11月1日の新月は蠍座で起こる──生まれ変わるならチャンスは今。すべてが刷新され世の中も動き出すとき

2024年も終盤を迎え、11月がやってきます。実はこの11月、今年最も注目すべき星の配置になっており目が離せません。その出発点となるのが、11月1日に起こる蠍座の新月です。“物事のはじまり”を象徴する新月が、この時期そしてちょうど1日に起こるというのは、何かを暗示しているように思えませんか？ その理由を説明しましょう。

蠍座という星座は、物事を深く掘り下げるという特徴をもっています。奥深くに隠されているものを追い求めて核心に迫っていくような力や、闇の奥に潜んでいるものを見抜く力を秘めているのが蠍座です。ときに探究心や洞察力となって現れることもあれば、しつこいほどの執着や、悪事を暴く力を授けることもあります。

この蠍座を支配している天体（支配星）は、冥王星です。冥王星は天体のなかでは比較的近年になって発見され、1930年2月18日に天文学者クライド・トンボーが見つけました。ところが、占星術の歴史はさらに古く、バビロニアの時代から古代、近世と発展してきたわけです。すると、まだ冥王星が発見されていなかったころの蠍座の支配星は、いったい何だったのでしょうか。それは火星です。火星は牡羊座の支配星であり、長くに渡り牡羊座と蠍座の両方を司っているとされてきました。つまり蠍座に影響力を及ぼす支配星は、古くは火星、今は冥王星というわけです。

冥王星と火星の力を担って、変化に突き進む

先ほども書いたように、蠍座の新月が11月の始まり1日に起こります。それを皮切りに11月4日には、蠍座の“旧支配星”であった火星が星座を移動。創造力をもたらす星座の獅子座へと入り、来年の頭まで長期逗留します。火星は欲求や欲望を満たすための行動力をもたらす天体です。それはときに攻撃や闘いのパワーにもなりますが、プラスに発揮されれば積極性や物事を推進する力となります。

11月20日には、蠍座の“新支配星”である冥王星が、山羊座から水瓶座へと移動。冥王星はこれまでも山羊座と水瓶座のあいだを行き来していたのですが、いよいよ本格的に水瓶座に入り、2044年まで水瓶座をゆっくりと進んでいきます。冥王星が出ていく山羊座は縦社会を象徴し、伝統や古い慣習など社会的なルールや秩序を表す星座。一方で、冥王星が入っていく水瓶座は横のつながりを象徴し、平和や博愛に加え革新的な新しい世界をもたらすといわれる星です。

占星術において冥王星は「破壊と再生」を司る、とてもパワフルな天体。物事を根底から壊し、そこから不死鳥のように再生するパワーを授けます。この星巡りをみると2024年11月からは、物事が大きく変容していくようなエネルギーを感じます。今まで闇のなかでベールに包まれてきたものが、次々と暴かれるときが到来している予感、そして世の中の旧態依然とした体制やしくみがガラリと変わっていきそう。それに呼応して、私たちの生活そのものも今までとは違うものへと変容するかもしれません。

これを私たちが「生まれ変わるチャンス」だと捉えてみましょう。何かを変えたい、変わりたいと思っているなら、それを実行に移すには今が最適な運勢です。

何かを“捨てる”ことでパワーを得るとき

では、この蠍座の新月をはじめとして、火星・冥王星のパワーを私たちの生活や人生にうまく取り入れるにはどうしたらいいのでしょうか。そしてプラスの方向へと変わっていくために、何をする必要があるのでしょうか。それには、「何かを捨てる」という小さなアクションがきっかけになると、蠍座の新月が教えています。蠍座には、“捨てる”という使命があります。捨てることで気持ちが吹っ切れて、物事を大胆に変える勇気や実行力が生まれるという特徴を活用しましょう。

この蠍座の新月のころに何を捨てればいいのか、12星座別に占ってみました。捨てると心理的に楽になることと、物理的に捨てるべき物の両方を紹介。

それが運気を変えるきっかけになりますから、日々の生活のなかでぜひ参考にしてください。そして何かを捨てるという小さな行動から、新たに生まれ変わるチャンスを引き寄せてください。

【12星座別・蠍座の新月が教える、捨てるといいものは？】

牡羊座

執着しているものや、こだわっていることをいったん捨ててみましょう。執着やこだわりは一歩間違えると、世界を狭くしがちです。目を外に向ければほかにも選択肢がたくさんあることに気づくはず。1つの考えに固執しないことで生まれ変わるチャンスがあると、新月は告げています。

捨てると運が上がる物：古い書類、古い銀行口座の通帳、古い財布

牡牛座

無駄な人間関係を捨ててみましょう。合わない人と無理に付き合って貴重な時間を無駄にすることはありません。いきなりシャットアウトは難しいとしても、少しずつ距離を置いみることが大事。蠍座の新月のころに行えば、自然と関係が希薄になっていくでしょう。

捨てると運が上がる物：使い残しのコスメ、古くなった化粧ポーチ

双子座

「こうでなくてはいけない」「そうするのが当たり前」といった思い込みを捨てましょう。その思い込みが自分自身を縛っていると、新月は教えています。あなたにとっての思い込みが、ほかの人にとってはそうでないこともあります。思い込みの枠組みを取り払ってください。

捨てると運が上がる物：飲まなくなったサプリメント、余った薬、使っていない健康グッズ

蟹座

賢く思われたい、かっこよく思われたい、センスよく見られたい、気前よく思われたい……そのためにつまらないところで見栄を張っていませんか。そんな見栄を捨ててしまいましょう。自分を飾って一時的に相手からよく思われても、所詮それは虚栄です。等身大の自分でいることが大事だと新月のお告げです。

捨てると運が上がる物：使っていない趣味の道具、プレゼントでもらった趣味の合わない物

獅子座

会社の愚痴や社会への不平不満など、ネガティブな思考を捨ててしまいましょう。愚痴や不平不満がよい運気を引き寄せないことは百も承知でも、つい言ってしまうのが人間です。この時期の愚痴は、獅子座にとってマイナス要因を引き寄せるだけ。ネガティブなことは口にしないと心に決めるだけで、幸運の波が押し寄せます。

捨てると運が上がる物：使っていない調理器具、いただきもので使用していない食器類

乙女座

多すぎる情報は思い切って切り捨ててしまいましょう。たとえば、ソーシャルメディアや動画、テレビなどの情報源は極力少なくしてみてください。さまざまな方面から複数の情報を受け取ることで、今の乙女座の人は混乱してしまいそう。それが判断を誤らせることにもつながります。情報源は本当に信用できるものだけに絞りましょう。

捨てると運が上がる物：古いスマホや携帯電話、友人などからもらった古い手紙

天秤座

「我慢」を捨てましょう。我慢にもいろいろありますが、つらいのに無理して我慢するのはやめなさい、と新月が伝えています。この時期の我慢は、天秤座が前向きに変わっていくことを阻む恐れがあります。苦労を我慢して行うのではなく、苦労を苦労とも思わずにできることが今のあなたにはあるはずです。そこに専念しましょう。

捨てると運が上がる物：冷蔵庫の奥にある古い食品、溜まっている保冷剤、使い捨てのプラスチックカトラリー

蠍座

つまらないプライドを捨てましょう。プライドは自分に自信を与えるという意味では必要なものですが、高すぎるプライドがあるといつまでも生まれ変わることができません。現状を変えて新しい運を呼び込みたいのなら、今はプライドを捨てて謙虚になり、人の言うことを素直に聞いたり小さな仕事なども引き受けてみましょう。それが運気を変えるために必要な最初の1歩です。

捨てると運が上がる物：３年以上着ていない服、古くなってきた部屋着や下着

射手座

誰しも過去を振り返って後悔することがあります。でもその後悔をいつまでも引きずっていると、前には進めません。そうした後悔を捨ててしまいなさい、と新月は告げています。現在の射手座は、未来を見つめるべきステージに入っています。ワクワクする未来を思い描いて前進しましょう。

捨てると運が上がる物：思い出の品、ブランド物など未練があって取ってある物

山羊座

「自分には無理」「できない」と思う気持ちを捨てなさい。今の山羊座には、自分がその気になりさえすれば欲しいものを手に入れられるだけの運が巡ってきています。それなのに、自分には無理などと思ってしまったら、自らその扉を閉ざしてしまうようなもの。自分の力と運を信じましょう。

捨てると運が上がる物：古い写真、昔のアルバム

水瓶座

他人からの評価を気にする気持ちは、ここで捨ててしまいましょう。人からどう思われるかを考えてしまうと、勇気が出せず行動が小さくまとまってしまいます。大胆な発想が水瓶座本来の魅力ですし、この時期はとくに斬新なアイデアが人生を変えていく一つのきっっかけになっています。他人からの評価など気にしないで我が道を進みましょう。

捨てると運が上がる物：古い雑誌や本、たまっている書類

魚座

未来のことは誰もわかりません。想定外のうれしい出来事が起こることもあれば、自分が気をつけたところで避けられない難事もあるでしょう。だから「将来の心配」など捨ててしまいなさい、と新月は伝えています。一生のうちで今日が一番若い日などとも言われますが、この時期の魚座はまさに「今を存分に生きる」ことこそが何より大切。その先に輝かしい未来があると新月が予言しています。

捨てると運が上がる物：履かなくなった靴、持たなくなったバッグ

Text: Glorious Hoshiko Editor: Nanami Kobayashi

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