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セルフケアが大事!頭痛で一番多い「緊張型頭痛」の特徴と対処法

  • 2016.3.25
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 最近は“頭痛持ち”が多く、15歳以上の日本人のうち、3人に1人が頭痛で悩んでいると言われています。

でも、頭痛と言ってもその原因は様々で、それによって予防法や対処法が大きく異なります。そして、一歩間違えればかえって痛みが悪化するなど、逆効果にもなりかねません。頭痛を軽く考えて鎮痛薬で対処をしていたら、生活に支障をきたす場合や、脳の異常で命にかかわる病気が隠れていることもあります。

そこで今回は、薬剤師である著者が、頭痛の中でも一番多い“緊張型頭痛”の病態と対処法をお伝えします。

■緊張型頭痛の症状と特徴

緊張型頭痛は、後頭部から首すじにかけて、重苦しい感じや頭をベルトで締めつけられているような圧迫感が生じるのが特徴で、鈍い痛みが30分~7日間続きます。慢性頭痛の中でも最も多い一般的な頭痛です。 身体的あるいは精神的ストレスが誘因となります。

緊張型頭痛には、吐き気や嘔吐のような症状が無く、動いても痛みが悪化することがありません。

その代わり、不快な軽い痛みが続きやすいのが他の頭痛との違いです。

■緊張型頭痛の2種類のタイプと特徴

緊張型頭痛には時々おこるタイプ(反復性緊張型頭痛)と、ほぼ毎日痛みがあるタイプ(慢性緊張型頭痛)があります。

・反復性緊張型頭痛

頭や首、肩の筋肉の緊張から起こることが多いと考えられています。

パソコンでのデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいると、肩や首の筋肉が凝って血液の流れが悪くなります。そして、老廃物が筋肉に蓄積し周りの神経を刺激することで炎症が起こり、痛み物質であるプロスタグランジン類が産生され頭痛が起きます。

・慢性緊張型頭痛

脳が痛みに対して敏感になっているのではないかと考えられています。ストレスがたまると神経や筋肉の緊張が高まり、 脳にある痛みの調整機能がうまく働かなくなり頭痛が起こります。

■緊張型頭痛の対処法

では、こんな嫌な症状がでる緊張型頭痛の対処法をご紹介します。

(1)長時間同じ姿勢をとらないようにする

https://pixta.jp/

頭痛の主な原因は、筋肉の緊張と血流の悪化です。時々首・肩を回したり、座っているのであれば立って外の空気を吸いに行ったりして、同じ姿勢をとらないように工夫をしましょう。

(2)枕の高さを再検討する

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高すぎる枕、柔らかすぎる枕は首の負担になりやすく、知らないうちに筋肉を緊張させることになります。オーダーメイド枕の専門店もあるので、高すぎず、柔らかすぎない自分に合った枕を選んでみましょう。

(3)温めて、こりをほぐす

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緊張型頭痛は、腰痛や肩こりとつながっていることが多いです。温めてこりをほぐすことで、リラックス効果と血流も良くなるので、痛みが和らぐ可能性があります。

(4)食べ物を選ぶ

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パイナップルに含まれるブロメラインと呼ばれる酵素には、鎮痛作用や、抗炎症性があります。酵素は生のパイナップルの芯の部分に多く含まれているので、細かくしてスムージにして摂取するといいでしょう。

また、芋類やバナナなどに含まれるカリウムとマグネシウムには、頭痛を軽減する働きがあることが認められているので、頭痛を感じる前に摂るようにしましょう。

以上、“緊張型頭痛”の病態と対処法をご紹介しましたが、いかがでしたか?

もしいくつかの方法を試しても、7日以上頭痛が続いたり、生活に支障が出ているようなことがあれば、脳の病気の可能性もありますので、病院を受診するようにしましょう。

 【著者略歴】

※ 宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

【画像】

※ Alliance / utah_51 / Choreograph / Alliance / vanillaechoes / PIXTA(ピクスタ)

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