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【メンズ服に学ぶ】ジャケットコーデは"抜き"が重要。NISHINOYA西野大士さんの遊び心あふれるテクに脱帽

  • 2024.10.27

女性に比べると着用アイテム数が圧倒に少なく、スタイリングも限られる。それなのにおしゃれな男性って、よっぽどのテクニックをお持ちだと思うんです。そこでメンズのファッション関係者にスナップを敢行して、その秘密を探ってみることにしました。
 
第6回目のゲストにお迎えしたのは、NISHINOYA代表とNEATデザイナーを兼任する西野大士さん。「ジャケット」をお題に、西野さんならではの個性が光る着こなしを披露していただきました。女性も参考になることまちがいなしなので、マジで要チェックです!!

デニムシャツとポロシャツを合わせた玄人好みのレイヤード

コーデに"抜き"を取り入れることが

ジャケット攻略のカギ!

ジャケットはトレンドではあるものの、意外と着こなすのが難しいアイテム。「ジャケットはハマりすぎるとコスプレっぽくなってしまいます。なので、スタイリングに抜けを持たせることがなにより重要なのです」。そんな西野さんがセレクトしたのは、カラフルなツイードジャケット。「クラシカルなジャケットではありますが、他にはない配色で個性をプラスしてみました。とはいえ、これにオックスフォードシャツやスラックスを合わせるとハマりすぎてしまう。そうならないようにデニムシャツやジーンズで抜けを持たせています」
 
さらに注目すべきは胸元のレイヤード。「重量感のあるジャケットの場合、肌が見えすぎるとトゥーマッチに感じることがあります。そこで今回はTシャツではなく、デニムシャツにポロシャツを重ねてみました。そうすることで胸元に厚みが生まれ、ツイードジャケットに負けない存在感を演出することができるんです」
 
「あと、会社やレストランなどの屋内では、ジャケットって脱ぐことが多いですよね。そうなるとジャケットを着て完成ではなく、完成した着こなしにジャケットを羽織るようにするのがベターです。つまり、コートと同じスタイリングの組み立て方ですね。そうすると脱いでもサマになるジャケットコーデに仕上がるのです。今年も暖冬傾向といわれているので、ぜひ参考にしてみてください!  」
 
最後に。西野さんは触れてはいなかったですが、さりげなくジャケットとシャツ、ボトムス、シューズをブルー系でリンクさせているのも見どころ。一見するとケンカしそうなアイテムの合わせもしっくりまとまっているのは、この巧みな色リンクのおかげもあるのかも!

レザーの風合いとツバの長さが絶妙なキャップはNEATの新作

ウエストポーチでデニムシャツをウエストマークするアイディアが斬新

足元はローファーできちんと感を持たせつつ、配色で遊び心を演出

ニートのジャケットとレザーキャップ、古着屋で購入したデニムシャツ、エルメスのポロシャツ、リーバイス(古着)のジーンズ、アークテリクスのウエストポーチ、ヴィンテージカルティエのメガネ、レユッカスのローファーは西野さん私物

Profile
にしのだいし/NISHINOYA代表 兼 NEATデザイナー
小学校の教師からファッション界に転職した異色の経歴の持ち主。ブルックス ブラザーズのPRを経て、国内外のブランドを扱うアタッシュドプレス「NISHINOYA(にしのや)」を設立。2015年には自身がデザイナーを務める【NEAT(ニート)】がデビューし、現在は東京や淡路島、ソウルなどにショップを構える。【ケイタマルヤマ】創業30周年を記念して、協業アイテムを発表したことでも話題を集めた。

text:KYOKO CHIKAMA

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