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三山凌輝、『虎に翼』直明との出会いは宝物 俳優とアーティストの振れ幅を楽しみ、さらなる深化へ

  • 2024.10.26
三山凌輝 クランクイン! 写真:高野広美 width=
三山凌輝 クランクイン! 写真:高野広美

連続テレビ小説『虎に翼』での直明役が話題を集め、BE:FIRSTでの活躍はもちろん、俳優としても大きな飛躍を遂げた三山凌輝。次なる挑戦として、自身初となる1st写真集『Gaze』(主婦と生活社)をリリースした。以前から訪れてみたかったというパリで撮影された本作には、“RYOKI”とも、“直明”とも違う、この瞬間にしか見られない三山凌輝の魅力がたっぷり。そんな本作に込めた思いや、俳優とアーティストの2つの顔を持つ25歳の今の気持ちを語ってもらった。

【写真】色っぽさも感じる“Gaze”視線も! 三山凌輝、インタビュー撮り下ろしショット

◆あの時、あのパリだったからこそ撮れた三山凌輝を凝縮

俳優、アーティストとして幅広く活躍し、唯一無二の個性を放つ三山凌輝。写真集には、美しいパリの街を巡りながら、パリジャンのように日常を楽しむ無邪気な姿や、芸術に触れる優雅な佇まい、ドキッとするほど大人な一面、リラックスした甘いムードまでを収録。目に映るもの、心が見つめたものなど、三山のさまざまな視線=『Gaze』を詰め込んだ1冊に仕上がった。

――初めての写真集。オファーを聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?

三山:ずっとやりたいと思っていたので、いいタイミングで出版することができてよかったなと思いました。

――撮影地のパリは以前から憧れの街だったとか。

三山:そうなんです。街並みやファッション、文化、空気感みたいなものを実際に行って確かめたい気持ちがありました。自分にとっての初めての写真集で、すごくいいものが撮れるんじゃないかと感じたんですよね。自分の好きなファッションと街並みのモダンさの組み合わせとか、自分が少し大人になった成長、落ち着き、クラシックな部分を表現したいと思っていたので、パリでの撮影が叶ってよかったです。

パリの街はイメージ通りの部分もたくさんありましたし、イメージ以上のものもありました。繊細なところに気を遣われている国なんだなとすごく思いました。

――撮影期間はどれくらいだったのですか?

三山:1週間くらいです。ずっと撮影だったんですけど、泊まったホテルでおいしいごはんを頼んだりして楽しみました。

絵画との出会いもあったんですよ! 休憩の時にテラスでオシャレにカフェラテを飲んでいたら、向かい側にあったギャラリーが目に飛び込んできて。めっちゃかわいい絵いっぱいある!と思って見に行ったらバケツの絵がたくさん。もう一目ぼれしちゃって、1個じゃなく何個か並べて置いたほうがかわいいと思って、高かったんですけど4つ買って帰ってきました。今寝室にいいバランスで飾ってまして、すごくオシャレになっちゃってます(笑)。

――以前からアートはお好きだったんですか?

三山:すごく好きだったんですけど、俺もついに絵に手を出すようになったか~っていう感じです(笑)。ちょうど自宅のインテリアを新しくしようと考えていた時期だったので、タイミングもよかったんですよね。

――実際に出来上がった写真集をご覧になられていかがですか?

三山:あの瞬間、あの時、あのパリであの自分だったからこそ撮れた写真集だなと思いました。いろんな思いが詰まっている時期で、いろいろ考えることも多い時期でもあったんです。それが、パリで昇華されたといいますか、知らない場所で自分を見つめ直すことができ、あの瞬間にしか撮れない表情の動きを収めることができたと思います。今回『Gaze(=視線)』というタイトルなんですけど、自分の視線から感じる表情みたいなものがすごく細かく違っていて。本当にあの時にしか撮れなかったなと強く感じますね。

――スタイリングもすごくパリに溶け込んでいて、全体を通して1本の映画を観ているような印象を持ちました。お気に入りを挙げるとすると、どのカットになりますか?

三山:表紙もだし、地下鉄で撮ったものも好きだし、トレンチコートのカットも好きだったし…。橋で撮った大人っぽい雰囲気のカットは光との奇跡も起きて、お気に入りですね。決め込まずに自由なタイミングで撮ってもらう瞬間もなるべく増やそうと思ったので、素の自分もいっぱいあります。

表情が次々と移り変わって感情が伝わる写真が多いですし、あのページをまた見たいと戻ったりしてもらえそうな、飽きない写真集になっているかなと思います。

◆『虎に翼』直明との出会いは宝物


――今年の三山さんは『虎に翼』での直明役が大好評でした。ご自身にとっても『虎に翼』との出会いは大きかったのではないでしょうか?

三山:大きかったです。『虎に翼』という作品が本当に素晴らしかったですし、そこに携わらせてもらって、直明という役を務めさせてもらえたのは、本当にありがたい経験でした。

直明とは性格とかリンクする部分も多く、役作りのストレスもなく演じさせてもらえましたし、素敵な役者さんたちとお芝居させてもらうことで、芝居の空気感など学びもたくさんありました。役者人生の中で大きな基盤になる宝物です。

――直明の魅力はどんなところに感じましたか?

三山:真っすぐな部分や、家族思いなところですかね。ほんといいヤツですよね。たまに怖くなるくらいいいヤツなんですけど、そこに人間味がプラスされた脚本で、リアルさもあってとても演じやすかったです。いろんな側面を映し出してくださったので、直明の良さを際立たせ、人間味を深掘りさせてもらえたシーンがたくさんありました。

――街で声を掛けられることも増えたんじゃないですか?

三山:仕事で地方に行くと、「直明ちゃん、観てるわよ!」とマダムから声を掛けられたり(笑)。直明で僕のことを知ってくださった方がいっぱいいるんだなと実感します。そりゃ、歌番組を見たら「グレたのかな?」ってびっくりしますよね(笑)。

でもそういうギャップや振り幅を見せられる機会がある人ってそんなにいないと思うので、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

――インスタなどを拝見していると、共演者の皆さん、特に男子チームが仲良さそうな感じが伝わってきます。

三山:めっちゃ仲良くなりました!『虎に翼』の打ち上げがあったんですけど、僕その日、NHKで『Venue101』の生放送があったんです。1次会からは参加できず、番組が終わっていざ向かおうと思ったら、会場から「凌輝さん、まだですか?」って電話がかかってきて。「同じNHKの番組に出演してたんですけど!」って思ったり(笑)。

3次会の会場に着いたら、僕の到着まで皆さん乾杯もせずに待っていてくれてたんです。「うれしい!」と思ったら、いきなりカラオケを歌わされました(笑)。梛川監督をはじめ演出部の皆様がビーファの曲を練習してステージ上で踊ってくれたんですけど、なぜか僕も一緒にステージに上がらされて。踊るスタッフの皆さんをバックにして、「僕が一番見たいのに!」と思いながら歌いました(笑)。

◆予想外なことも楽しみながら、大きな目的を目指す姿勢は変わらない


――2024年はグループとして初のドーム公演があり、初の朝ドラ、そして初の写真集と初めて尽くしの1年となりました。

三山:まだまだ種まきじゃないですけど、土台と地盤が固まっていく第一段階の年だったかなと思います。

――この後も、グループとしてドームツアーがあり、来年には主演映画の公開も控えます。今年25歳を迎えられて、今後どのような活動を続けていきたいですか?

三山:役者とアーティストの振れ幅を自分が楽しむことができているし、今後もその2つをより深めていきたいなと思っています。

――20代のうちにやり遂げたい夢はありますか?

三山:海外作品に出演したくて。2年以内にはやりたいですね。

――普段から具体的に目標を立てて行動されるタイプですか?

三山:そうですね。自分の人生の中で大目的を何個か決めているんです。予想外なこともいっぱいあるじゃないですか。そもそも僕もBE:FIRSTに入ってグループ活動をすることも予想外でしたし。予想外が人生を大きく変えたりするわけですけど、予想外を楽しみつつも、そこから切り返して自分の目標に方向性を持っていくという気持ちは変わらない。ターニングポイントがいろいろあっても、行きつく場所は変わらないと思っています。

――お忙しい毎日だと思いますが、お休みの日の楽しみはありますか?

三山:休み欲しいー!!!(笑) 温泉好きなんで温泉行ったりとか、おいしいごはんを食べたりとかしたいですね。夏は虫とかいっぱいいてストレスになるので、秋冬とかこれからの季節がいいですよね。海外にも行きたいです。

最近ちょっとした幸せが大きい幸せに感じられるんです。いいごはん屋さんに行ったり、限られた時間の中でなるべく楽しむようにしています。忙しいことは本当にありがたいことですけど、それと同時に人間には必要なものがいっぱいありますからね。両方大事(笑)。

――最後に、写真集を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

三山:この時にしか写すことのできなかった三山凌輝がふんだんに切り取られていて、パリの街との溶け込み感もそうですし、“Gaze”視線から伝わる表情が心に響くページも多いので、楽しんでもらえたらうれしいです。映画を観ているような感覚を味わえる特別な1冊になっています。三山凌輝の人生を切り取った一冊を、ぜひご覧あれ!

(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)

三山凌輝1st写真集『Gaze』は、主婦と生活社より発売中。定価3960円(税込)。

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