豆腐は手軽に調理ができるので食卓に並ぶ頻度も多いと思うけど、量が多くて一度で使いきれず、賞味期限を切らしてしまったことはない? 管理栄養士の荒井名南さんによると、食べる前にチェックして欲しいことがあるという。今回は豆腐の賞味期限や食べられる豆腐と食べられない豆腐の見分け方などを詳しく紹介(下記「」荒井さん)。
豆腐の賞味期限は?
豆腐の賞味期限は、水に浸かっている豆腐かパックに充填された豆腐かによって異なる。
水に浸かっているタイプ……3~6日程度
充填豆腐……1ヶ月ほどであることが多い
「豆乳と凝固剤をパックに入れて加熱した充填豆腐は水や空気に触れることがないため、菌の繁殖を抑えられることから賞味期限が長く、ものによっては6か月程度のこともあるようです。
一方、水に浸かっている豆腐の場合は、未開封で保存条件もよければ2日程度過ぎたくらいであれば食べられるかと思いますが、必ずしも安全とは言い切れません。においや見た目をよく確かめてから判断するようにしましょう。食べるとしてもそのままではなく加熱してください。少しでも異常を感じたら食べないことも大切です」
食べられる豆腐・食べられない豆腐の見分け方
下記のような場合は豆腐が腐っている可能性が高いので、絶対に食べないようにしてほしい。
異臭がする
酸っぱいにおいなどの異常がある
表面の状態の異変
表面に黄色や赤、緑などの斑点があればカビが生えている。また、表面や水がヌメヌメしている場合も傷んでいる証拠。
パックの状態
未開封であってもパックが膨張していると食べられないサイン。菌が繁殖して腐敗しガスが発生している可能性がある。
傷んだ豆腐を食べてしまったときの対処法
「まず、少しでも異常を感じたら食べずに破棄してください。もし食べてしまったときはその後の体調を確認し、下痢や嘔吐、腹痛、発熱などの食中毒の症状が見られた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。食べてから30分程度で症状が見られるケースから、菌の種類によっては潜伏期間が長く1週間経過することもあります」。
豆腐の正しい保存方法
「未開封の場合はパッケージの記載の通り適切に保存することが最善です。開封後は蓋つきの保存容器に豆腐がつかるくらいのきれいな水を入れて冷蔵庫に入れます。容器を消毒するなど清潔にしておくこともポイントです。この方法では賞味期限に関係なくなるべく早く食べ切ってください。
豆腐は冷凍保存も可能です。パックから取り出してキッチンペーパーで水分を拭き取ってから冷凍保存用の袋に入れて冷凍し、冷蔵庫で解凍または電子レンジで解凍して調理します。
丸ごとでも、食べやすい大きさに切ってからでもよいですし、保存袋に入れてから手でつぶして冷凍すればそぼろ風に使うこともできます。冷凍すると豆腐中の水分が凍り、解凍したときに空洞ができることでスポンジのような食感になります。ナゲットなどにするとお肉のように食べられます」
豆腐を使ったおすすめレシピ
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まとめ
豆腐の賞味期限は、水に浸かっているタイプが3~6日程度、充填豆腐が通常1ヶ月で賞味期限が異なる。未開封ならさらに延びる可能性があるけれど、においや見た目を確認して安全性を判断を。不適切に保存された豆腐は異臭やカビが発生しやすく、食べると食中毒を引き起こす可能性がある。豆腐の正しい保存方法は、開封後は清潔な水に浸し冷蔵保存が基本だが、冷凍保存が可能なので活用してみるのもおすすめ。においや見た目で異常を感じたら食べず、万が一食べてしまって体調不良になった場合は医療機関を受診しよう。
お話を伺ったのは……
荒井名南(あらい・めいな)さん
管理栄養士、健康食育ジュニアマスター、離乳食アドバイザー1992年、千葉県生まれ東京医療保健大学卒業後、保育園で5年間給食管理に携わり、独立。現在は「親子のしあわせごはん」をテーマにWEB媒体の記事執筆・監修・レシピ提供をする他、地元の農産物を使った商品開発などを手がける。2児の母。