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「伏線回収の神回」マーベル新作『アガサ』最終話を前に“怒涛の展開”で話題沸騰 米トレンド上位ランクイン

  • 2024.10.28
「アガサ・オール・アロング」第7話は、ディズニープラスで独占配信中 (C) 2024 Marvel
「アガサ・オール・アロング」第7話は、ディズニープラスで独占配信中 (C) 2024 Marvel

【写真】コスプレも話題沸騰! 今度は“西の魔女”になったアガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)

“稀代のヴィラン”アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)が主人公のマーベル最新ドラマ「アガサ・オール・アロング」の第7話「死と手をつなぎ」が10月24日に配信された。前回、謎多き少年ティーン(ジョー・ロック)の過去と“正体”が明らかになり、ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)の息子ビリー・マキシモフがウィリアムという少年の体に入ったものだということが判明。そんなビリーがアガサと2人で“魔女の道”を再び進み始める中、第7話では次々とこれまでの伏線が回収され、配信後にはSNSで「こんなに面白い回になるとか聞いてないんですけど」「第7話が最高すぎて涙が止まらない」「第7話、神回でした!」など、絶賛の声が上がっている。(以下、ネタバレを含みます)

予想していなかった展開に

“魔女の道”を進むうちに1人、また1人と魔女団のメンバーが減っていき、第5話のラストでティーンことビリーがジェニファー・ケール(サシェア・ザマタ)とリリア・コルデルー(パティ・ルポーン)を沼に沈めてしまい、第6話では沼から這い上がってきたアガサと2人きりに。再び魔女の道を進むことになり、第7話以降はアガサとビリーの2人旅になるのかと思ったら、予想していなかった展開に。

第6話までの振り返り映像の後、第7話本編が始まるとすぐに映し出されたのはリリアの姿だった。沼にハマったような汚れた姿ではなく、王冠を着けて美しいドレスをまとうリリアがゆっくりと落下していくのが見えた。そう、第7話はリリアが主役の回となっている。

アガサとビリーは次なる試練の館に到着。これまでとは比べ物にならないくらい大きなお城のような建物だ。中に入るとアガサは緑色の“西の魔女”の姿に、ビリーは“マレフィセント”の姿になるが、2人ともその姿にまんざらでもない様子。真ん中に円卓と2つの椅子があり、円卓には「曲がり道は時を超える」と書かれていた。ここでの試練は“タロット”が大きな鍵となる。ビリーが「僕ちょっと詳しいよ」といってタロットカードの束を手に持つと、部屋にあった砂時計がひっくり返った。前回はG-SHOCKのタイマーの時間が減っていったが、今回の“タイムリミット”を示すのはどうやら砂時計らしい。

「ちょっと詳しい」と言っていたビリーだが、いきなり“戦車”を“馬車”と間違えるなど、タロットに関する知識も怪しい感じ。まさにその通りで、2人ともタロットをうまく扱えず、天井に刺さっていた剣がカードを円卓に置くたびに落下してきた。さらに大量の剣が刺さった天井自体がジリジリと下がってきて、どんどん危険な状態になってきたのは火を見るよりも明らか。思わずビリーは「リリアがいればなぁ」と、リリアの不在を嘆いた。

そこで再びリリアが映し出されたが、今度は美しいドレス姿ではなく、顔に泥が付いた状態。つまり前回からの地続きにいるリリアの姿だ。「私は落ちた」とハッと気付いたようにリリアが口にするが、隣にはジェンがいて「そう、私と」と返事した。まるで意識を失っていたかのようにリリアは「ここはどこ?」とジェンに尋ねるが、「あんたが言ったのよ。“闇を進んで棚を探せ”と」とあきれた様子。その後の会話もかみ合わないことが多々あり、リリアの記憶が断片的で、自分が言ったことも覚えていなかったり、ツギハギだらけなのが伝わってきた。

「アガサ・オール・アロング」第2話より
「アガサ・オール・アロング」第2話より

リリアの言葉は“断片”だった

というか、これまでの回でリリアが唐突に口にしてきた意味不明な言葉は本当に“断片”だということも今回判明する。5分前まで話してたことを覚えていないリリアに対して、ジェンは「イカれてる。不気味」とリリアに言うと、「私、イカれてる?それとも不気味?」と返すが、その姿は第4話の時の姿で、リリアの問いに「正直言うと両方ね」と答えたのは、今はもういなくなってしまったアリス・ウー・ガリヴァー(アリ・アン)だった。

不意に目の前に現れたアリスに「アリス、だめよ!アガサを助け…」と警告しようとするが、今度は第3話でアガサと話していた場面になり、アガサが「ぜひ助かりたい」と答えた。瞬時に時を超える状態に戸惑うリリアが次に移動したのは、幼いリリアがマエストラと呼ぶ指導者的な女性と向かい合って座っている場面。マエストラは「何が見える? 時を超えてたのね。いつから?」と、リリアの特性、持っている力を知っているようだ。リリアが来たのは、彼女が初めてのレッスンを受けている時だった。茶葉占いをしていて、「何が見えるの?」と再び聞かれ、その中をのぞくと、ジェンといた沼に落ちた後の“時”に戻った。

ジェンは「また混乱?」と言うが、リリアは「混乱なんてしてないわ」と反論。その真剣な表情にジェンはリリアのことを信じたのだろう。そしてリリアも「時間の流れというのは幻想よ。子どもの頃、人生の時間がバラバラだった。時を超え、断片的な光景を見てた。それがまた起きてる」と誠実に答えた。つまり、子どもの頃に起きていた“フラッシュバック”に似た現象がまた起きているという。その時よりも悪化した状態で。悪化の原因をリリアは「終わりが近いから」だと推測した。

「アガサ・オール・アロング」第3話より (C) 2024 Marvel
「アガサ・オール・アロング」第3話より (C) 2024 Marvel
「アガサ・オール・アロング」第7話より (C) 2024 Marvel
「アガサ・オール・アロング」第7話より (C) 2024 Marvel

再びアガサ&ビリーのいる所へ

その途端、王冠を着けた姿でリリアはジェンと一緒に、アガサとビリーのいる円卓のそばに移動した。ビリーに対して怒りをぶつけようとするリリアに、ジェンは「あんたはもう少年に怒ってないの」と“現在”の状況を教え、なんとか収めることができた。

カードを卓に置いてないのに剣が降ってきたことから、何もせずにいることへの警告だと気付き、リリアが「何を誤ったの?」と焦りながらも考え始めると、第3話、第2話の場面へとリリアは時間を超えて移動し、「やめてやめて!」と叫ぶとまたマエストラと対話していた時へと移ってきた。マエストラは「魔女に仲間は必要」と“魔女団”の必要性を伝えるが、リリアは「隠者でいるほうがいい。偽者なのよ」と返し、時を超えてしまうことを抑える手段を教えてもらおうとするのだが、「制御ではなく、見通すことが務め」だと言われ、ジェンと2人で沼の下の地下道を歩いている“時”に戻った。2人は“棚”を見つけて、アガサとビリーのいる所にやってきた。

剣がぶら下がる天井がゆっくりと降りてきている中、リリアは冷静にタロットを仕切り直した。ビリーが「僕はウィリアムかビリーか」と質問すると、天井の動きが止まった。リリアはタロットの占いに必要な「旅人」「求めるもの」「過去」「未来」「困難」「褒美」「目的」があることを説明し、カードを置いていく。「旅人」の所に置くカードとしてビリーが引いたのは“魔術師”。大いなる可能性を秘めているという。「求めるもの」には“再会”を意味する「太陽」を。

「過去」のカードを引くと、リリアに剣が落下してきそうになるが「来ないで!」と叫ぶとまた違う時に移動していた。第4話の場面で「私たち最初は不仲だったけど、今は」と話し、第3話の場面に移り「みんなを愛してる」と話している。そしてまたマエストラの前に戻ってきた。ここでのマエストラとの対話もすごく重要になってくる。「死は全員に訪れる」というマエストラの言葉に、自分の死が近いことを自覚し、「残された時間」で何をするかを考えた。

次にリリアが飛んだのは、ジェンと2人で沼の底に落ちた時だった。時間を超えて自分が見てきたことをリリアはジェンに伝えた。それは自分が過去や未来を行き来しているため、忘れていたりするから、ジェンに知っていることを全て託したということになる。

再びアガサとビリーの所に行き、占われるべき“旅人”はビリーではなく、自分だと気付いたリリアは、カードを並べていく「旅人」は“聖杯の女王”、「求めるもの」は協力を意味する“ペンタクルの3”、「過去」は“棒の騎士”。これは第5話で勇敢に戦ったアリスの姿と重なった。「未来」は“女教皇”で、第3話でリリアが見たジェンの姿と重なる。「困難」は“剣の3”で、第4話で見たアガサの姿と。「褒美」は第6話でウィリアムを占った時に彼の背後に見た“逆さの塔”。災害や破壊、突然の激変、それらが逆転すると奇跡のような転換になると説明。最後の「目的」を引こうとした時に、リリアは沼に落ちた直後の“時”に行ってしまう。そこにいたのはリオ・ヴィダル(オーブリー・プラザ)。第4話のウィジャボード(コックリさん)で“DEATH(死)”が出た時の場面などが映し出され、ヴィダルは「全ての道は私に行き着く」と言い放った。そして円卓に戻り、リリアが引いた「目的」のカードは“死”だった。

「アガサ・オール・アロング」第5話より (C) 2024 Marvel
「アガサ・オール・アロング」第5話より (C) 2024 Marvel

「伏線を一気に回収する展開が圧巻」の声も

「死」のカードを卓に置くと、天井は上がり始めた。ここでの試練を乗り越え、次への扉が開き、アガサたちはその中へ入るが、リリアはアガサに「“臆病者”で伏せて」と未来を予見する言葉を伝え、「魔女でいられて最高」と言ってみんなを送り出し、リリア自身はそこに残り、塔を逆さにしてセイラムの7人が剣の上に落ちるのを見届けて、自身も落下した。その後、マエストラとの対話の時に飛んでいることを考えると、リリアは最後まで幸せだったのではないだろうか。

突然意味不明の言葉を発したりしてきたリリアだったが、この作品における重要な鍵を握る人物だということが分かった。ビリーの過去を描いた前回も伏線回収する重要回だったが、今回はそれをも上回る重要回に。アメリカでは「#AgathaAllAlong」がX(旧Twitter)のトレンドランキングでしばらく上位をキープするなど大きな話題となり、日本でも「リリアがカッコ良すぎる」「第7話、面白すぎてビビってしまった」「第7話だけでも一本の映画を見たくらいの満足感!」「伏線回収の神回」「伏線を一気に回収する展開が圧巻」など、SNSに第7話を絶賛する声が続々と上がっている。

次回「アガサ・オール・アロング」は10月31日(木)にディズニープラスで独占配信。ハロウィンの日に第8話と最終回となる第9話が同時配信される。“神回”と呼ばれた第7話から、どんな展開になり、どんな結末を迎えるのか。期待は膨らむばかりだ。

◆文=田中隆信

「アガサ・オール・アロング」日本版キービジュアル (C) 2024 Marvel
「アガサ・オール・アロング」日本版キービジュアル (C) 2024 Marvel
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