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「ここまで来てしまった」主人公たちが"すごい領域"に…?監督も動揺を隠せない急展開の最新話"水曜深夜ドラマ"

  • 2024.11.13

テレビ東京で毎週水曜日、深夜1時に放送しているドラマシリーズ、水ドラ25『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』は、社会になじめない杉本ちさと、深川まひろの2人がシェアハウスで共同生活をしながら殺し屋業をこなす、ヒットガールアクションコメディドラマだ。ちさとを演じるのは次期朝ドラヒロインに決定した髙石あかり。まひろを演じるのは映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)のスタントウーマンなど世界での活躍も広がる伊澤彩織だ。

映画『ベイビーわるきゅーれ』(2021)、『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』(2023)に続き、第3作目となる劇場版『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』では池松壮亮、前田敦子らをスペシャルゲストにむかえ、現在公開中。脱力感たっぷりなまひろとちさとのガールズトークと、本格アクションが見どころだ。

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写真:アフロ

ここまでのあらすじ「居酒屋アルバイト」や「ぬい活」

1話で、殺し屋協会の夏目敬(草川拓弥)を不審者だと思い殺しかけたことをきっかけに、まひろとちさとは、任務遂行のために居酒屋アルバイトに潜入したり、伝説の殺し屋・宮原(本田博太郎)率いる一大プロジェクトに参加することになる。

3〜7話では「ぬい活」や「ぶつかりおじさん」など昨今の話題に、ちさととまひろらしいゆるさをベースに描かれる。ちさとの実家にまひろと共に帰省したエピソードでは、実家あるあるを通してまひろとちさとがあらためて家族のように絆を深めていく姿が微笑ましい。

「観ててツラすぎ」8話からの急展開

8話からドラマの様相がガラッと変わる。殺し屋育成システムの一環であるジョブローテーションシステムにより、まひろは業界内で「粛清さん」として有名な日野彰(柄本時生)と組むことに。ちさとは営業部の先鋭集団・チーム向日葵に配属されることになったのだ。

殺し屋を抹殺する特殊部署に配属されたまひろだが、本当のミッションは日野が過去に後輩を殺した証拠を掴み、日野に粛清を下すということだった。一方でちさとは配属部署で上司や同僚から受ける圧力のせいで、精神的に追い詰められていた。

ちさとの職場での人間関係はまさに現実にありえる地獄絵図だ。電話営業に失敗したちさとに対し、防弾ベストをかまえさせられたちさとに対し先輩が銃口を突きつけて、罵声を浴びせる「そんな感じで今までよくやってこれたね」と嫌味を言われるがちさとはなにも言い返せない。ほかにも、人間性を否定されるような陰湿な言葉や態度の数々に追い詰められていく……。しかし、ちさとはまひろに愚痴を言えず、すれ違った2人は喧嘩してしまうのだ。

SNSではこの展開に「ジョブローテーション編、共感出来すぎて大変」や「どこにも救いがない職場で見てて胃がキリキリしてくる」「観ててツラすぎた」など悲痛の声とともに「この先スカッと展開でありますように」や「なにか爆発しそうな来週がもう待ちきれない」という期待の声も集まっている。

最新話予想 ちさとまひろが「すごい領域」に…?

今シリーズで2、7そして10話の監督を務めた平波亘は自身のnoteで以下のように書いている。

「実を言うと10話の作業をしている最中に11話の編集版を観たのですが、そのときに僕の心は打ち震えてしまいました。遂にベビわるはここまで来てしまったのか……と。杉本ちさとと深川まひろが本気で凄い領域にいってしまってる……と。」

いったいどんな展開になるのか、待ち遠しくて仕方がない。ふりかえれば、第1話のラストでは、ちさとの手作りの豚汁とおにぎりをふたりで食べながら「今日は天気が良くて洗濯物がよく乾くね」と和やかな会話をしていたふたり。ジョブローテーション編に入ってからは、並んで食事するシーンもなくなってしまった。ふたりの平穏な日常が早く取り戻されてほしいと願いながら、最新話を待ちたい。



ライター:山田あゆみ
毎日新聞社運営映画サイトひとシネマ、RakutenPLAY、Cinumercheほかにて、映画コラム、インタビュー記事等執筆ほかオフィシャルライターなどを務める。1988年長崎県出身。2011年関西大政策創造学部卒業。18年からサンドシアター代表として、東京都中野区を拠点に映画と食をテーマにした映画イベントを開催。「カランコエの花」「フランシス・ハ」などを上映。好きな映画ジャンルはヒューマンドラマやラブロマンス映画。映画を見る楽しみや感動をたくさんの人と共有すべく、SNS等で精力的に情報発信中。