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親友と一緒にカスタムウエディング・ドレスをつくり上げた、ある花嫁の物語

  • 2024.10.24

ティボーと私はノッティングヒルカーニバル(ロンドンで毎年開催されるカリブ文化を祝うイベント)で出会いました。彼は大きなバンドのメンバーで、彼の話だと、カーニバルのトラックの一番上に座っていて、私が遠くに見えたそうです。トラックを降り、私としゃべりに来て、電話番号を聞いてきましたが、当初私は教えるのをためらっていたので、彼の番号を聞きました。その晩私からメッセージを送り、以来ほぼ毎日話しています。

25ans Wedding

5年目の記念日に婚約しました。友人宅でカードゲームをして遊ぶ前に、私の大好物のドミニカとプエルトリコ料理のパステロン、別名バナナラザニアをティボーが作ってくれました。友人宅に着き、私がリビングに入っていくと、そこにはバラの花びら、ロウソク、ハート型の風船、そして「結婚しよう」の文字がありました。私はびっくり仰天。ティボーがひざまずき、スピーチをして、結婚してくれないかと聞くので、私はもちろんイエスと答えました。彼は私にぴったりの、18カラットのイエローゴールドに1カラットのダイヤモンドのついたエンゲージリングを選んでくれました。

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クラシックでエレガントなドレスを求めて探し回ったけれど…

ウエディング・ドレスを探し始めると、自分にぴったりくるものを見つけるのに苦労しました。クラシックでエレガントなドレスを求めていたのですが、自分では簡単だと思っていたようなものが、どの店にもないのです。私のメイドオブオナーのビアンカ・サンダースが一緒に来てくれて、私が意気消沈しかけているのに気づきました。幸いなことに、ビアンカは自分のファッションブランドを持っていて、私のためにウエディング・ドレスを作る、と言ってくれたのです。彼女は主にメンズウェアのデザイナーなのですが、サブリナ・エルバ(モデルで、俳優のイドリス・エルバの妻)のために洋服を作ったこともあるので、力強い仲間だということはわかっていました。私はカスタムメイドのウエディング・ドレス、彼女のブランドにとっては初めてのウエディング・ドレスに、興奮しました。

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親友と一緒の作業は楽しく、ワクワクするものでした。彼女のファッションデザイナーとしての実態や、ひとつのスケッチを実際の製品にするまでに必要なことを知りました。私は彼女から、好きなものと嫌いなものをすべて並べたムードボードを作るように言われました。彼女が最初のスケッチを作り上げたとき、私はすぐに気に入りました。ブライダルウェアは彼女の専門ではないので、ブライダルドレスのパターンや仕立てができるチームを探し、ドレスを実現するサポートをしてもらうことにしました。

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予期せぬ障害が問題になったり、友情にひびを入れたりすることもありますが、私たちの場合はそんなことはありませんでした

ウエディング・ドレスは、ウエディング・プランニングの中で、私が本当にリラックスできる領域でした。最初のチームはデザインのイメージをいまいちつかむことができなかったため、最初のフィッティングが終わった後は画板に戻って、もっと正確に私たちのイメージを実現できるチームを探しました。こうした予期せぬ障害が問題になったり、友情にひびを入れたりすることもありますが、私たちの場合はそんなことはありませんでした。私はビアンカを、彼女の才能とプロセスを信じていました。また軌道に乗ると思っていましたし、実際にそうでした。

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完成したドレスを身にまとったとき、自分が想像していた通りの美しい花嫁になれたと感じました

最終的に、素晴らしいフリーランスのパターンカッターと仕事をすることになりました。彼女はフィット感やスタイル、着心地のよさについてたくさん質問してから、私がまさに求めていたドレスの型紙を作りました。それからビアンカと私は布を買いに行き、MacCulloch & Wallisの美しいアイボリーのサテン生地を選んで、ビアンカのチームに仕立ててもらいました。最終的な製品を試着するのはとてもワクワクしました。ドレスを身につけると、自分が美しいと感じ、自分が想像していた花嫁になった気がしました。

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ビアンカのチームは、完璧な仕上げのために、私のベールとガーターも作ってくれました。ウエディング・シューズには、Miistaのオフホワイトのストラップつきサンダル、ウエディング・ジュエリーには、セルフリッジズを通してHurrのレンタルジュエリーサービスを使い、Alighieriのイヤリングとネックレスを借りました。

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私たちは地元デトフォードで伝統的な教会での結婚式を挙げました。築300年近くになる建物は、ウエディング・フォトに最適な背景となりました。私がバージンロードを歩くときはフランク・オーシャンの「God Speed」、セレモニーの後で夫と教会を出るときはアウトキャストの「Prototype」が流れましたが、どちらも教会のオルガンで演奏されました。私たちがオルガン奏者の演奏を聴いたのはそれが初めてでしたが、それだけに一層特別になりました。

食べ物から音楽から全体的な雰囲気に至るまで、この日私が一番楽しかったのはパーティでした。披露宴はイーストロンドンにあるエドワーディアン様式の元教区ホール、コア・クラプトンで行いました。私はジャマイカとイギリス、夫はコンゴにルーツがあります。この日はどちらの文化も注ぎ込みたかったので、ジャマイカ料理とコンゴ料理の両方を提供できるケータリング業者を探しました。

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DJをやってくれたMan Like Naijaは、大学時代からの親友です。まだ食事が出る前から、ダンスホールにはゲストが集まっていて、彼がダンスミュージックやソカ(トリニダード・トバゴ発祥のポップス)、UKガラージやグライムからコンゴのルンバまで流しました。MCも私たちの友人で、食事の間中ゲストがゲームを楽しめるようにとりしきってくれました。

私の見方はもちろん偏っていますが、あれは私が行ったことのあるパーティーの中でも最高のパーティーのひとつでした。

From:CosmopolitanTranslation: Mayuko AkimotoPhotos: Nelson Niteh

※この翻訳は、抄訳です。※この記事は、2024年10月24日時点のものです。

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