【インテリア】美大卒会社員のデザイン＆実用性を追求した温かみある空間づくり

フルリノベーションで理想を叶えた等身大の住まい

田中 萌さん（化粧品会社勤務）

プードル×ダックスフントのミックス犬〝ピノコ〟と1人＋1匹暮らしの田中 萌さん。都内マンションの住まいは、広さ約30㎡の1ＤＫです。入居してから1年超というまだ新しさを感じさせる空間は、田中さんの理想を形にすべくフルリノベーションしたもの。しかも、自宅のリノベーションはこれで2度目というインテリア上級者！

「以前の住居はグレーを基調にした硬質なイメージに仕上げました。もっと温かみが欲しかったなという反省を生かして、再度リノベーションを手掛けることに」と田中さん。ペットOK・リノベOKの物件を見つけて、不動産会社の紹介によるリフォーム業者が施工したそうです。確かに、白壁に木の床材を配したリビング兼寝室は、安らぎあるスペースになっています。

白いタイルが清潔感をもたらすキッチンや洗面所は、広さ・高さ、水栓や鏡といったパーツまで田中さんの意向が反映されています。水回りにデザイン性と使いやすさを両立できるのは、リノベーションだからこそ。
週2～3日は在宅ワークという田中さん。ライフスタイルが多様化したCLASSY.世代にとって、リノベーションは快適なおうち時間を叶える選択肢の一つになっています。

インテリア上級者ならでは！デザイン＆実用性を追求した空間づくり

【Living】

リモートワークの作業はダイニングテーブルで、寛ぎのひとときはクイーンサイズのベッドで。それ以外は家具を置かず、壁面を収納＆ディスプレイに使ってすっきり。ちょっぴり甘えん坊のピノコと一緒に、オン・オフを過ごすメイン空間。

【WHITE×WHITE】

壁と同系色で馴染ませたデザイナーズアイテム
無印良品の生活家電を代表する「壁掛式 CD プレーヤー」は深澤直人氏、レムノスの時計「HOLA」は川崎和男氏と、ともに日本を代表するデザイナーが手掛けたもの。白壁に白いプロダクトを合わせることで、すっきりと見えつつもミニマルなデザイン性の高さが際立つ。

【DISPLAY SHELF】

お気に入りの本や写真を飾るだけでアートのように
ベッド上部の壁面に造り付けの棚を。家族写真やお気に入りの本、大学時代に深澤直人氏の下でデザインを学んだという田中さんの作品集などが飾られている。

【WALL LIGHT】

オブジェ代わりにもなる間接照明を選んで
「普段はあまり点灯させることはないのですが（笑）」という照明はIKEAの「ヴァルムブリクスト」。壁への設置面を下にしてテーブルランプにもできる、世界的な人気アイテム。

【ANTIQUE TABLE & CHAIR】

温もりを求めた空間に、アンティークの風合いを
天板の両サイドを折りたためるドロップリーフテーブルと2脚の椅子はイギリスの老舗家具メーカー「アーコール」のアンティーク。

【POWDER ROOM】

広々としたスペースで朝も夜もストレスフリー
大きな鏡を配した洗面所はお気に入りスポットの一つ。はめ込み式の洗面シンクを配したカウンターは横幅があり、ゆとりを持って身支度できる。背面は寝室を仕切るクローゼットになっていて動線も◎。

【KITCHEN TOOLS】

壁面を活用した収納ですっきり、使いやすい！
田中さんがDIYで取り付けたハンギングバーとマグネット。「マグネットはシールで貼り付けるタイプです。粘着式なら、壁を傷つけずに使えますね」と田中さん。

【PROFILE】
◼︎田中 萌さん（化粧品会社勤務）
1994年生まれ。美術大学でデザインを学び、卒業後は化粧品メーカーに入社。現在は、商品デザイン部門のデザイナーとして勤務している。

撮影／佐藤顕子 取材／首藤奈穂 編集／陣内素実 再構成／Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2024年10月号「すてきなあのひとのおうち時間」より。