【久留米】官能パネラー検査の体験もできる♪楽しく学べる資生堂の工場見学

こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のクリア水です。 今回は、久留米にある資生堂の工場見学に参加してきました。 福岡久留米工場は資生堂の「エリクシール」、「アクアレーベル」や、「アネッサ」などのスキンケアやサンケア製品を生産しています。 検査の体験もあったので、やってみたら思ったよりも難しくワイワイ言いながら挑戦しましたよ。 そんな楽しく学べる工場見学の様子をご紹介します。

「SHISEIDO BEAUTY PLANET」のコンセプトは「美の循環」

資生堂福岡久留米工場は、久留米市の田主丸町にあります。 行ってみたらびっくりするくらい広くて空気のきれいな場所でした。

工場の中に「SHISEIDO BEAUTY PLANET」という見学施設が2023年にオープンしていて、品質へのこだわりなどを発信しています。 コンセプトは「美の循環」。 私たちの住む地球は美しい循環でつながっていると考えていて、その輪の一部としてサステナブルに化粧品を生産して届けているそうです。

例えば、水は久留米のきれいな地下水を利用しています。そして使った後はそれを何度もろ過して、自然環境に戻しているんですって。原材料の調達から、製造、充填（容器に詰めること）が自然環境や働く人に配慮した流れになっていることをプロジェクションマッピングで見せてくれました。

プロジェクションマッピングと実在のものが連動して不思議な感覚に包まれます。

業界初！IoTで自動化の製造室と充填室

こちらは化粧品業界初のIoTが取り入れられた製造室エリアです。

これまでは製造釜で原料を混ぜ合わせて化粧品をつくるときに、熟練の人の目や検査室で状態を確認したのですが、福岡久留米工場ではIoT技術を用いることで、現場でリアルタイムに状態を確認でき、製造釜を自動制御する最新技術の開発を進めています。

↑こちらは化粧品や乳液を容器に入れる充填室エリア。

容器のフタを締める時、固すぎでも開けられず、ゆるすぎたら開いてしまうので「ちょうどいい固さまでしめる」のを機械が制御しているんですって。泡が立たないように容器に充填する入れ方も含め、最先端のテクノロジーだそうですよ。

直接肌に触れるものを扱うこの部屋に入る人は、2回着替えをするそうなんです。静電気で埃がくっつくのを防ぐため、静電気の起きにくい服を着るそうですよ。直接人の肌に触れるものを扱うってことはここまで徹底するんだなと思いました。

そして、隣の部屋では紙の箱を扱っているので、そこからの埃が来ないようにこちらの部屋は気圧が高くなっているんですって。気圧まで変えていることに驚きました。

（製造室・充填室エリアは写真撮影禁止なのですが、今回取材ということで特別撮らせていただきました）

官能パネラー検査の体験に感動

化粧品が出荷されるまで、人間の目とテクノロジーの目で何段階もの厳しい検査を行なっています。

その中でもの人間の目でチェックする部分は「官能パネラー」と言われる厳しい訓練を受けたプロの検査員がチェックしているのです。

視覚・触覚・嗅覚の検査を私たちも体験することができました。

まずこれは視覚の検査です。

ほとんど同じような色に見えるものをグラデーションになるように並べ替えます。

自分の感性を信じていざチャレンジ！だけどなかなか難しい……。

うーん、同じに見えるけどなあ。

ああ、順番が入れ替わってしまった！こんな箇所が何箇所もありました。

↑これは嗅覚の検査です。同じ匂いはどっちかな？

「わ〜当たった」とか「残念〜」とか盛り上がります。

↑触覚の検査です。同じ触り心地を選びます。もう本当に難しい。

官能パネラーは毎年更新のテストがあり、私たちの体験の何倍もの細かい違いを見分けているそうです。自分の感性を守るために刺激物の摂取を避けたり、日常生活にも気を配っているそうですよ。

こんなプロフェッショナルが資生堂の品質を支えているんですね。現場のプロがどんな検査をしているのかが分かり、とても貴重な体験ができました。

ワークショップで泡体験

最後はワークショップで肌の疲れを取り除く基本ケアとして「泡体験」ができました。

左だけふわふわの泡で洗いました。洗ってない方と見比べると全然違う！感動です。

泡って大切なんですね。その後化粧水や乳液を塗って、ファンデーションも試すことができましたよ。

スキンケアの基礎や、SNSでバズり中の最新の流行まで教えていただきました。

10月21日からは、乳化技術に関するワークショップを実施しています。

福岡県の伝統工芸が使われています

工場内には福岡県の伝統工芸が使われていて、見学施設の最初の部屋のタペストリーは久留米絣になっていますよ。

エントランスの外壁は久留米市伝統産業の城島瓦でできています。

そしてこのデザインは三角形の組み合わせです。これはお肌のキメの形なんですって。

資生堂の工場見学は楽しくて学びになる

資生堂福岡久留米工場の見学は地球環境のこと、お肌のケアの楽しさを学びました。 美容のことをしっかり考える時間ってすごく大切ですね。 最後はおみやげにエリクシールの乳液と化粧水をいただきましたよ。エリクシールはコラーゲン研究をして40年。 そんなすごいものが貰えて嬉しいです。 この工場見学はとても人気があり、予約はなかなか空いていない現状です。 でも、無料で楽しい体験ができるのでぜひ予約して工場見学に行ってみてくださいね。 いま人気スポットである「うきは」のすぐ近くなので、帰りに足を伸ばしてカフェ巡りを楽しむのもいいですね。