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2年超えの大改修工事後、初!「大阪市立美術館」に迫る特別展

  • 2024.10.23

約2年5カ月の大改修工事を経て、2025年3月1日にリニューアルオープンする「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)。それを記念した特別展が同日よりスタートする。

正面外観 撮影:佐々木香輔

日本で3番目の公立美術館として、1936年5月に「天王寺公園」内に開館した同館。設立当初の本館と1992年に新設された「地下展示室」から成る、地上3階・地下2階の建物で、国宝を含む約8500点を収蔵している。

開館以来、最大規模となった今回の改修では、国の登録有形文化財である近代和風建築の外観は残しつつ、老朽化した全館の耐震補強を実施。さらに、「敷居が高い」と思われがちな美術館の印象を変えるべく、「入りやすい」機能整備の強化と展示室以外は誰もが立ち寄れる無料ゾーンを作り、「ひらかれたミュージアム」に。開館日はこれまでの年間約200日から年間300日をめざすという。

1階じゃおりうむ(無料スペース)撮影:佐々木香輔

■ 選りすぐりの約200点を出品

勝部如春斎《小袖屏風虫干図巻》 江戸時代・18世紀 大阪市立美術館蔵

「名品珍品大公開!!」を銘打って開催される展示では、日本・東洋美術を中心とする同美術館の所蔵品から、重要文化財6件を含む絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品、約200点を出品。館内の全フロアを特別展会場とし、当館を代表する名品たちに加え、これまで紹介する機会のなかった「珍品」ともいえる作品も織り交ぜる。

《青銅鍍金銀 羽人》 中国・後漢時代・1~2世紀 大阪市立美術館蔵(山口コレクション)

今回の改装で、国内外の美術品の魅力を最大限に引き出せるよう、展示ケース、照明もリニューアルしているので、注目したい。『What’s New!大阪市立美術館 名品珍品大公開!!』の開催期間は2025年3月1〜30日まで、料金は一般1800円ほか。

※リード部分に謝りがあり、修正しました。申し訳ございませんでした。

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