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ししゃものおいしい焼き方、フライパン・グリル・トースターでのコツを伝授

  • 2024.10.30

1パック200~300円程度で手に入る「ししゃも」は安価かつ調理もカンタンなお助け食材の一つ。ししゃもを焼くと、焦げたり身が崩れたりして失敗してしまうことがありませんか?上手に焼けないのは、調理器具の扱い方や、火加減などに原因があるのかもしれません。

今回は、ししゃもの正しい焼き方をフライパン・魚焼きグリル・トースターの3つのパターンでご紹介。焼き方のコツをしっかりマスターして、こんがり焼けたおいしいししゃもを堪能しましょう。

ししゃもって一年中おいしい?

一般的に家庭でよく食べられている「ししゃも」は、外国産の「カラフトししゃも(カペリンとも呼ばれる)」のことで、北海道の太平洋沿岸にだけ生息する「本物のししゃも(本ししゃも)」とは、魚としての種類が異なります。

本ししゃもの漁期は10~11月半ばくらいまでと短く、漁獲量も少ないため、スーパーマーケットに「子持ちししゃも」として出回っているものの9割以上が北大西洋~北太平洋に生息する「カラフトシシャモ」だそうです。

この記事ではスーパーで一年中手に入る「カラフトシシャモ」のことを「ししゃも」として解説していきます。

■ししゃもはどこまで食べられる?栄養豊富?

頭からしっぽまで丸ごと食べられるししゃもは、効率良くカルシウムを摂ることができる食材。またカルシウム以外にも青魚に豊富に含まれるDHAやEPAなどの生活習慣病予防効果が期待できる栄養も豊富に含まれているのが特徴です。

ししゃものおいしい焼き方は

えんぴつくらいの長さでスリムなししゃもは、火の通りが早く、つまみにあと一品足したいなんてときにも、すぐに調理が完了するのがいいところ。でも、火の通りが早いのは長所である反面、油断をすると焦がしてしまったり、水分がとびすぎてしまったりすることも。

正しい焼き方で焼いてこそ、おいしく味わえるというものです。それでは、フライパン・魚焼きグリル・トースターそれぞれを使って上手に焼けるコツをご紹介していきましょう。

■フライパンでのししゃもを焼くなら凍った状態でOK

気軽に使えて後片付けのラクなフライパンは、焼いたり、炒めたり、揚げたりと、どんな調理にも使うという人も多いのでは?

ししゃもを焼くのも、ポイントさえ押さえておけばフライパンを使って簡単にできます。

ありがちな失敗としては、皮がくっついて身が崩れてしまうというもの。これはフライパンの表面がしっかり熱せられる前にししゃもを並べてしまうと起こりがちです。

ししゃもを焼いているときにフライパンにくっついてしまうのは、ししゃものタンパク質と金属(フライパン)とが起こす熱凝着という化学反応のため。フライパンをよく熱しておけば、ししゃもがフライパンに触れたとたんにタンパク質が固まるため熱凝着が起こりにくいのです。

それなら、熱凝着を起こさせないためには、ししゃもがフライパンに直接触れないようにすればいいのです。あるアイテムを使えば上手にししゃもを焼くことができますよ。

また、冷凍のししゃもは、焼く前に解凍する必要はなく、凍った状態から即調理OK。

フライパンで焼くなら「クッキングシート」を使おう!

フライパンでおいしくししゃもを焼くなら、クッキングシートを準備してください。魚焼き用のホイルシートがあればそちらを使ってもいいでしょう。

フライパンをしっかり熱し、クッキングシートをフライパンに敷き、一旦火を止めます。

①のフライパンにししゃもをすべてのせたら再び火をつけ、中火で片面約5分ずつ焼きましょう。

このとき注意してほしいのが、ししゃもを何度もいじらないこと。ついつい焦げてないか気になってししゃもをいじってしまいがちですが、触るほど身崩れをおこす原因になります。

クッキングシートをアルミホイルで代用できないか?と思う人もいるでしょう。

しかし普通のアルミホイルだと、上述した熱凝着を起こしてししゃもの皮がホイルにくっついてしまうことがあるので、クッキングシートか魚焼き用のシートを使うことをおすすめします。

ホットプレートでもししゃもは焼ける!

ホットプレートを使ってししゃもを焼くこともできます。フライパンと同様に、クッキングシートか魚焼き用のシートをホットプレートの上に敷いてからししゃもをのせます。ししゃもを一度にたくさん焼きたいときなどには、ホットプレートで焼いてみてください。

トースターでのししゃもの焼き方

あまり魚を焼くイメージのないオーブントースターですが、実は簡単にししゃもを焼くことのできるツールの1つです。
トースターでししゃもを焼くときは、クッキングシートを用意しましょう。

トースターに付属のトレイにクッキングシートを敷きししゃもを並べます

 こんがりとした焼き目がつくまで約15分焼きます。
トースターによって焼き時間が異なりますので、焼き加減をみて調整しましょう。

両面焼き!魚焼きグリルでのししゃもの焼き方

魚焼きグリルでししゃもを焼くならサラダ油(またはオリーブオイル)を用意しましょう。網に油を塗ることで、網=金属にししゃも=タンパク質が直接触れないようにして熱凝着を防ぐ効果が。

魚焼きグリルの受け皿に水を入れ、網に油を塗りグリルを温めます

グリルがしっかり温まったらししゃもを並べ、片面にこんがりとした焼き目がついたらひっくり返し、もう片面にも焼き目がつくまで焼きます。

卵の破裂を防ぐためにも、グリルの火は強火いせず中火でじっくり焼きましょう。

注意!子持ちししゃもはレンジで加熱すると爆発する?

冷めてしまった食品を温めなおしたり、火を使わず手軽に加熱調理したりと便利な電子レンジですが、子持ちししゃもの調理に使うのは危険かもしれません。

電子レンジで加熱すると食材に含まれる水分は水蒸気に変化して食材の隙間から出ていきます。

しかし、子持ちししゃもの卵など薄い膜で覆われているものは、水蒸気の逃げ道がないので膜が膨張し、たまりすぎた水蒸気は耐えられなくなり膜が割れると同時に一気に外へ出ようとして爆発してしまいます。

爆発すると電子レンジが汚れてしまうだけでなく、火傷の危険性も。ししゃもの電子レンジ調理は避けることをおすすめします。

まとめ

焼き上がりの食感や使い勝手など、自分の好みによってししゃもを焼くツールを選んでみるといいでしょう。

ししゃも焼くだけのアイデアレシピをご紹介!

【カルシウム満点◎】美容効果にも!油淋鶏ならぬ油淋ししゃも

【材料(ししゃも8~10尾)】
ししゃも…8~10尾
薄力粉…大さじ1
サラダ油…大さじ3
小ねぎ…約30g
☆しょうが…1/2片
☆にんにく…/2片
☆レモン…大さじ1
☆しょうゆ…大さじ1
☆さとう…小さじ1
☆ごま油…小さじ1

キッチンペーパーでししゃもの水分を取り、にんにく・しょうがはすりおろし、ねぎは小口切りしておきます。ししゃもに小麦粉をまぶしフライパンで両面揚げ焼き。混ぜ合わせた☆をししゃもにかけたら完成です。

ししゃもが主役!味つけいらずのししゃもの春巻きレシピ☆

【材料(作りやすい分量)】
ししゃも…10本
春巻きの皮 小…5枚
青紫蘇…10枚
小麦粉を水で溶いた糊(小麦粉1:水1)

半分に切った春巻きの皮の上に青紫蘇を並べ、手前側にししゃもを乗せましょう。水で溶いた小麦粉をのりにして春巻きの皮に塗りくるくる巻いていきます。多めの油で両面こんがり揚げ焼きにしたら出来上がり。

フライパンで香ばしく♪ ししゃものカレー焼き

【材料(2人分)】
ししゃも…8尾
黒胡椒…少々
カレー粉…適量
小麦粉…適量
オリーブオイル…小さじ2
イタリアンパセリ…適量

小麦粉・黒胡椒・カレー粉をまぶしたししゃもを、オリーブオイルを引いたフライパンで両面焼きます。最後にイタリアンパセリで彩りをプラスして!カレー粉の風味が食欲をそそる一品です。

アンチエイジングに‼トースターで焼くだけのししゃもチーズパン粉焼き~レモンソース~

【材料(2人分)】
ししゃも…8~10尾
胡椒…少々
オリーブオイル:大さじ2
☆パン粉…大さじ4~5
☆粉チーズ…大さじ1
☆パセリ(乾燥でも)…少々
●レモン汁…大さじ1(1/2個)
●マヨネーズ…大さじ2
●塩、胡椒…各少々

胡椒を振ったししゃもにオリーブオイルを塗り、パン粉に粉チーズとパセリを混ぜたものをまぶしつけてグラタン皿へ。トースターで焦げ目がつくまで焼きます。パン粉にバジルを混ぜてもおいしいですよ!

オリーブオイル仕上げ♪ ししゃものガーリックハーブ焼き

【材料(2人分)】
ししゃも…10尾
ガーリックパウダー…小さじ1/2
マヨネーズ…適量
オリーブオイル…適量
ドライバジル…適量

ししゃもをグリルで約5分焼き、裏返してガーリックパウダーとマヨネーズをかけて再びグリルで約5分。最後にバジルやオリーブオイルを振りかければできあがり。お酒のあてにぴったりの簡単レシピです。

 

参考/文部科学省「食品成分データベース」

まとめ/暮らしニスタ編集部

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