英ロックバンドオアシスの伝説に迫る。その歴史と魅力を紐解く、2つの展覧会がスタート

2024.10.25

1994年リリースのデビュー・アルバム『オアシス（原題：Definitely Maybe）』で、90年代の英国のみならず、時代と国境を超えて瞬く間にグローバルなロックンロール・スターへと駆け登っていったノエル（G/Vo）とリアム（Vo）のギャラガー兄弟擁する、伝説のバンドOasis（オアシス）。2009年にバンド活動を停止したが、時代や国さらに世代を超えて未だに衰えぬ熱烈な支持を集めている。

そんなオアシスにとって2024年は、デビュー・アルバムのリリースそして記念すべき初来日公演から30年という大きな節目の年。今年の秋、東京でオアシスをフィーチャーした2つの企画展が行われる。

東京都・神保町に2024年3月開廊したギャラリー New Galleryでは、1994年から長きにわたり彼らを撮り続けた写真家Jill Furmanovsky（ジル・ファーマノフスキー）と、コラージュアーティストでグラフィックデザイナーの河村康輔による企画展「Oasis Origin + Reconstruction」が開催。

ジルはポール・マッカートニーをはじめ、スティーヴィー・ワンダー、ザ・フーなど、数々の著名アーティストを撮影してきた。そのなかでも、1994年〜2009年に撮影したオアシスのドキュメンタリー写真は、自身の最高傑作と位置付けられている。同展はそんなジルの写真と、「大友克洋GENGA展」のメインビジュアルやユニクロUTのクリエイティブ・ディレクターなど、さまざまな領域で活躍する河村のコラージュとで構成。オアシスのロゴやアルバムジャケット、ポートレート写真などをコラージュで大胆に再構築する。

六本木ミュージアムでは、オアシスという稀有なバンドの魅力をその名曲とともに巡る企画展「リヴ・フォーエヴァー：Oasis30周年特別展」を開催。2014年にわずか4日間で1万人を動員した展覧会、「CHASING THE SUN：OASIS 1993 -1997 あなたにとってのオアシスとは」から10年ぶりとなる同展では改めて、彼らの残した色褪せない楽曲の魅力そして唯一無二なその存在を多角的な視点で紐解く、壮大なエキシビションだ。

直筆の歌詞の走り書きや楽器、バンド初期のアイコニックなオリジナルポスター群など、前回は紹介しきれなかった貴重なアイテムも多数展示。さらに故郷・マンチェスターの文化的背景を辿り、世代を超えるスーパースターがいかにして誕生したのかを探る。アルバムのアートワークを再現したフォトスポット、彼らのライブを体感できるスペースも設けた。

なお、河村は同展でバンドの新ロゴを発表。New Galleryで開催される「Oasis Origin + Reconstruction」ではそのロゴに加えて、ジルが撮影したギャラガー兄弟のポートレートを用いたコラージュ作品、シングル『Champagne Supernova』やベストアルバム『Time Flies, 1994-2009』のジャケット写真を再構築した作品などを展示・販売する。

Oasis Origin + Reconstruction

期間／10月31日（木）～11月24日（日）

会場／New Gallery | 東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町1階

時間／12:00～ 20:00

https://newgallery-tokyo.com/oasisoriginreconstruction

リヴ・フォーエヴァー：Oasis 30周年特別展

期間／11月1日（金）～23日（土祝）

会場／六本木ミュージアム京都港区六本木5-6-20

時間／10:00～18:00

・11月1日（金）～3日（日）は10:00～20:00

・最終入場は閉館時間の30分前まで

料金／一般・大学生 2,700 円、中・高校生 1,400 円

・前売券（一般・大学生 2,500円、中・高校生 1,200円）は、来場前日の20:00まで購入可能

https://oasis-liveforever.jp/

Text: Aya Hasegawa

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