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古市憲寿「根っこが意外とロマンチスト」 余計なひと言が漏れる古市に遠慮なくツッコむ和田など、意外に好相性な2人

  • 2024.10.28
意外と好相性に見えた古市ゲスト回 (C)BSテレ東
意外と好相性に見えた古市ゲスト回 (C)BSテレ東

【動画】「だって嘘じゃないですか」忖度なさすぎな古市に笑うしかない和田明日香

料理家・食育インストラクターの和田明日香がゲストを招き、リラックスして“宅飲み”するようすを映すBSテレ東の人気番組「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜よる10:00~)。10月22日の放送では、ゲストに社会学者として活躍する古市憲寿が登場した。ストレートな物言いで有名な古市だけに、初対面の和田と小さな衝突が発生してしまう。

さっそくひと言多い古市にツッコむ和田

10月22日(火)放送のゲストは、“忖度なし”で語ることで話題の社会学者・作家を務める古市憲寿だ。これまで数多くの番組や記事などで意見や情報を発信してきた古市。そんな彼は番組への出演に際してお土産を持ってきてくれた。アメリカから友人が作っているという醤油の「サンジェイ 有機たまり」を、フランスから「トリュフオイル」を白黒2種類と、外国産の良品だ。

まずはハイボールということで「知多」を開け、「私が作ると絶対濃くなっちゃうから」という和田から受け取って自分でリキュールの割合を決めていく古市。和田は前回のゲスト・キムラ緑子からもらった「new tune」というエールを開ける。

和田は「よく来ましたね」と切り出し、古市には宅飲みのイメージがなかったと話す。なお古市は確かに“家ではご飯を食べない”らしく、家には水とチョコしかないと驚きの事実を明かして笑う。和田にとってもイメージ通りではあったのだが、“包丁も持ったことがない”という話にはさすがに驚いていた。

ハンバーグを作るという和田に、「ハンバーグ好きです。美味しいハンバーグは」と語る古市。あえて“美味しいハンバーグは”と余計なひと言を付け足す古市にツッコみながら、酒を飲みつつ見事な手際で調理を進めていく。豚肉と牛肉を4:5の割合で合わせた合いびき肉に切った玉ねぎを投入し、手早くこねるとラップを巻いて冷蔵庫へ。タネを少し寝かせる間、じっくりトークモードに入る。

“ここにないもの”を追い求める古市の姿勢

和田にとって義理の母である料理愛好家・平野レミは古市が好きだったという話や、料理をしない古市に「ハンバーグのタネをこねてから1度冷蔵庫で休ませる理由」などをクイズにして出題。マイペースな古市を、和田がさすがのコミュニケーション能力で古市をもてなす。

そのなかでは文系である古市が、理系な思考をしていることのに驚いたという話題も。古市の小説にして芥川賞候補作にもなった「平成くん、さようなら」を読んだ和田は、「こんな素敵な文章が書けることに驚いた」と率直な気持ちを語った。古市のイメージからは離れた印象を持ったようだ。

また社会学者を古市が志した理由を質問された古市は、“違う社会や可能性について気になったから”と語る。連立方程式にたとえる古市は「もしもあの事件が起きていなければ」「仮にこうなっていなかったら」と考えていった末に社会学者の道を進んだそう。その話に、文系の側面も理系の側面もある古市の歴史を知った和田は納得。「根っこが意外とロマンチスト。ここに無いものを求めるってロマンチストじゃないですか」と笑う古市に、感心の表情を浮かべていた。

その間にも肴を追加していく和田。へたを落として皮をしま目に向いたなすを半月切りに、エシャレットやカマンベールチーズを千切りながら加えた「さっぱりなす」は古市にも好評を得る。お土産で持ってきてくれた溜まり醤油をかけるなど、相変わらず高いメニュー考案能力が伺えるひと品だ。

料理をしない古市を引っ張り出し、冷蔵庫で休ませたタネを成形して空気を抜く作業を手伝ってもらう。用意していた野菜を入れたソースのなかに焼き上げたハンバーグを入れて煮込み、「おうちハンバーグ」を完成させる和田。ひと口食べた古市は、「野菜とソースとハンバーグがめちゃくちゃ合います」とその味に満足しているようだった。遠慮のない意見がトレードマークの古市だけに、こうした褒め言葉も社交辞令ではない説得力がある。

その後もメイン料理としてお土産のトリュフオイルを使った麺料理が作られた。五島うどんを茹でている間に舞茸やしいたけをこんがりと焼き、オリーブオイルを加えながらにんにくや玉ねぎを炒める。さらに牛乳やコンソメを加えて煮立たせると、塩コショウやパルミジャーノチーズといった意外な調味料を加えていく。

湯切りしたうどんをソースのなかに加え、乳化させつつ舞茸、生ハムを千切りながら乗せる。さらにパルミジャーノチーズ、トリュフオイル、あらびき胡椒をふって「きのこクリームパスタ風うどん」が完成。「うどんって言われなかったらわからないわ!」とその味に舌つづみを打つ、珍しく興奮気味の古市の姿が印象的だった。

古市憲寿×和田明日香のまったり宅飲みと意見交換

“忖度なし”の物言いをしてしまう古市だけに、ひと言多いと指摘する場面もあった今回。しかしピリッとするどころか、逆に胃袋を掴んでしまう和田の腕前はさすがのひと言というべきか。

ストレートに物を言う古市はある意味で壁がなく、気持ちをオープンにしているだけとも言える。気を遣わずにツッコミを入れられる和田との相性は、それほど悪くないのかもしれない。信条など深い部分も忌憚なく明かすため、初対面ながら一歩踏み込んだ話をしていたともいえるだろう。

なお今回番組で登場したメニューのレシピは、番組公式Instagramにも掲載される。次回放送は10月29日(火)夜10時より、ゲストに元宝塚トップスター・凰稀かなめを招いて“華麗なる”宅飲みがおこなわれるという。

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