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センスのいい家族が暮らす家【vol.15 大パノラマから山間の自然を享受する家・関れいみさん邸 】 | HugMug

  • 2024.10.28
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大人も子どもも、家族みんなが過ごしやすい家づくりに大切なことってなんだろう? vol.15では、神奈川・逗子に住居とアトリエを構える〈&her(アンドハー)〉のディレクター・関れいみさんの新居を訪れました。切り立った崖の下、建物が浮遊するように突き出る建物は、まるでSF小説に現れる秘密基地のよう。リビングにいるだけで全面の窓から周囲の自然を味わえる大パノラマは圧巻。さっそく理想の住まいのヒントを探ります!profile

センスのいい家族が暮らす家Vol.15 大パノラマから山間の自然を享受する 関れいみさん邸
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関れいみさん〈&her〉ディレクター大手アパレルメーカーに勤務した後、東京から逗子に移住したのを機に独立。夫とレディースブランド〈&her〉を7年前に立ち上げる。今まで大量生産が主流だったファッション業界で受注生産というスタイルを打ち立てる。売れ残った洋服を廃棄しないためのサスティナブルな服づくりに取り組み、体型に合わせたセミオーダーも実施。全国に幅広い年齢層のファンがいる。
Instagram:@reimisekiFAMILY:4人家族(パパ・ママ・長男11歳・次男7歳)
HOUSE TYPE:一軒家/注文
HOUSE DETAIL:居住歴4ヵ月/495.03㎡(延床面積93.80㎡)/1LDK
AREA:神奈川県逗子市

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こだわりの住まいについて

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サンダーバードの秘密基地を崖の下で再現したい

神奈川・逗子の山手に関さん家族が新居を建てたのは2024年7月のこと。15年も空いていたという雑草だらけの空き地を購入した理由を伺うと、「サンダーバードの秘密基地をつくりたかったから」というユニークすぎるアンサーが返ってきた。その言葉どおり、関さんの新居があるのは逗子の山間の切り立った崖の下。まるで岩に埋め込まれた要塞のように、岩肌から建物が飛び出している。その佇まいに直面した来客は、だれもが驚くそう。

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住居に入るには急な坂道を登り、石が転がっている道も上がらなくてはいけない。小学校に通う子どもたちは毎日ここを往復しているとのことで、さぞ足腰がしっかりしてくるだろうと想像できる。まさにアクティブな男児たちを育てるには絶好のロケーション。

LIVING & DINING

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逗子の自然を享受できる大パノラマのリビング

狭めの廊下を進むと視界がパッと開いて、リビングの向こうに大パノラマが出現。角部屋の壁を全面窓にすることで、高台の住まいから下に広がる風景を一望できる形になった。日が暮れると、暗闇の中に路面電車が浮遊するように走り抜け、その幻想的な様子はまるで「銀河鉄道の夜」。どこまでも物語の延長線上にある関邸なのだ。

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心地いいリビングの時間を過ごすために、小さな工夫がさまざまな箇所に備わっている。例えば、壁に付けるとどうしても目立ってしまう大きめのエアコン。オーダーメイドのテーブルの下部にあえて収納して、格子をあしらうことでインテリアを邪魔しない空間に仕上がっている。

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窓の下には、壁に合わせて造り付けのモルタルベンチを設置。窓辺の好きな場所に腰かけられるので、外の景色が自由に眺められる造りに。ちょっとした小物も置けるので、オブジェをディスプレイするのにも役立っている。

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リビングやキッチンにはできるだけ家具や道具を置かないのが、関家の今のところのルール。あまりに借景がすばらしいため、室内を家具で埋め尽くしてしまうより、外の豊かさを室内からも楽しもうというのが狙い。

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「だからこそ、配置する家具はしっかり選びました。置ける場所も限られているので」と話す関さん。ダイニングテーブルの上に吊るした個性的な照明は、この新居のために渋谷の〈maidens shop〉で購入した「LAFABLIGHT」。幾重にも張り巡らされたロープが独創的で、オブジェとしても成り立つ存在感。和とも洋とも受け取れる佇まいは、謎めいた秘密基地にとてもフィットしている。

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リビング脇のテレビスペースは、子どもたちのゲームスペースになることも。パパがしっかり綿を打ち直した〈Mario Marenco(マリオ・マレンコ)〉のソファに座って、兄弟の大切な時間に。

KITCHEN

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子どもが作業しやすいように広々としたテーブルをオーダー

家族団らんのためのキッチンは、ママだけでなく、家族全員が参加できる空間に。通常より幅を広めに設定したテーブルをオーダーメイドしたことで、みんなが集まってワイワイ調理しやすいスペースになった。

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この日、撮影中に小学校から帰宅した関家の兄弟は「お腹すいた〜!」と、今川焼きをさっそく温めて、パパとママにもお茶を振る舞うシーンも。鍋やカトラリー類は徹底して引き出しに収納しておくことで、子どもたちが自由に作業しやすい調理場をキープしている。

KIDS ROOM

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将来は部屋の中央を仕切って個々の空間になるように

漫画好きな長男の棚には、お気に入りのスタメン作品がズラリ。他はロフトへ収納しているとのこと。以前の賃貸住宅では子ども部屋がなかったので、兄弟そろって喜んでいるそう。「子ども部屋は、現在は兄弟で一部屋を使っていますが、ゆくゆくは真ん中で仕切れるように設計しています。天井のハリを出すことで、強度も高めました」

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ベッドリネンは〈IKEA〉のもの。「子どもが選んだライムカラーが、何気にいい味を出しているんです。男子なのでブルーを選ぶかな? と思っていたら、空間のアクセントになるパステル系を選んでくれたので、ちょっと嬉しい」と、関さんも満足気。関さんが昔から部屋に飾っていたという絵は、現在では子ども部屋のポイントに。自分が好きだったものが、子どもに引き継がれていくのも嬉しいそう。

CLOSET

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アイディアソースは古着屋から!天井から洋服を吊るすスタイル

リビングの反対側に位置する部屋は、ウォークインクローゼットに。「天井から床まで鉄パイプを設置して、洋服を三段のポールに掛けられる仕様にしました。もともと古着屋で働いていたので、こういうスタイルで洋服を収納することに馴染みがあったんです」と話す関さん。

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どこに何があるのかも一目瞭然。ゴチャつきがちなバッグ類も引っ掛けて収納することで、形が崩れない。

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クローゼットに置いたシェルフの上には、アクセサリーがショップのディスプレイように並べられている。こちらも何があるか一目でわかる収納に。

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湿気の多い山間にある住まいのため、通気性のよさを重視したシューズの収納スペース。扉がついたシューズボックスよりも、スチールシェルフにシューズをどんどん乗せていくスタイルがカビ対策に安心とのこと。

WASH ROOM

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海辺暮らしで買ってよかったガス乾燥機

逗子で暮らしてから最も助かっているのが、ガス乾燥機「乾太くん」。雨の日も雪の日も、これがあるだけで家族4人分の大量の衣類が数時間で乾く。海辺暮らしで買ってよかった生活用品のトップがこちら。

BED ROOM

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おこもり感のある寝室で仕事にしっかり没頭したい

夫婦の寝室には、関さんのデスクを置いて仕事ができるスペースに。「窓のサイズが決まっている建物なので、これ以上大きく窓枠を取ることができず、はじめは小さいなと思っていたんですが、仕事にグッと入り込めるので、これはこれでよかったです」

LOFT

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はしごを登った先に広がる屋根裏の秘密の小部屋

「階段をつくると面積を取っちゃって、そのぶん狭くなるので、はしごにしちゃったんです」と笑顔の関さん。なるほど、そのアイディア、すばらしい! 普段はクローゼットに置いている可動式のはしごを設置して登ると、その先には秘密の趣味部屋が広がっていた。

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パパの趣味のサーフボードが並べられ、写真集や漫画が無造作に散らばっている。このゆるさが、家族みんなそれぞれが楽しんでいるのを表しているよう。

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山肌に秘密基地のように建てられた新居。一見、建設が難しそうな場所でも、アイディア次第でおもしろい住まいが建てられることを教えてもらいました。山間での住居の建設やインテリアの選び方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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