1. トップ
  2. ヘア
  3. 「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手

「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手

  • 2024.10.23
「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手
「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手

Text by 奥崎覚(編集部)

ワールドカップ最終予選でグループ首位を快走する日本代表。

強豪との2連戦となった10月シリーズを1勝1分で乗り切り、8大会連続の本大会出場にまた一歩前進した。

そうしたなか、代表チームでスタメンとして活躍する一方、クラブでは難しい状況に立たされている選手たちがいる。

今回はそうした選手を3名ピックアップした。

鎌田大地

「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手
「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手

1996年8月5日生まれ(28歳)

MF/クリスタル・パレス所属

まずは、この夏ラツィオからプレミアリーグのクリスタル・パレスへ移籍した鎌田大地。

フランクフルト時代の恩師オリヴァー・グラスナー監督がチームを率いていること、さらに昨季主力の一人だったフランス代表MFマイケル・オリーセが移籍したこともあり、28歳の日本代表MFに対する期待は非常に高かった。

鎌田は開幕からここまで、リーグ戦全8試合に出場(5試合先発)。3-4-2-1のボランチやシャドーというフランクフルトの時と同じポジションで起用されているが、イングランドの激しいフットボールの中でなかなか持ち味を発揮できていない。

とくにボランチでは地元メディアが「起用法が間違っている」と指摘するほど停滞。ただ、シャドーには絶対的エースのイングランド代表MFエベレチ・エゼや市場終盤にアーセナルから緊急補強した地元出身のFWエドワード・エンケティアがいる。

トップにも昨季16得点のFWジャン=フィリップ・マテタがおり、彼ら3人が健在の間は鎌田も引き続き下がり目の位置での出場を余儀なくされそうだ。ただチーム自体も開幕8試合未勝利(3分5敗)と低迷。今後に関して予断を許さない状況と言える。

遠藤航

「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手
「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手

1993年2月9日生まれ(31歳)

MF/リヴァプール所属

この夏、移籍が取りざたされた遠藤航。アルネ・スロット新監督は日本代表のキャプテンに関して、市場閉鎖を前に「今季、彼はチームにとって重要な存在になるだろう。なぜなら、全員が必要だからね」と語っていたが、状況は当時と変わっていない。

遠藤がリーグ戦でここまで出場したのは2試合。しかも記録的に計2分というわずかな時間の出場であり、守備固めとも言えない起用が続いている。リーグカップ3回戦のウェストハム戦こそ先発して5-1の勝利に貢献したものの、CLはリーグ戦と同じ状況だ。

チームはと言えば、プレミアで7勝1敗と堂々の首位。CLでも2連勝を飾っている。遠藤からポジションを奪ったオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフに加え、直近のチェルシー戦(2-1勝利)ではイングランド代表MFカーティス・ジョーンズが先発して結果を残してみせた。

この試合、コンディション不良により日本代表の豪州戦を欠場した遠藤もベンチ入り。スロット監督からは引き続き一定の評価を受けているが、チーム状況が大きく変わるか、31歳の遠藤が新たなスタイルに順応しない限りスタメン復帰は見えてきそうにない。

上田綺世

「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手
「日本代表スタメン」なのにクラブで厳しい立場になっている3名の選手

1998年8月28日生まれ(26歳)

FW/フェイエノールト所属

最後は、フェイエノールトで現在レギュラーとしてプレーしている上田綺世だ。昨季リーグ戦での先発がわずか5試合だったことを考えれば状況は間違いなく改善されている。

ただし、今季も開幕からスタメンだった23歳のメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが現在は負傷離脱中。この夏、アルネ・スロット監督がリヴァプールへ引き抜かれたためブライアン・プリスケ新監督が就任したにもかかわらず、上田の控えは変わらなかった。

ヒメネスを早く売却したいチーム事情もおそらくあると思われるが、現状で上田がヒメネスを上回るプレーを見せられているかと言えば微妙なところ。1年前にクラブ史上最高額の移籍金で加入した26歳に対する風当たりはいまだに強い。

ヒメネス離脱後スタメンとなった上田は、リーグ戦ここ2試合で連続ゴール。一方、この夏にMLSフィラデルフィア・ユニオンから加入したフリアン・カランサもまた出場機会を増やし、直近のゴーアヘッド・イーグルス戦では移籍後初ゴールを記録した。

この24歳のアルゼンチン人FWは、まさに少し前の上田と同じ立場。カランサにとっても“下剋上”のチャンスであり、上田にはさらなる結果が求められる。

元記事で読む
の記事をもっとみる