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タイタニックの主役は当初ディカプリオではなかった!?

  • 2024.10.27

皆さん、映画はどのくらい観てますか? 昨今はサブスク動画配信サービスのおかげで、より気軽に映画鑑賞ができるようになりましたね。でもせっかくなら、映画の「奥深い世界」をのぞいたうえで、より深く思考をめぐらせながら鑑賞してみませんか?このたび年間鑑賞数500本のエンタメ評論家・コトブキツカサが映画にまつわる様々なトピックスを深掘りした書籍『教養として知っておきたい映画の世界』が発売されました。今回はその著書の中から、いくつかの人気作品の鑑賞ポイントなどをご紹介していきます。意外な小ネタもあって、作品に対する印象も変わってくるかも!?ぜひ新たな視点から映画作品を楽しみましょう!※本記事は『教養として知っておきたい映画の世界』(コトブキツカサ/日本実業出版社)から一部抜粋・編集しました

ダ・ヴィンチWeb
『教養として知っておきたい映画の世界』(コトブキツカサ/日本実業出版社)

タイタニック (1997)

●あらすじ

一流画家になるため世界を旅する貧しい青年ジャックは、港の近くのパブでポーカーの景品だった豪華客船タイタニック号の三等船室の切符を獲得。新天地アメリカを夢見て乗船したところ、美しいローズを見かけ、心を奪われます。

ローズは破産寸前の名家の娘で、優雅な暮らしを失いたくない保守的な未亡人の母親と政略結婚の相手とともに乗船していました。ある夜、将来を悲観し海に身を投げようとしたローズをジャックが説得したことをきっかけに、2人は惹かれ合うように。身分の違いなどの障害がある中、絆を深めていきます。

そんな中、タイタニック号が巨大な氷山と接触。破損箇所から浸水が進み、乗客たちはパニックに陥ります。沈没が避けられない中、2人のとった行動は……。

●ジャックはディカプリオが演じる予定ではなかった

1912年に起こった実話「タイタニック号沈没事故」をモデルにした恋愛映画である本作は、当時の世界最高の興行収入を記録するほど大ヒット。アカデミー賞では作品賞、監督賞など11部門を受賞しています。

主演のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットは一躍スターとなり、主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」(私の心は生き続ける)は世界的歌姫セリーヌ・ディオンの代表曲となっています。

レオナルド・ディカプリオは、本作に出演したことでハリウッドのAクラスセレブとなりましたが、当初、ジャック役はスタジオ側が強く推薦していた俳優マシュー・マコノヒーが演じる予定で、先に起用が決まっていたローズ役のケイト・ウィンスレットもトーク番組で「相手はマシューだった」と語っています。

ではなぜ主演が変更されたのかというと、ジェームズ・キャメロン監督が周りの反対を押し切り、レオナルド・ディカプリオを強引に推薦して決定したのです。キャメロン監督の強力な推しがなければ、今のディカプリオの地位はなかったかもしれません。

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