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【福岡県久留米市】不登校をそれぞれの視点で考え対話する「不登校を考える地域円卓会議」10月26日開催

  • 2024.10.22

ちくご川コミュニティ財団は西日本新聞社と共催で、不登校の子どもたちが置かれている状況や課題について市民が集まって考える「不登校を考える地域円卓会議」を、10月26日(土)に久留米リサーチパークにて開催する。

ちくご川コミュニティ財団について

2019年に誕生したちくご川コミュニティ財団は、九州最大の河川「筑後川」が流れる地域(福岡、佐賀、熊本、大分の4県)で、CSO(市民活動団体)をサポートする中間支援組織。「子ども若者支援」「災害支援」に焦点を当て、独自の基金による助成事業のほか、休眠預金等活用事業の資金分配団体を務めている。

不登校の子どもの学びを支援するために

ちくご川コミュニティ財団は、筑後川関係地域で不登校の子どもの多様な学びの場を保障することを目指して、今年2月に「子どもの多様な学びの場を保障する基金」を立ち上げ、不登校のためフリースクール等を利用する子どもを対象とした給付型奨学金事業を運営している。

同基金協働パートナーの西日本新聞社は、教育や多様な学びに関する報道を続けており、基金や奨学金事業に関する情報を地域に届けるために報道している。

奨学金事業を始めた背景

文部科学省によると2022年度、全国の小中学校で30日以上欠席した不登校の子どもの数は、過去最多の29万9048人。不登校の子どもたちにとって、学びの場の選択肢にフリースクールなどがあるが、利用料などの経済的負担が課題となっている。

ちくご川コミュニティ財団の調査では、行政による不登校の子ども個人へのフリースクール等の利用費補助制度があるのは、全国の自治体で7つほど(2023年3月時点)。福岡県には一つもなかった。

そこで、ちくご川コミュニティ財団が「子どもの多様な学びの場を保障する基金」を設立し、奨学金事業を始めることを目指した。

「子どもの多様な学びの場を保障する基金」は、2023年12月1日〜2024年1月31日に300万円を目標に実施したクラウドファンディングの寄付を原資に設立。全国200名から総額333万円の賛同があった。

奨学生の募集には、1週間足らずで定員を超える申請があり、全申請者との面談、フリースクール等からの情報収集を経て厳正な審査を行った結果、8名が初めての奨学生に決定した。5月から、1人あたり月1〜2万円を給付している。

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2024年3月23日付西日本新聞朝刊福岡県版より[/caption]

また、クラウドファンディングと基金設立の取り組みを受けて、不登校の子どもを対象としたフリースクール等の利用料補助制度を、福岡県大野城市が県内で初めて新設した。

「不登校を考える地域円卓会議」について

「地域円卓会議」とは、「誰かの困りごとを地域の課題として情報共有し対話や協働を目指す場」のこと。特定のテーマについて多様な立場の人が集まり、情報提供をし合うのが特徴で、賛成派または反対派に分かれた議論はしない。

中央の円卓に複数人のセンターメンバーが座り、それを囲むように一般来場者が座る。そして、冒頭に、論点提供者がみんなで考えたい困りごと(論点)を提示し、センターメンバーがその論点に関する情報や意見を述べる。その後、センターメンバーと一般来場者が複数の小グループをつくり、意見を交換。そしてもう一度、センターメンバーによる対話が行われる。

それぞれが話した内容は、記録者が模造紙にまとめる。文だけでなく絵も多用した記録方法である「グラフィックレーコーディング」を採用し、最後に記録内容を全員で振り返る、という流れだ。

今回開催される「不登校を考える地域円卓会議」は、「子どもが多様な学びを選択する上での課題をそれぞれの視点で考える」をテーマに、子どもが不登校を経験した保護者会、フリースクール運営団体、行政、マスコミなど福岡県内の関係者をセンターメンバーに招き開催。誰でも無料で参加できる。

会場は、久留米リサーチパーク 研修室A。開催時間は14:00〜17:00、開場は13:30。参加費は無料で、定員は50名。事前申し込みが必要で、現在Peatix、Googleフォームにて申し込みを受け付けている。

また、チラシの申込書を、ちくご川コミュニティ財団に10月25日(金)必着で郵送、もしくはちくご川コミュニティ財団に手渡しで申し込むこともできる。子ども同伴での参加の場合は、子どものチケットも申し込もう。

チラシやイベントの詳細は、下記のイベントページで確認を。

不登校についてそれぞれの視点で考え対話する「不登校を考える地域円卓会議」に参加してみては。

ちくご川コミュニティ財団HP: https://c-comfund.com イベント詳細:https://c-comfund.com/tayonamanabipj/news/news/20240927.html

■久留米リサーチパーク 住所:福岡県久留米市百年公園1−1

(yukari)

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