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【韓ドラになった歴史人】朝鮮王朝三大悪女と言われる張緑水の波乱万丈の人生

  • 2024.10.25

張緑水(チャン・ノクス)といえば、『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』(1995年)でパク・ジヨンが演じ、『七日の王妃』(2017年)でソン・ウンソが扮していた人物だ。

張嬉嬪(チャン・ヒビン)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と一緒に「朝鮮王朝三大悪女」の1人として知られており、暴君と呼ばれた朝鮮王朝第10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室の1人だった女性だ。そんな彼女が歩んだ人生をたどってみよう。

幼少期にとても貧しい生活を送っていた張緑水は、9代王・成宗(ソンジョン)の従兄弟に当たる斉安大君(チェアンデグン)の臣下の妻となり、彼との間に息子まで授かった。

しばらくして夫と別れた張緑水は、底辺の身分から抜け出すために、歌と踊りを生かして妓生(キーセン)となる。そんな張緑水と燕山君の関係を取り持ったのが斉安大君だった。

自宅を訪ねてきた斉安大君と一緒にいた張緑水を一目見て気に入った燕山君は、臣下たちは反対意見を無視して、張緑水を側室として迎え入れた。

『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』
『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』でパク・ジヨンが張緑水を演じた(Licensed by KBS Media Ltd.  ⓒ 2008 KBS. All rights reserved)
国王をたぶらかした悪女

暴君と呼ばれ、誰からも恐れられていた燕山君に対して、張緑水は子供をあやすように接する。幼いころに母親を亡くした燕山君にとって、張緑水は母性を感じさせてくれる存在だったに違いない。

その後、燕山君の2人の側室に嫉妬していた張緑水は、彼女たちを排除して国王の心を完全につかんだが、燕山君が1506年に起きたクーデターで廃位になってしまい、国王をたぶらかした罪で斬首に処されたあげく、遺体を人々にさらされた。

『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』『七日の王妃』だけでなく、『王と妃』や『王と私』『インス大妃』などにも登場している張緑水の人生は、まさに「天国から地獄」だったと言えるだろう。

【張緑水の人物データ】

生年不詳~1506年

主な登場作品()内は演じている女優
『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』(パク・ジヨン)
『王と妃』(ユニ)
『王と私』(オ・スミン)
『インス大妃』(チョン・ソミン)
『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』(イ・ハニ)
『七日の王妃』(ソン・ウンソ)

文=大地 康

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