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【漫画】このクラスの中でウソをついているのは誰だ…ウソ大好き小学生がウソで犯人をあぶり出す日常ミステリーに「やっぱり神漫画」の声

  • 2024.10.23
ウソをウソで制する、ゴクオーくん... (C)吉もと誠/小学館
ウソをウソで制する、ゴクオーくん... (C)吉もと誠/小学館

【漫画】小学校の教室で発生した “テストの点数さらし事件”…小学生が繰り広げるウソツキ犯人との頭脳バトルに「かわいいな」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「月刊コロコロコミック」にて連載されていた大人気作品「ウソツキ!ゴクオーくん」をピックアップ。

9月20日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて9.8万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では吉もと誠さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

“ウソ”が大好き、ゴクオーくん

「ウソツキ!ゴクオーくん」より (C)吉もと誠/小学館
「ウソツキ!ゴクオーくん」より (C)吉もと誠/小学館

主人公のゴクオーくんは、ウソをつくのも、他人のウソをあばくのも好きな「ウソのスペシャリスト」。ペットのネコカラスとともに、学校の中にあふれる“ウソ”をあばいていく…。

ある日、ゴクオーくんのクラスメイト・番崎がゼロ点を取ったと書いてある紙が教室の黒板に貼り出されていた。そこで犯人だと疑われたのが、紙の端に書かれていたイラストと同じノートを持っていた天子。

クラスメイトは「あやまれよ」「ウーソツキ!」と天子を責めたが、天子が番崎の点数を知ることは不可能だった。そこで、ゴクオーくんは天子に罪をなすりつけた“ウソツキ”を探し始める。

天子のノートをこっそり盗み、番崎のテストの点数を把握することができた人間。つまり、担任の先生に目をつけたゴクオーくんは“あるウソ”をついて先生を追い詰める…。

ゴクオーくんは「ウソでウソを制する」のだ。

2021年まで10年間「月刊コロコロコミック」にて連載され、単行本も発売されている本作。読者からは「王道少年漫画」「懐かしすぎる」「アニメ化してくれないかな」「いつ見ても最高」など多くのコメントが寄せられている。

「1人の人間には必ず善悪の心がある」作者・吉もと誠さんが語る創作秘話

「ウソツキ!ゴクオーくん」より (C)吉もと誠/小学館
「ウソツキ!ゴクオーくん」より (C)吉もと誠/小学館

――「ウソツキ!ゴクオーくん」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

初代ゴクオー担当の大嶋さん(現:少年サンデー編集長)が「ウソをテーマにしたまんがを描きませんか?ウソが入っているならどんなジャンルでもOKです」と、ある日僕に唐突に言ったんです。

たまたま僕は「逆転裁判」という主人公の弁護士が悪人の嘘を暴いていくというゲームがずっと大好きでこれを子供向けの漫画に落とし込めないかとずっとぼんやり考えていました。

そんな時のこの大嶋さんの提案だったので、あっコレだ!子供達の身近な嘘を暴くウソが大好きの少年…ただの少年よりも嘘がテーマだから閻魔大王の方が面白いぞ…!そいつが暴いていって…と、急速に頭の中で色々決まっていったのを覚えています!

――ウソでウソを制するゴクオーくんが印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点や注目して欲しいポイントがあればお教えください。

ウソをつくというテーマの漫画なので「人間」をきちんと描こうと思い、なるべく老若男女を登場させる事にこだわりました。当時のコロコロコミックで天子のようなヒロインを目立たせる事はかなり高リスクでしたが思っていた以上に読者の皆さんから受け止めてもらえたのは嬉しかったです!

大人も子供も女も男もない。1人の人間には必ず善悪の心がある。それをウソで隠しているだけ。それを子供達にもわかる感じで届けたかったのもあります。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

主人公ゴクオーの「悪漢べー!」ですね。地獄で舌を抜く毎回の決めのシーンで使うセリフ。ようは必殺技みたいなものですが語呂がいいしシャレも効いていてこの悪漢べーのワードが浮かんだ時この漫画はイケるぞ!!!と謎の手応えを感じた事、そしてポーズも同時に考えていたので「べー!」のポーズをやった時思いっきり本棚に手をぶつけて悶絶した事は忘れられません!

――「懐かしい」「いつ見ても面白い」「神漫画」など大きな反響がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教えください。

褒められ慣れてないので最初は受け止められませんでした(笑)。漫画家は基本孤独な職業です。1人で描いていることが多いのでゴクオー連載中僕は毎回アパートで原稿を描きながら本当にみんなこれ読んでくれているのかな?と思いながら描いていました。

でもそれと同時に種を植えているつもりで描いていました。ゴクオーを読んでいる子供達がその時漫画の内容すべての意味がわからなくても、大人になった時ふと「あ〜、あのゴクオーってマンガが言っていたのはこういう事だったのか!」とか思い出してくれたらいいな、そういう漫画でありたいなと。

なので、今こうやって多くの大人の人達に褒めてもらえるのは照れくさいけど漫画家冥利につきると思いました。皆さんありがとうございます!

――今後の展望や目標をお教えください。

今なら週刊コロコロコミックや電子書籍の単行本で「ウソツキ!ゴクオーくん」を読むことができます。でももっと僕は多くの人によんでもらいたい!難しい事だとは思いますが、アニメなどにしていただけたらその望みが叶えられると思っています。

アニメ化できるような原作漫画どっかにないかな〜と思っているプロデューサーさんや制作会社さん、「ゴクオーくん」どうでしょうか!?(笑)

――最後に、吉もとさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。

これからもゴクオーが皆さんの人生のどこかにコソッといてくれたらウソ無しで嬉しく思います!そして僕は現在週刊コロコロコミックにて新作「KASHIBATTLE〜カシバトル」を連載中です。

お菓子をテーマにお菓子で戦うこちらは真っ直ぐでアツいバトル漫画!!その中でゴクオーのウソ同様一人一人の登場人物に嬉しい、楽しい、悲しい、怒り、様々なお菓子の思い出があります。

ありがたい事に週刊コロコロリニューアル時にはたくさんの方々に高評価をいただきました。ぜひお菓子片手に読んでみてください!

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