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松田凌、脚本家になったら書いてみたいのは「自分だけの人生のえぐみとか若い青い炎を…」『追想ジャーニー リエナクト』舞台挨拶で語る

  • 2024.10.25
松田凌、脚本家になったら書いてみたいのは「自分だけの人生のえぐみとか若い青い炎を…」『追想ジャーニー リエナクト』舞台挨拶で語る
(C)映画『追想ジャーニー リエナクト』製作委員会

3、4作目もタイムリープもの!? 谷監督は『追想ジャーニー』シリーズ化に意欲

映画『追想ジャーニー リエナクト』の公開記念舞台挨拶が、10月19日に池袋シネマ・ロサで開催。30年前の過去の主人公・横田雄二役を演じる松田凌、30年後の現在の主人公・横田雄二役を演じる渡辺いっけい、演劇仲間の峯井役の樋口幸平、中村役の福松凜、麻美役の新谷ゆづみ、主題歌を担当する岸洋佑そして、谷健二監督が登壇し、公開の喜びや本作のテーマである脚本家になるなら、どんな脚本を書きたいかなどを語った。

2022年に劇場公開され、高崎映画祭邦画ベストセレクションに選出された藤原大祐初主演の映画『追想ジャーニー』。過去と未来の自分との会話劇を軸に人生を舞台と捉え、ステージ上で展開する独特の表現方法が話題となり、多くの声援を受けて第2弾となる『追想ジャーニーリエナクト』が公開中。

舞台挨拶では、主演の松田凌らキャスト6名と本作を手掛けた谷健二監督が登壇。主人公で若き日の横谷雄二を演じた松田は「それぞれのキャストが素晴らしいお芝居、魅力を本作に注いで作った作品が、みなさまの心に届く日を迎えられたことがとてもうれしいです」と公開の喜びを改めて語った。

本作の主人公・横田雄二が脚本家であることから、もし脚本家だったらどんな脚本を書きたいか質問すると、松田は「映画が本当に好きでたくさん見ていますが、いつになっても見てしまうのが青春映画なんです。今見ると感じ方が違ってあの時の青い衝動だったり衝撃は僕にもあったし、あの頃の僕を追想していくとあまりそういった役柄を今まで演じたことがなかった気がして、10代から20代にかけての言葉に言い表し難い、だから俳優になったところもありますが自分だけの人生のえぐみとか若い青い炎を4人組くらいの男女それぞれの物語を書いてみたいなと思いました。人間が構築されるうえで、誰にも理解されないようなその時を言葉で表す能力があるなら脚本家として若き日々を書いてみたいなとおもいました」と語った。

続いて渡辺は「漫画家になりたくて、この渡辺いっけいという名前もペンネームにしたいと思っていたのですが、ストーリーが浮かんでこなくて…画としては子どものミュージカルが撮りたいです。最近の子はスキルのある子どもが多いので明るさだったり恋だったりなどミュージカルを書いてみたい気持ちになりました」と意外なエピソードを披露。

この質問をされる前からすでに脚本を書いてみたいと考えていたという樋口。「(自身の)夢や歳を重ねたときに、僕自身や共演した人などに本当に波乱万丈な人生を歩んできた人が俳優には多いイメージで、昔は何をやっていたの?とか聞くと、そんな人生普通ある!?みたいなことが多い職業だと思っているので、僕もサッカーをやっていて駄目だったので苦しかったこともあり、いつか自分の本で苦しかった、嫌だったとか全部詰め込んだ本を書きたいなとか思っていました。それでちょうどこの質問がきたので、僕が惚れ込んだ人の人生を映画にしたいと思えたら、その時、僕自身がさらにステップアップした時なのかなと思いました」と自身のことを含めて語った。

福松は「僕と岸さんと谷監督の共通点でもあるんですが」と前置きをし、「尾崎豊が大好きなんです! 僕の夢でもあるんですが、尾崎豊の人生を演じてみたいと思っていて、小さいころからたくさん影響を受けてきました。小さい頃はわからなかった言葉の意味も年を重ねるごとに、そういうことを言っているんだとわかるようになって、その時に涙が止まらなくなることがあって、何度も救われました。だから日本で一番、尾崎豊を演じられるのは僕だと思います!」と宣言。

さらに、MCから脚本段階から参加するよう提案されると、「脚本は谷監督で!」と即答。渡辺のリアル世代ではないのにどうして好きになったのかという問いには、父親の車の中で尾崎豊のCDが流れていたことを明かした。すると新谷も「実は私もお父さんの影響で尾崎豊が好きで…」といきなり告白し、「奥さん役で!」と出演を希望した。

樋口は松田と尾崎豊映画化の妄想キャストで盛り上がったのち、「すごくコメディが好きで関西出身なので、小さいころからお笑いに触れる機会がすごく多かったのでコメディをやってみたいなと思います! 下町のコメディみたいなものをやってみたいです」と語った。

谷監督は「(この『追想ジャーニー』を)シリーズ化していきたいです。3も4もタイムリープとタイムスリップなもので、シリーズ化したいなと思っています(笑)」と今後に意欲をみせた。

作詞も手掛けている岸は、「言葉を扱う仕事なので幸平くんが言ったことはすごくよくわかります。惚れ込んだ誰かの人生を脚色して書きたい! 基にしたおもしろいものにしたくてフィクションにはしたくないと思いました」と語った。

最後に松田が登壇者を代表して挨拶。「昨日、全国公開したこの『追想ジャーニー リエナクト』何を伝えたらいいんだろうかって思うのですが、この作品はスポットライトが心の隅に置いてきた、一人一人を照らしてくれると思います。その照らされた瞬間に向き合える何かを、この作品から感じ取ってくださったら嬉しいし、クラウドファンディングという形で多くの方のお力添えのもと、この映画が完成しました。撮影期間から期間が経って公開しましたが、僕自身実際に本作を見たときに映画っていいなって改めて思いました。ここにいるキャストのみなさま、谷監督もこの映画界でさらなる活躍をされていくし、さまざまな世界に飛び出していくと思いますが、まずはみなさまのお力もお借りして、一人でも多くの人に本作を届けられたらいいなと思っております。本日はありがとうございました」と感謝の気持ちを込め、舞台挨拶を締めくくった。

『追想ジャーニー リエナクト』は現在公開中。

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