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渡哲也さん“大門圭介”率いる“大門軍団”が凶悪犯罪に立ち向かう…平均視聴率20%超えを記録した「西部警察」を紹介

  • 2024.10.23
「西部警察」より (C)石原音楽出版社
「西部警察」より (C)石原音楽出版社

【写真】バーで横並びになり酒を飲む渡哲也さん“大門圭介”と石原裕次郎さん“木暮謙三”

渡哲也さんや石原裕次郎さん、舘ひろし、寺尾聰らが出演する刑事ドラマシリーズ「西部警察」(テレビ朝日系)。動画配信サービス・Huluでは、本作のPART-I~III、全236話を見放題配信中。そこで今回は、ド派手なアクションやカースタントで知られる本作の見どころについて紹介していく。

個性豊かなスター俳優が勢ぞろいの“大門軍団”

石原プロモーションによって制作された本作は、警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡哲也さん)を中心とした“大門軍団”の刑事たちと、それを見守る木暮課長(石原裕次郎さん)が凶悪犯罪に立ち向かう姿を描くポリスアクション作品。1979年10月に放映がスタートすると、ド派手なアクションシーンやカースタント、大迫力の爆破シーンなどで人気を博した。

そんな本作を語るうえで欠かせないのは、個性豊かな“大門軍団”のメンバーたちだろう。警視庁警視・西部署捜査課課長の木暮謙三(通称:課長、グレさん)は、大門軍団の良き理解者で時に後方支援を惜しまない“良き上司”でもある。木暮を演じる石原裕次郎さんは、石原プロモーションを立ち上げた張本人で、本作以外にも「太陽にほえろ!」でもボス役を演じており、今なお多くのファンから愛されている名俳優だ。

また、警視庁巡査部長・西部署捜査課部長で大門軍団を率いる大門圭介(通称:団長、大さん)は、サングラス姿でソードオフ・ショットガン「レミントンM31」を携えた硬派で強面な男。さまざま受賞歴を持つ渡哲也さんが演じていることもあり、威厳たっぷりのキャラクターとして知られているが、たまに“ヒゲダンス”を踊ったりとお茶目な一面を見せるシーンにもぜひ注目したい。

そして、愛車のハーレーダビッドソンを乗り回しながら犯人を追撃する、リーゼントヘアにくわえタバコが特徴の西部署捜査課刑事・巽総太郎(通称:タツ)。権力に屈することのない根っからのアウトロー気質で、凶悪犯罪車に対して容赦なく鉄槌を下していく。巽役を演じるのは、「あぶない刑事」シリーズでもお馴染みの舘ひろし。彼のワイルドな見た目と色気あふれる雰囲気は、巽の魅力をより高めている。

その他にも、警視庁狙撃班出身で爆発物処理の専門家、またスーツやトレンチコートなどのスタイリッシュなファッションも似合う松田猛(通称:リキ)を寺尾聰が、装甲車に特攻するなど男らしい性格の源田浩史(通称:ゲン)を苅谷俊介が、大門軍団の最年少で若さが故の未熟さも兼ね備えた兼子仁(通称:ジン)を五代高之が熱演。往年のスターたちによる迫真の演技は、当時の視聴者を釘付けにした。

「西部警察」より (C)石原音楽出版社
「西部警察」より (C)石原音楽出版社
「西部警察」PART‐Ⅱ第26話「‐北都の叫び‐カムバック・サーモン」より 脚本:新井光・大野武雄 監督:宮越澄 (C)石原音楽出版社
「西部警察」PART‐Ⅱ第26話「‐北都の叫び‐カムバック・サーモン」より 脚本:新井光・大野武雄 監督:宮越澄 (C)石原音楽出版社

人気刑事の殉職にド派手なロケーション…「西部警察」のイチ押しエピソードを紹介

1979年~1984年まで放送された本作。足掛け5年間に及ぶ長期シリーズとして人気を博した理由の一つに、テレビドラマの枠を超えた“スケールの大きさ”が挙げられる。

出演俳優はのべ12,000人を超え、ロケ地は実に4,500カ所、閉鎖した道路は40,500カ所に及んだ。その規模はアクションシーンやカースタントにも及び、飛ばしたヘリコプターの数は600機、壊した車両の台数は実に約4,680台(※1話平均20台)に。また、壊した家屋や建物の数は320軒で、使用された火薬は4.8トン、ガソリン量は12,000リットルと、他に類を見ない桁違いの数字となっている。

そんな本作の人気ぶりを語るうえで、PART-Iの第123話「1982年・春 松田刑事・絶命!」は欠かせない。同話では、S&WM2944マグナムを使いこなす狙撃の名手・松田刑事の衝撃の殉職シーンが描かれる。本庁栄転が決まりつつあった松田刑事の衝撃的な顛末と印象に残るシーンに、視聴者からも「切なすぎる」「また観たいです!」「リキさん(松田刑事)が大好きでした」など多くのコメントが寄せられている。

また、PART-Iの第64話「九州横断大捜査網!!(前編)」と第65話「博多港決戦!!(後編)」も見どころ満載のエピソードだ。同話を撮影するにあたって、福岡・博多から大分、そして熊本にまで及ぶ壮大なロケを敢行。特に福岡ロケでの激しいカーチェイスは後世に残る名シーンとして語り継がれ、その後のオープニングで流れるカーアクションのシーンにも採用されている。札束が舞うド派手な演出もあり、当時ロケを観に行くファンも殺到したという。

平均視聴率20%以上(全国平均)を記録した「西部警察」。今の時代では考えられないような規格外のスケールは、まさに“刑事ドラマの金字塔”と呼ぶにふさわしいだろう。

「西部警察」キービジュアル (C)石原音楽出版社
「西部警察」キービジュアル (C)石原音楽出版社
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