女性が多く集まる場に、必ずと言っていいほど1人はいる意地悪な人。そんな人のおかげで、ストレスを感じたり、我慢したりしている方もいるのではないでしょうか? 今回は幼稚園のママ友同士で起こったバトルの一部始終を紹介します。
園バス停留所のママ友
私の息子は幼稚園に通っており、バスで登園しバスで帰宅してきます。バスは停留所がいくつか決まっており、近所のママさんたちが同じ停留所に送り迎えをしています。
私たちの利用している園バスの停留所には、毎朝毎夕4~5人のママ友が集まり、送り迎えの前後にそのまま立ち話をするのが定番。
ただこのママ友のうちの1人であるA子さんは、性格に難がありみんな困っていたんです。
A子さんの性格の難とは、ママ友にたいしての意地悪。具体的には、あとから幼稚園に入って同じ停留所を使うことになった子のママを無視したり、あからさまに仲間はずれにしようとしたり。
あるとき、新しく園に入り同じ停留所を使うことになる方が来ると知り、A子さんが意地悪を始めないかひやひやしていたのですが……。
新入りママ・Bくんママ
新しく同じ停留所仲間になったBくんママが初めて登園で停留所に来た日。
「おはようございます!」と元気よく登場したBくんとBくんママだったのですが、案の定A子さんはフル無視。
ほかのママ友が返事をしたり、声をかけようとしたりすると、A子さんはBくんママに背を向けほかのママ友とも接触しづらいよう壁を作りました。
ほかのママ友が「また始まった……。」と困惑していたのですが、Bくんママは先ほどよりも大きな声でもう一度「おはようございます!」とあいさつ。
それでも無視を決め込むA子さんに、Bくんママは驚きの行動を取りました。
かっこよすぎるBくんママ
Bくんママは背中を向けたA子さんの前に回りこみ、目の前まで行ってガッツリ視線を合わせたうえで、再度「おはようございます!」とあいさつしたんです。
これにはA子さんも無視を貫けず、小さな声で「おはようございます……。」と返事しました。
Bくんママは満足そうに笑顔を浮かべ、子どもを見送り帰っていきました。
その後もBくんママは毎朝明るく登場し、ママ友の中でも好かれる存在に。
後日談
Bくんママと親しくなってから、見ているだけで何もできなかった登園初日のことを謝ろうと思い、その日の話題に触れたのですが、Bくんママは「え! いやがらせされてたの? 気がつかなかった! A子さんが自分に言われていると思ってなかったみたいだったから、顔を見に行っただけなの!」と。
なんとBくんママは天然に加え、パワーいっぱいの明るい性格で、いやがらせにすら気がついていませんでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。