この病院は認知症専門の病院なので、患者さんもほとんどが認知症患者だと思われます。私たち姉妹があーちゃんと訪れたとき、1人のおばさんがあーちゃんに気さくに話しかけてくれました。60代くらいで、ひとりで来ている様子です。とても朗らかでしっかりとした感じに見えたのですが……。

「あらっ! 娘さんたち?」から始まり、「いいわねぇ、うちは男の子しかいないから……」という言葉に、あーちゃんが「私、男の子は育てられないわ~」と返したところで、また「あらっ! 娘さんたち?」に戻り……。2人とも自覚がないようですが、楽しそうに同じ会話を繰り返していました。ちなみに、会話の途中、あーちゃんはちっとも合っていない私の経歴をペラペラと話していました。何もかも間違っていて、ある意味、個人情報が保護されているのかも……!?

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思い切って足を運んでみた新しい病院は、期待以上だったようで本当によかったです! あーちゃんが新しい病院に慣れるのは大変かもしれませんが、今の状態に合った治療を受けることで、少しでも普段の生活に関するストレスが軽減されるといいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!


著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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