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あなたはロック派?シック派? 大人のためのブラックネイル正攻法。

  • 2024.10.25
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2024年9月30日のバレンシアガのファッションショーで、57歳のソフィー・マルソーがブラックネイルを披露。photography: Stephane Cardinale - Corbis / Corbis via Getty Images

バレンシアガのショーの最前列では、ソフィー・マルソーが全身カーボンルックで完璧に臨み、ルイ・ヴィトンのショーではアナ・デ・アルマスの手に、また、オペラ座ガルニエのシーズン開幕ガラでは、クレマンス・ポエジーの手にも飾られた黒のマニキュアは、先月パリで大流行した。さまざまなシーンで活躍する、このブラックネイルのスタイリッシュな魅力は説明するまでもないだろう。もちろん、ティム・バートンが手掛けるNetflixのTVドラマ「ウエンズデー」や映画『ビートルジュース ビートルジュース』でも、現代風にアレンジしたこのゴシックトレンドが取り入れられている。しかし、レッドカーペットでセレブたちが躊躇せずブラックネイルを取り入れていることが証明するように、このトレンドは一部のゴシック愛好者のものだけに留まらない。時に華やかに、時にロックなスタイルを打ち出すブラックネイルは、どこまでも魅力的で、私たちの尽きせぬ欲望に付き従う可能性を秘めている。

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2024年10月1日、オペラ座ガルニエで行われたシーズン開幕ガラでのクレマンス・ポエジーは、スクエアカットの短い黒爪が印象的。Photography: Antoine Flament / Getty Images

黒はクラシック・シックのアイコン

一方で、OPIのマニキュアリストであるアレクサンドラ・ファルバ氏は、これは一過性のトレンドではないと語る。「一般的に言えば、ファッション撮影では、ネイルアートはヌードとブラックの2本のマニキュアでほぼ間に合います。この2色は、ジーンズやスニーカーからフォーマルなドレスまで、あらゆるものに合わせられるため、他の色は必要ありません。また、黒はジュエリー、特に大きなジュエリーを非常に引き立てます」。以前はヌードカラーが、そのシンプルさとどんなルックスにも合わせやすいという理由で、セレブリティに好まれていたが、ブラックはより説得力のある色として存在感を強めているよう。「ソフィー・マルソーやジュリア・ロバーツは、通常、この種のイベントではヌード以外の色を選ばないタイプの女性です。しかし、状況は変わりつつあり、現在ではヌードカラーの方が見かけなくなったことに驚いています」。ファルバ氏にとって、この色はクラシック・シックの象徴だと言う。「個人的にも、1年の半分はブラックのネイル」でいるという彼女は、特に、ブラックプラム、ブラックブルー、そしてシャネルのシンボリックな色である有名な"ルージュ ノワール"など、彼女曰く「フェイクブラック」と呼んでいる色で、ニュアンスを変えて楽しんでいるそうだ。

ただし、ヌードとは異なり、これらのダークカラーは上質なネイルを選ぶことがより求められるという。塗り方にしても、細心の注意を払って正確に塗るテクニックが必要だ。「(ブラックネイルは)注目を集めるタイプの色なので、品質をケチってはいけません。さらに塗る前には、爪周りを整えておく必要があります。爪が十分に水分を含んでいなかったり、小さな傷やあったり、甘皮処理が滞っていると、塗ったとしてもすぐにボロボロになってしまう可能性があります」

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2024年10月1日、ルイ・ヴィトンのショーでのアナ・デ・アルマス。Photography: REX / Aflo

マニキュアを塗る前に、入念なハンドケアを

ネイルのスペシャリストは、まずはハンドケアから始めることを勧めている。「皮膚の角質を取り除き、保湿クリームを少なくとも1週間は毎晩、手と爪の周りに塗ります。その際、皮膚を引っ張り過ぎないようにしてください。良くなるどころか悪化するリスクがあります」。ちなみに彼女はハンドケアの保湿クリームとして、ロクシタンのシア ハンドクリーム、キュアバザーのハンド&ネイル クリーム マッチャ、そしてディオールのロングセラー商品であるクレーム アブリコを挙げている。

ファルバ氏が言うには、爪の状態も重要である。「仕上げたときに、爪の表面が滑らかで、光沢のある鏡のようだと、黒はより美しくなります」。爪が少し波打っている場合は、慌てずに、OPIのリペア モード ネイルセラムや マニキュリストのアクティブ スムースなどの専用トリートメントで修復するといいだろう。「または、ジェル効果のあるポリッシュでごまかすこともできます。爪をコーティングして、凹凸を補います」。この場合は特に、OPIのインフィニット シャインが活躍するようだ。このシリーズは、爪の小さな欠点を隠しつつ、ジェル風の色つやが長持ちし、美しい発色が最大10日間持続することを約束する。ちなみにファルバ氏は、同シリーズのLady in Blackのファンだそう。

塗り方については、色が色だけに誤魔化しが効かないので、より正確さが求められる。「不安な場合は、躊躇することなく、プロの予約をとってください。特に黒いマニキュアは、塗っているうちに汚れてしまうと、修正が難しくなります」

マッチするのは短い爪? 長い爪?

ファルバ氏によると、長さに関しては特にルールはないという。「大切なのは、自分のスタイルを貫くこと。ただし、カジュアルあるいはビジネスの場合は、スクエアか楕円形の短い爪から始めるのがいいかもしれません」。長くて光沢のあるブラックネイルは、より含蓄のあるスタイルになるようだ。「樹脂を加工したかのようなビニールのネイルには、多くの魅力が潜んでいます」

正確なアウトラインと光沢感を重視する

このオニキスカラーのシックな魅力をものにするためのもう1つのヒントは、きちんとしたアウトラインを描くこと。なにより、正確な直線が求められている。「自分でマニキュアをする場合、できるだけ肌に近づけないようにして、1mm の小さな隙間を残します。爪の表面全体を覆って端を越えるよりも、見た目がきれいになります」。また、光沢のある仕上がりにするには、トップコートが不可欠だ。「完璧な鏡面効果を得るために、2~3日ごとに塗り直すといいでしょう」。他におすすめのアイテムとして、キコ ミラノ、エッシー、イヴ・ロシェ、コレスなどのジェル効果のあるトップコートも推奨している。

一方、マニキュアの落とし方については、ファルバ氏は妥協をしない。時間が経っても色褪せない色だからといって、剥げかけたらそのまま放置しないこと。「マニキュアが欠けてしまったら、すぐに取り除いてください。意図的にグランジルックを演出しない限りは」。簡単にニュートラルなネイルに戻す方法について、彼女は素早い行動が要求されるバックステージでの経験からヒントを得たようだ。「ネイルリムーバーを染み込ませたコットンを各爪に10~20秒間置き、マニキュアを柔らかくします。その後、もう一度リムーバーを十分に浸したコットンパッドを5秒間押し当てます。最後に、爪の先端に向かって一方向に引っ張ります」。このテクニックを使えば、指先にラッカーの残りが付く心配はなさそうだ。

これでもうブラックネイルを試さない手はない!

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