【思考をキレイにする旅の仕方（441）】旅のトラブルの想い出は宝物に変わることがあります

母校の記念式典でビデオメッセージを送ることになった際、リクエストがありました。

メッセージの後で生徒向けに旅についてクイズを出していただけないかと。

そこで空港のトラブルをテーマにクイズを出すことにしました。

ウルグアイでアメリカに渡る際、空港で予約していた便が見当たらず、カウンターに尋ねると航空会社が倒産していたこと。

タイの国内を旅中、反政府勢力に空港が占拠され、国外へ出られなくなってしまったこと。

ラオスの空港に向かう子持ちのドライバーが乗るバイクタクシーがガス欠で停まってしまい、ガソリンを取りにいっている間、子守りをさせられたこと。

スペインの空港で、タクシー代を支払った直後、財布一式失くしてしまい、その後、向かったフランス滞在を一文無しで過ごしたこと。

撮影にいらしていた学生は人生の旅に関するメッセージより、

トラブルの話の方に、のめりこんでいました。

旅の楽しい話より、トラブルの話の方が人は聞き入りがち。

トラブルは大変ですが、想い出に熟成され、次第に宝物に変わることがあるのです。

話のネタとして、一生活きるのですから。

もちろん、ない方がいいんですけどね。＜text：イシコ＞