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東京発・2泊3日、熊野エリアをじっくりまわる聖地巡礼の旅。【後編】

  • 2024.10.27

和歌山への旅を考えているなら、リアルな旅の様子を記録した「和歌山リアルとりっぷ」をチェック。今回は、『フィガロジャポン』の元エディターが、世界遺産登録20周年の記念すべき年にぜひ現地に訪れたいと、東京発、2泊3日、公共交通を使って熊野三山をめぐります。事前に知っておきたい注意点やアクセス、見どころなども書き留めているので、素敵な旅を実現する参考にぜひ。

*記載のデータは2024年10月現在のものです。

厳かな熊野本宮大社にお参りを

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熊野聖地巡礼の旅、2日目最初の目的地は熊野本宮大社です。

熊野聖地巡礼の旅、2日目は、熊野本宮大社に向かいます。ホテルをチェックアウトしたら、紀伊勝浦駅へ。ここから、JRかバスのどちらかで新宮駅に向かいます。電車は1時間に1〜2本あり、所要時間は25分ぐらい。バスは熊野御坊南海バスが30分間隔で運行していて、50分ぐらいです。

新宮駅についたらバスに乗り換えます。降車する本宮大社前に向かうバスが1時間にだいたい1本間隔であります。時間によって、運行会社が奈良交通、熊野御坊南海バス、明光バスと異なるのですが、明光バスのHPにまとまった時刻表がありますので参考にしてください。

ちなみに、今回は8時30分紀伊勝浦駅発のバスで出発、本宮大社前のバス停に11時30分ごろ到着しました。

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参道の両側には「熊野大権現」の幟(のぼり)がズラッと並びはためいています。
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檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が美しい社殿に到着。屋根の先端に交差する「千木」の先端の向きで、男神と女神が見分けられるそうです。
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世界遺産登録20周年の特別御朱印をいただきました。
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オーストラリアから来たというグループ。自然豊かな熊野古道ウォークを心からエンジョイしたと、お疲れながらもいい笑顔。

本宮大社に到着すると、鳥居の向こうの参道では、両脇に「熊野大権現」の幟がはためいています。石段を上り、総門に辿り着くと、その奥に鎮座する檜皮葺の社殿の厳かな姿が。

参道は参拝者で賑やかでしたが、境内は神聖な静けさに包まれていました。やはり神様がおわす地なのだと、身が引き締まります。多くの神様がお祀りされていますが、参拝順序の案内に従ってお参りしましょう。

実は、世界遺産に登録されている巡礼道は、紀伊山地の霊場と参詣道とスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の二つの道のみなんです。

熊野古道とサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路は姉妹道の提携を結んでいて、両方の巡礼を達成すると、「共通巡礼達成証明書」がもらえます。

帰りの参道でたまたまオーストラリア人グループと遭遇。首からかけていた輪袈裟のようなものに「二つの参詣道踏破達成」の文字を発見したので聞いてみると、ビンゴ! 共通巡礼達成証明書を誇らしげに見せてくれました。

自然豊かな熊野古道歩きを心からエンジョイしたようで、「人生と同じで険しい道も楽しい道もあった。とにかく瞬間を楽しむことが大切だと熊野は教えてくれたよ」と深〜いコメント。

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大斎原の大鳥居。そのダイナミックさは感動ものです。

本宮大社を出たら、田園風景の中に立つ巨大な鳥居へ。その高さ、34m。日本一の高さだというこの大鳥居の背後には、こんもりした森が広がっています。

「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれるこの地は、かつての本宮大社があった場所。まわりの田んぼは熊野川など3つの川で、社殿はその中洲に立ち、能舞台も備える壮麗な境内だったといいます。

明治時代の大洪水で多くの社殿が流されてしまった際に、流出を免れた4社を高台に移築・再建して、現在の本宮大社がつくられたそう。

天をあおぐように見る壮大な大鳥居は実に神々しく、1,000年以上にわたって数多の人々が歩いてきた巡礼道が日本にいまも残っていることを、とても誇らしく思いました。

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めはり本舗三軒茶屋 八咫烏長屋店で購入した「めはり寿司」は、素朴なおいしさ。手軽に味わえる郷土料理なのでぜひ。

ちょうど時間もお昼どきで小腹が空いたので、大斎原からすぐそばの「めはり本舗三軒茶屋 八咫烏長屋店」で、郷土料理の「めはり寿司」をいただきました。こちら、テイクアウトも可能です。

高菜の浅漬けでおにぎりをくるんだめはり寿司は、素朴でほっとするおいしさ。熊野灘の荒波に揉まれて南下したことで余分な脂肪が落ちたさんまを姿寿司にしたさんま寿司もありました。どちらも、地元で長年にわたり愛されている味でおすすめです。

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cafe almaでは、コーヒーとカステラでブレイク。
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お土産にぴったりなドリップコーヒーを見つけました。飲むといいことありそう。

本宮大社内にある「cafe alma」では、自家焙煎コーヒーとカステラで糖分を補給。熊野古道沿いで採取したニホンミツバチの希少なはちみつを使った人気の「くまみつカステラ」は、しっとりした食感と爽やかな甘みがおいしい。

お土産にぴったりなドリップコーヒーも売っています。和歌山県出身の植物学者・南方熊楠にちなんだパッケージがかわいくて思わずジャケ買いしました。宮司が筆で書いたという「今年の一文字」をプリントしたパッケージのものもあります。令和6年の文字は「運」。あげたい人の顔が浮かんだので、こちらもすかさず購入です。

八咫烏の御神符を持ち帰ろう

熊野本宮大社では、幟やお守りなど、あちこちで3本足の「八咫烏(やたがらす)」の姿が目に入ります。

この八咫烏、初代天皇である神武天皇が日本統一のために熊野から大和の地を目指す途中、ナビゲーターとして神様から遣わされたという伝説があります。

日本サッカー協会のシンボルマークになっているのも、ボールをゴールへ導いてほしいという願いが込められているからだとか。

熊野三山では、それぞれ異なる図柄の八咫烏で描かれた「カラス文字」の御神符「熊野牛王神符(くまのごおうしんぷ)」をいただくことができます。

描かれた図絵には神の力が宿っていて、厄災から身を守ってくれると信じられています。玄関(泥棒除け)、台所(火事除け)、病人の枕の下(病気治癒)などに置いたり、飾ったりしてみては?

ちなみに写真は熊野速玉大社でいただいたものです。

世界遺産の温泉、「つぼ湯」がすごい!

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山の狭間に突如あらわれる湯の峰温泉に、世界遺産の「つぼ湯」はあります。

実は、和歌山県は温泉天国。関西でもっとも多い源泉数を誇り、さまざまな泉質の温泉が楽しめます。

前日の「ホテル浦島」がある南紀勝浦温泉も源泉が豊富な地でしたが、本宮大社の近隣にも、硫黄泉の「湯の峰温泉」、アルカリ性単純温泉の「川湯温泉」、重曹泉の「渡瀬温泉」と、それぞれ異なる泉質の3つの温泉があり、「熊野本宮温泉郷」として知られています。

そのうちのひとつ、湯の峰温泉の「つぼ湯」は、実際に入浴できる温泉では唯一、世界遺産に登録されているのを知っていますか!?これはぜひ行かねば!

つぼ湯は先着順で30分交代制。そのためいつ入れるのか時間が読みにくいのと、湯の峰温泉行きのバスの本数も多くはないので、公共交通で行く人はちょっと「運」だめし的なところもあります。事前にバスの時刻をチェックして、早めに向かうのが吉です。

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これが世界遺産の「つぼ湯」。川底から湧き出る新鮮なお湯は、太陽が当たると青く輝きます。

本宮大社前のバス停から湯の峰温泉までは10分余り。バスを降りると、早速ほんのり硫黄の匂いが漂ってきました。谷川のあちこちから湯けむりが立ち上っているのが見え、古きよき温泉街の雰囲気がいい感じ。

橋をわたってすぐの湯の峰温泉公衆浴場で受付。番号札を受け取って、何組待ちかがわかるしくみです。

ちなみに、「湯の峰温泉」から今晩の宿泊先「渡瀬温泉」行きのバスは、夕食に間に合う最終便が17時前後(平日と土日で異なります)......う〜ん、ギリギリかなぁ、と諦め半分でしたが、本宮大社の参詣で運気があがったのか、なんとか間に合う時間で入れました。よかった〜。

つぼ湯がなぜ世界遺産に登録されているのかというと、熊野信仰との深い関わりがあるからです。つぼ湯のある湯の峰温泉は、開湯から約1,800年という長い歴史をもち、本宮大社を目指す熊野古道のルート上にあります。

湯の峰温泉は、湯垢離場(ゆごりば)、つまり参拝前に身を清めるための場として栄え、つぼ湯はこの地のシンボル的な存在でした。そうした歴史的な価値はもちろん、泉質の素晴らしさも格別です。

自分の前の番になったら待合所で待機します。順番がきたら、湯小屋の入口に番号札を掛けるのが決まり。川のほとりにある湯小屋の中、世界遺産の温泉は、意外にも2人でいっぱいになりそうな小さな岩風呂でした。

指でお湯にふれるとちょっと熱かったので、水のバルブをひねって加水し、湯かき棒で撹拌。やや白濁した湯船の底からは、ぷくぷくとお湯が立ち上ってきます。そう、ここは川底から温泉が自噴しているのです。

湧きたての新鮮なお湯は......いままでにないぐらい本当に気持ちいい! 飲んだわけでも舐めたわけでもないのですが、全身が「これはいい!」と喜ぶんです! 熊野古道で歩き疲れたあとに入ったら、まさに「よみがえり」だなぁ、としみじみ実感。

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これが「湯筒」で茹でた卵。しっかり目に茹であがるのを待ちます。
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茹でたてほやほやの卵はツルツルピカピカ。こんなにおいしいとは。一つじゃ足りないですよ。

谷川のほとりにひときわ高い湯けむりを上げているのは「湯筒(ゆづつ)」と呼ばれる自噴口。湧き出る90度の熱湯を利用して、ここでゆで卵が作れます。近くのお店でネット入りの卵を買って、ちゃぽんとお湯に落として12〜13分待てば、はい出来上がり。地元の人も利用しています。

引き上げた卵を近くの水道で冷まして、茹でたてほやほやを頬張ると、塩なしでもほんのり塩気と温泉の香りがあって、おいしい!これから夕食だけど、ぺろりと2個も平らげてしまいました。

ホテル自慢の大露天風呂は西日本最大級

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西日本最大級の大露天風呂へ。ワクワクしながら吊り橋をわたっていきます。
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これが西日本最大級の大露天風呂! 広すぎて、写真に入りきらないです。
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貸切露天風呂もあって、独り占めできます。

今夜の宿は、「渡瀬温泉」のバス停から少し歩いた所にある「ホテルささゆり」。広大な敷地には2つのホテルがあり、西日本最大級の大露天風呂が名物です。 

露天風呂は川を挟んだホテルの対岸にあり、吊り橋をわたっていきます。そのアプローチだけでワクワク!

大露天風呂に入り、洗い場から見渡すと、奥行きが広すぎて全景が見えない! 1つの大きな湯船ではなく、内湯から始まり、段々畑のように独立した湯船が3つ奥へと連なっています。

手前はかなり熱めで、それが徐々に温度がさがり、一番奥の湯船は人肌に近いぬるめのお湯に。かけ流しの重曹泉は、「美人の湯」と呼ばれるだけあり、お肌すべすべ効果が期待できます。

大露天風呂だけでも満足なのに、それとは別に内湯と家族用の貸切露天風呂もいくつもあって、全部入りきれない! 貸切露天風呂は各々が普通の旅館なら大露天風呂といっていい広さで、先着順かつ無料なので、プライベート感を味わいたい人はこちらもどうぞ。

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多彩な夕食の会席膳。目移りしながらいただきます。
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伊勢海老が金箔化粧して姿盛りのお造りになっている!
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お部屋は、窓の外の緑に癒やされる、心地よい空間でした。

温泉につかったあとは、テーブルいっぱいに並んだ夕食の会席膳がお出迎え。

海のものは、和歌山県最南端の串本港で水揚げされたものだそう。伊勢海老が金箔化粧して姿盛りのお造りになっている! とりわけ大きな車海老の姿揚げは、脱皮したてのソフトシェルなので殻ごと食べられると料理長直々に説明いただきました。

季節ごとにメニューを替え、心をこめて作る料理の数々が楽しませてくれること間違いなしです。

翌日の朝食も、名物の温泉粥や温泉湯豆腐など、滋味あふれる料理に癒やされました。

かつての皇族がたどった、川の熊野古道を行く

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いざ、川の参詣道へ。笠を被って気分を上げていきます。
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昔ながらの手漕ぎで進む場所も。
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とにかく、自然が美しく、風が気持ちいい。マイナスイオンを浴びまくりの癒しの1時間30分です。
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熊野の美しい自然が次々に異なる表情を見せてくれます。奇岩や滝も見えますよ。
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「鬼の背骨」を制覇したぞー!と、思わず記念撮影。
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静寂の中、篠笛を吹く語り部さん。みやびで贅沢な時間にうっとりします。

最終日の3日目は、熊野速玉大社に向かいます。ルートは「川の参詣道」。その昔、上皇や貴族が熊野本宮大社から熊野速玉大社へ巡拝する際に利用したという熊野川の川舟下りをいざ体験!

チェックアウト後、ホテルの最寄りのバス停「渡瀬温泉」から8時37分発のバスに乗ると、30分ほどで「道の駅熊野川」に到着。一角にある熊野川川舟センターで受付です。

熊野川舟下りは10時発と14時30分発の1日2回あり、今回は10時発を事前予約しました。受付は出発30分前までに済ませてほしいとのことなので、時間に余裕をもって到着しましょう。

荷物は降船地の速玉大社近くまで車で運んでくれるのでとっても便利です。なお、12〜2月は川の水量が少なくなることから、運航がお休みとなるためご注意を。

「今日の熊野川はひときわキレイです」と、同乗するガイド役の語り部さん。本当に美しくてうっとり! 巷では、「熊野ブルー」とも呼ばれているそう。川岸から熊野杉でつくられた川舟に乗船、約16kmの行程を1時間30分近くかけて下っていきます。

白波を立てて進むと、あぁ、風が気持ちいい!途中になかなかワイルドな流れのところもあり、思わずはしゃいでしまいました。

熊野の緑の深い山々や滝、火山活動でできた奇岩など、河岸の眺めは変化に富んでいて、途中、舟を留め、鬼の背骨のように見えるので「骨嶋」と呼ばれる岩に登る時間もありました。語り部さんの説明も楽しく、時間はあっという間に過ぎていきます。

穏やかな流れになるとモーターを止めて、かつてのように手漕ぎで進み、静寂を楽しみながら語り部さんが篠笛を吹いてくれるというみやびな演出も。

今は優雅に楽しめるこの「川の参詣道」、かつては手漕ぎで下るのに4時間ほどかかったそう。さらに、昔は陰陽道で熊野に行く日を決めていたので、行くとなったら嵐だろうがなんだろうが決行していたのでとても大変だったそうです。でも、こちらもやはり熊野古道。旅は困難なほど救いも大きいと信じられていたといいます。

神様の森として手つかずのまま守られてきた、昔ながらのこんもりした熊野速玉大社の森が見えてきたら、いよいよ終点です。水路も大きく開けて、視線の先に見えるのは太平洋!

降船地からすぐの速玉大社の前では、預けた荷物を載せた車が先回りして待ってくれています。

熊野速玉大社に到着、熊野三山をコンプリート!

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朱塗りの建物が華やかな熊野速玉大社。

熊野速玉大社は、朱塗りの華やかな社殿で、周りの緑とのコントラストが鮮やか。

境内にそびえるのは、御神木の梛(なぎ)。この梛は樹齢1,000年、高さ約20mと日本最大級で、国の天然記念物に指定されています。

参拝後は、お昼ごはんがてら町を歩きつつJR新宮駅へ。新宮の町には、郷土料理からお寿司、洋食店までグルメスポットがたくさん。

時間に余裕があるようなら、荷物を観光案内所(無料)かコインロッカーに預けて、徒歩かバスで神倉神社も参拝しましょう。荷物を預けるその理由は......

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何ということでしょう! 見上げるとそこには神倉神社のお姿。
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最初の石段は、ロッククライミングの如し。
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神倉神社の社殿に到着! 右の巨岩は御神体のゴトビキ岩。

見上げると遠く、高さ100mはあろうかという崖の上に神倉神社の赤い社殿の姿が! 神社に行く「石段」は、ロッククライミングのように這いつくばらないと上れないワイルドな部分もあり、心が折れそう!

しかし、後半は徐々に比較的なだらかな道となるのでご安心を。全538段は、意外と短時間で上りきれて、ものすごい達成感があります。

神殿の横に鎮座する御神体の「ゴトビキ岩」はすごい迫力。熊野の神様たちが最初に降臨したという伝説が残る地なだけあって、さすがです。

神様にご挨拶して振り返ると、眼下には太平洋を望む絶景のご褒美がありました。

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熊野速玉大社で神倉神社のぶんと併せて、2枚の世界遺産登録20周年特別御朱印をいただきました。

熊野速玉大社は、近くにある神倉山の巨岩への自然崇拝が原点。元宮である神倉神社に対し、速玉大社は新宮(にいみや)と呼ばれるようになり、ここ新宮(しんぐう)市の地名の由来にもなりました。世界遺産登録20周年記念の特別御朱印は、神倉神社のものと併せて、速玉大社の授与所でいただけるので、忘れずにいただいて帰りましょう。

帰路は、新宮駅または紀伊勝浦駅からJR特急「南紀」に乗車、名古屋で新幹線に乗り換えて東京に戻ります。

新宮駅を17時台に出て、東京に23時ごろに着くのが最終のスケジュール。電車は本数が限られており、季節によっては特急運行の有無も変わるので事前にご確認を。

熊野白浜リゾート空港(南紀白浜空港)から飛行機で帰るという手もあるので、臨機応変に帰り方を選んでください。

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香梅堂の鈴焼を帰路のおやつに購入。地元の人たちもイチオシ!

帰りの道中では、速玉大社の近くにある老舗和菓子店「香梅堂」で買ったベビーカステラ「鈴焼」をいただきました。

鈴の形が可愛らしいカステラは、ふわふわの口当たりと和三盆の上品な甘味で、疲れた身体にやさしい〜。

熊野古道を陸、川と両方でめぐり、熊野三山の参拝も無事コンプリート。さらに温泉も満喫できた今回の旅。

昔の人の苦労には及びませんが、実際に熊野古道を体験しながら3つの聖地を巡ったことで、大自然を敬う気持ちが芽生え、心身ともにリフレッシュできた気がします。

まだまだ歩いていない参詣道はたくさんあるから、次はもう少しハードなコースでまたカムバックしなければ。

 

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