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学生たちの胃袋とハートをわしづかみ!ボリューム満点定食が名物の“安うま老舗食堂” 伝統を守り、物価高を乗り切る店主の戦略とは?

  • 2024.10.25
©ABCテレビ

60年以上にわたり、学生たちの心と胃袋をガッチリとつかみ続けている“安うま老舗食堂”が京都にあります。ボリューム満点の定食、その味と愛される理由を探りました。

京都市内に5つの店舗を構える1960年創業の「ハイライト食堂」。食事どき、京都大学の近くにある本店は、連日満席となる人気ぶりです。

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40以上あるメニューの中でもこちらの代名詞ともいえるのが、ジャンボチキンカツ定食。国産鶏むね肉180gをカラッと揚げた大きなチキンカツに自家製アメリカンソースをたっぷりと。お皿からはみ出さんばかりのボリュームでお値段は870円!人気ナンバーワンのカラフルジャンボチキンカツ定食(1060円)は、定番のアメリカンソースに加えて大根おろし、チーズと3つの味が楽しめます。

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安くてお腹いっぱいになれるとあり、お客さんの中心は学生さんや働き盛りの男性ですが、この日は50代のご夫婦や、小学生の息子を連れてやってきた、学生時代からの常連という男性の姿も。

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長い歴史を持つ老舗だからこそ幅広い客層に「すごく楽しいし、やりがいになります」と笑顔を見せるのは、三代目店主の辻井一喜さん(43)。「ハイライト食堂」の創業者の孫で、5年前から直営3店舗の経営を任されています。

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古き良き昭和の名残を守りながら、今の時代に合った大衆食堂の姿を模索している辻井さん。QRコード決済やデリバリーサービスを導入したり、新メニューを生み出したりとチャレンジを続けています。

【動画】イチオシの新メニューは人気のカツを1.8倍に増量した「カラフルジャンボチキンカツ定食ダブル」。味はもちろん見た目のインパクトも抜群です。

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連日盛況の「ハイライト食堂」ですが、今どの飲食店も悩まされているあの問題に直面していました。それは「急激な物価の高騰」。今年6月、メニューの価格をやむなく10%ほど上げましたが、今や食材や店の維持にかかる費用はそれ以上に値上がりしています。

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『店の伝統を守りつつ、物価高を乗り切る』そんな難題に対し、辻井さんが出したひとつの答えが、4年前に店舗とは別の場所で販売を始めた「チキンカツサンド」。昔、創業者のおじいちゃんが作ってくれた思い出のカツサンドをベースに、独自のアイデアを詰め込んで作り上げた渾身のメニューです。

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百貨店などのイベントに1人で出店し、このカツサンドを販売することで、食堂以外の利益を上げることに挑戦している辻井さん。この日、向かったのは、京都市内で行われた企業や飲食店が集まるイベント。食べ物関連だけでおよそ40店がしのぎを削ります。

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カツサンドを売り切るため、1人で奮闘する辻井さんの強い味方となったのは、古くから「ハイライト食堂」を知るお客さんたち。学生時代を京都で過ごしたという出店社の社長さんなど、かつての常連さんたちが辻井さんのブースに足を運んでくれました。

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2日間のイベントで、用意した270個のカツサンドは見事完売。飲食業界に吹き荒れる逆風はまだまだ収まる様子はありませんが、「光は探していかんとあかんのちゃいますかね」と前を向く辻井さん。変わらない味を守るため、これからも新しいチャレンジを重ねながら変わり続けていきます。

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京都で愛される“安うま老舗食堂”は10月18日(金)放送の『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。

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