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トイ・ストーリーのウッディ役を演じるはずだった山寺宏一さんが降板になった理由

  • 2024.10.26

皆さん、映画はどのくらい観てますか? 昨今はサブスク動画配信サービスのおかげで、より気軽に映画鑑賞ができるようになりましたね。でもせっかくなら、映画の「奥深い世界」をのぞいたうえで、より深く思考をめぐらせながら鑑賞してみませんか?このたび年間鑑賞数500本のエンタメ評論家・コトブキツカサが映画にまつわる様々なトピックスを深掘りした書籍『教養として知っておきたい映画の世界』が発売されました。今回はその著書の中から、いくつかの人気作品の鑑賞ポイントなどをご紹介していきます。意外な小ネタもあって、作品に対する印象も変わってくるかも!?ぜひ新たな視点から映画作品を楽しみましょう!※本記事は『教養として知っておきたい映画の世界』(コトブキツカサ/日本実業出版社)から一部抜粋・編集しました

ダ・ヴィンチWeb
『教養として知っておきたい映画の世界』(コトブキツカサ/日本実業出版社)

トイ・ストーリー(1995)

●あらすじ

アンディはカウボーイ人形のウッディが大のお気に入り。しかし、誕生日プレゼントでもらった人形バズ・ライトイヤーを手にすると、夢中になってバズと遊ぶようになってしまい……。3部作完結の予定がファンの強い要望で、それ以降の続編も登場。スピンオフまで登場している大人気シリーズ(104ページも参照のこと)。

●当初の日本人声優のキャスティングは別の大物声優だった

メインキャラクターのウッディとバズ・ライトイヤーの吹替は唐沢寿明さんと所ジョージさんが担当していますが、当初は声優の山寺宏一さんと磯部勉さんがキャスティングされており、吹替収録も終えて日本の宣伝ポスターにも名前が掲載されていました。

しかし、アメリカ本社から集客を考慮して日本で一般的に有名な人物をキャスティングしてほしいと急な要請があり、残念ながら2人は降板させられたのです。

山寺さん本人に当時の心境をお聞きしたところ、「悔しい気持ちはあったけれど自分の知名度が低いから変更されてしまった。それならもっと有名になろうと決意してタレント活動にも力を入れ『おはスタ』のメイン司会で一般的にも自分のことを知っている方が増えたので、今ではあの降板を感謝している」と語っていました。

●ブリキ人形のティニーが一瞬ウッディを睨む理由

ピクサー映画の長編1作目の「トイ・ストーリー」には原作がありました。アカデミー賞短編アニメ賞を受賞している「ティン・トイ」(1988)という作品で、その主人公がブリキ人形のティニーです。

愛くるしい表情がキュートなキャラクターですが、じつは当初、主人公はティニーになるかもしれなかったのです。しかし紆余曲折を経てウッディが主人公となりました。なのでティニーは自身の主役の座を奪ったウッディを睨みつけるシーンが遊び心として描かれているのです。

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