初心者にとってシミュレーションゴルフってあり？ 気を付けたいポイントはあるのか

天候に影響されず、好きな時間に練習できるシミュレーションゴルフは快適そのもの。ただゴルフは自然の中でプレーするスポーツだから、気を付けたいポイントもチェックしたい。初心者にとってのシミュレーションゴルフの注意点を紹介します。

◆初心者がゴルフを始めるきっかけに最適！

シミュレーションゴルフは、室内でバーチャル機器を使ってゴルフの練習や疑似ラウンドを体験できる新しい方法です。室内練習場やゴルフバーなどで気軽に楽しめるので、初心者でもゴルフをゲーム感覚で始められるのが魅力です。さらに、高性能カメラを使った本格的な練習も可能です。 ゴルフクラブを持っていなくてもレンタルができる施設が多く、手ぶらで気軽に行けるのも人気の理由の一つ。ラウンド中も友人とおしゃべりを楽しみながら、カジュアルにゴルフを始めるきっかけとして最適です。 ゴルフを楽しんでいくうちに興味がわき、コースデビューを目指す人も増えています。シミュレーションゴルフがゴルフを始める重要なステップとなりつつあるのです。

特に初心者にとってはスイングの基礎を固めるのに非常に効果的です。 搭載している高性能カメラは、打球の回転数や球筋を詳細に解析せず、打席に設置されたカメラでさらに、理想的なスイングと重ねて比較することで、客観的に修正点を見つけることができます。シミュレーションゴルフでは、スイングや打球のデータが数値化されるため、自分の弱点を明確に把握でき、目標設定が簡単になります。たとえば、ドライバーのスライスを感覚だけで修正しようとすると、逆に悪化してしまったり、他の部分まで崩してしまうこともあります。初心者でも、無駄な遠回りをせずに正しいスイングを身に着けられるのが大きなメリットです。

◆シミュレーションゴルフの気を付けたいポイントは

シミュレーションゴルフは、実際のゴルフと同じように大半のシチュエーションが再現できるものの、風や地形の影響を完全に再現することはできません。そのため、ボールの飛び方やパターの感覚に違いが生じることがあり、シミュレーションゴルフで身に付けた技術を実際のゴルフに活かす際は、これらのズレをしっかりと微調整することが大切です。

また、自然の中でのゴルフとは異なる点として、ラフでの微妙なタッチの違いが挙げられます。 もちろん、ラフ専用の練習マットを備えた施設もありますが、クラブへの抵抗感を完璧に再現するのは困難です。 さらに、季節によってラフの状態が変わることや、芝の順目・逆目などの自然界の細かな環境変化を再現するには限界があります。

もう一つの大きな違いは、シミュレーションゴルフは歩かないことにあります。 ゴルフは激しいスポーツではありませんが、特に後半になると疲れが出てきます。この疲労感が実際のゴルフではプレーに影響してしまうため、シミュレーションゴルフでよいスコアが出せても、コースに出ると後半調子を崩してしまうのです。

さらにシミュレーションゴルフでは、グリーン上の傾斜やラインが表示される一方、実際のゴルフでは自分でグリーンの読みを行う必要があります。あるいは、自分で歩測して距離感を把握するなど、リアルなラウンドならではのスキルも求められます。

風や地形、体力の消耗など、実際のコースとは異なる部分もありますが、それを理解しながら練習を進めることが大切です。シミュレーションと実際のゴルフをうまく組み合わせて、無駄なく上達を目指しましょう。

取材・文／夢書房

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