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50年の時と海を越えて描かれる一生に一度の恋『TOUCH/タッチ』本編映像初公開となる予告映像

  • 2024.10.24

『ザ・ディープ』(12)などで知られるアイスランドの映画監督、バルタザール・コルマウクルの最新作『TOUCH/タッチ』が2025年1月24日(金)に公開となる。このたび、本作から本編映像初公開となる予告編が解禁された。

【写真を見る】Webコミックを原作とした『女神降臨』で、主人公の麗奈を演じるKoki,

初期の認知症であることが判明した主人公のクリストファーが、人生でやり残したことは、50年前に愛した大切な人が突然姿を消してしまった謎を解き明かすことだった。2020年コロナの世界的流行で国境が封鎖されはじめるなか、アイスランドを出発し、ロンドン、日本を旅しながら彼女を探すという、時と海を越えた壮大なラブストーリーが描かれる。原作は2020年にアイスランドで発表されベストセラーになったオラフ・オラフソンの「Snerting(原題)」。この物語を手にしたコルマウクル監督は、「世界の国々と異なる人種、2つの時間軸と歴史的な出来事をパンデミックの世界に見事に織り込ませている」と、映画化を熱望した。撮影は2022年の終わりにアイスランド、レイキャビクで始まり、ロンドンでの撮影を経て、2023年に東京や広島で日本ロケが敢行された。

2020年のクリストファーを演じたのはアイスランドの俳優でシンガーであるエギル・オラフソン、対して若き日のクリストファーはオーディションを経てコルマウクル監督の息子であるパルミ・コルマウクルが演じた。そして、クリストファーが学生時代を過ごす1969年のロンドンで出会う最愛の人、ミコをKoki,、ミコの父でありクリストファーが働く日本料理店を営む高橋を本木雅弘が演じる。さらに、2020年の日本でクリストファーが出会い酒を酌み交わすクタラギ役を中村雅俊、ミコを探すなかでクリストファーが出会うハシモトを柴田理恵が演じている。

今回解禁となったのは、アイスランド、ロンドン、日本の美しく壮大なロケーションで撮影された映像が散りばめられた予告編。印象的な淡い光のなか、映し出されるのは目の前の恋人を愛おしそうに見つめ目線を交す若い頃のクリストファーと日本料理店の店主の娘ミコ。お互い異国の地で出会った若い2人は情熱的に恋に落ち、それぞれの孤独を埋めあうようにお互いの心まで深く触れあっていったはずだった。しかしある日、ミコは何も言わず、店主の父親とともに彼の前から突然消えてしまう。「忘れられない恋を抱えて生きている」という文字通り、現代の老いたクリストファーは、初期の認知症の診断を受け、自分の記憶のなかにミコがいるうちに、彼女ともう一度会いたいと、2人が出会った思い出の地ロンドンに旅に出る。そこで当時の同僚からミコの手がかりを得た彼は、さらに彼女が生まれた地、日本へと向かう。なぜ、彼女は消え、どこへ行ってしまったのか?この旅の先にクリストファーが知る真実を追う姿が描き出されている。

あわせて解禁されたポスターには2つの時代のクリストファーが写し出されている。50年前のミコとの幸せに満ち触れあうことができた電車、だが今現在その座席には彼女はいない。時を経ても彼女を思い続けるクリストファーの心情が伝わってくるポスターとなっている。

撮影地、日本での公開に監督からは「日本の俳優たちとの仕事は、とても素晴らしいものでした。この映画が日本の皆さんに受け入れていただければとても嬉しいです」とコメント。また、日本の観客ヘ向け「この映画はアイスランドやアメリカをはじめ、多くの国々で上映され、高い評価をいただいています。本作のテーマ性や素晴らしいキャストの観点からも、この映画が日本のみなさまに受け入れられていただければとても嬉しいです」とメッセージを寄せた。さらに本木からも「歴史も人も傷みを抱え、哀しみを糧に希望を育てている、そんな時間の温もりが皆さんに届くと良いなと思っております」と公開へ向けてのコメントが届いている。

かつて異国の地で出会い情熱的な恋に落ちた2人は再び触れあうことができるのだろうか?50年の時と海を超えて描かれるラブストーリーに期待が高まる。

<スタッフ、キャストコメント>

●バルタザール・コルマウクル(監督)

「この映画はアイスランドやアメリカをはじめ、多くの国々で上映され、高い評価をいただいています。本作のテーマ性や素晴らしいキャストの観点からも、この映画が日本のみなさまに受け入れていただければとても嬉しいです。日本の俳優たちとの仕事は、とても素晴らしいものでした。本木雅弘さんはとてもプロフェッショナルな俳優で、演技に対してとても細かく、役柄についての考えもとても正確で、一緒に仕事ができてとても嬉しく思いました。Koki,さんもオープンで温かく、素晴らしい俳優で、個性的なミコを演じてくれました。Koki,さんは、私がリードする演出を信頼してくれ、撮影でのプロセスがとても楽しかったです。彼女は非常に温厚でプロフェッショナルでもあり、いつも入念に準備して臨み、パルミ(青年時代のクリストファー)と素晴らしい関係を築いていたので、彼らが親しい友人になって映画に良いケミストリーが生まれるのを見るのはとても楽しかったです」

●本木雅弘(高橋役)

「素晴らしいスタジオを有したアイスランドでの撮影は貴重な体験でした。役者でもあるバルタザール監督は的確かつ遊び心があり、スタッフからの信頼も絶大です。その中で与えられた役を全う出来たのか、正直、自信はありませんが、深く優しい祈りを感じる物語に出会えたことに感謝しています。歴史も人も傷みを抱え、哀しみを糧に希望を育てている、そんな時間の温もりが皆さんに届くと良いなと思っております」

文/鈴木レイヤ

※Koki,の「o」はマクロン付きの「o」が正式表記

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