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団地のベランダで始めた家庭菜園、栽培で得た「お金の価値以上のもの」

  • 2024.10.23

気候の変化があると、スーパーの野菜の価格が高騰し、家計が苦しくなることがありますよね。わが家では家庭菜園を始めてみて、栽培には時間がかかるものの「損は少ない」と感じるようになりました。わが家の家計がピンチで、家庭菜園も加えつつ暮らしていたときの体験を記事にしました。この記事ではインスタグラムで節約・わが家の家計簿の情報発信をしているあめこ(ame.320)が紹介します。

©︎ame.320

家庭菜園をはじめるために必要なもの

ベランダなどで行う家庭菜園では、まずは道具をそろえるためにお金がかかります。プランターの小さいものなら100円程度ですが、大きいサイズをホームセンターなどで買うと、800円ほどかかることも。プランターだけではなく、野菜を育てるための土も必要です。

わが家は団地に暮らしているため、まずは野菜1種類に対してプランター1つを用意しました。具体的にそろえたものは次の通りです。

  • 家庭菜園のスペース(ベランダなどでも可)
  • プランター
  • ジョウロ(ペットボトルで代用可)
  • スコップ
  • 野菜用の土(栄養が含まれて育ちやすい)
  • 苗や種
  • 肥料
  • 支柱(背が高くなる野菜に)

こうして挙げると、結構そろえるものがあるように感じますね。わが家では一気に購入せず、必要になったら少しずつ購入しました。

ジョウロは飲みものを入れていたペットボトルで代用。ジョウロやスコップは100円ショップでも簡単にそろえることができます。プランターや土、苗などを一通りそろえた結果、約2,000円かかりました。

「え、道具をそろえるために2,000円もかかるなら野菜を買ったほうが安くて早い?」と思うかもしれません。私自身も、家庭菜園のほうが高くつくかな、と思うことがありました。

しかし、実際に家庭菜園を続けていくと、その考えをくつがえすことが起きました。

家庭菜園の方が野菜を買うよりお得だと感じた時

©︎ame.320

以前、タマネギの価格が一気に上がり、わが家の近隣ではタマネギが1個約200円で販売されていた時期がありました。いつもなら1個40円ほどでタマネギを買えたので、低所得のわが家にとっては高級な野菜になりました。

しかし価格が高騰する前に、タマネギの苗を約350円で買い、ゆっくり育てていたのです。その苗から収穫できたタマネギは15個。高騰したスーパーのタマネギ(200円)と比べ、とても安価で手に入れることができたのです。翌年も忘れずにタマネギを植えようと決意しました。

もちろん、ミニトマトを植えたり、野菜の種類を増やしたりするのもおすすめ。お世話が面倒でない範囲でやってみてもよいと思います。

節約だけではない、家庭菜園の価値

©︎ame.320

私は当初、家庭菜園とは野菜を育てるだけだと思っていました。しかし、実際にひと夏いろんな野菜を育てた結果、いろいろなものが得られたことに気づいたのです。

1. 野菜栽培の知識がつく

野菜を育てるには種や苗から育てます。そして、花が咲き、実がなって野菜ができます。

ミニトマトは黄色くかわいいお花が咲くこと、ナスは紫色の花が咲くことなどいろいろな発見がありました。

2. 採れたての野菜が手軽に食べられる

©︎ame.320

「キュウリが大きくなったからとって食べよう」と朝採り野菜を手軽に食べることができます。育てる野菜の種類を増やせば、ミニトマトやナス、キュウリなど、楽しい組み合わせも。

その他にも、買うと高いパセリやハーブも、家庭菜園で育てれば、欲しいときにすぐ手に入ります。家庭菜園2年目のわが家ではパセリを栽培し、料理の彩りや香りづけに活躍しています。

3. 無農薬の野菜が手軽に食べられる

おうちで育てるので、農薬が気になる方でも、育て方によっては無農薬の野菜を食べることができます。プロではないので、気を付けて育てていても肥料や農薬に頼らないのは簡単なことではありません。野菜に元気がなくなったり、病気になったりと失敗することもあります。

そんなときはお金が無駄になってしまいますが、やってみることでよい経験になりました。無農薬栽培に成功したときは、家族や子どもたちにおいしい野菜を食べさせてあげられるのもうれしいポイントです。

4. 栽培の厳しさを学べる

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水やりが足りなかったり、病気になったり、虫がついたり、栽培の難しさを学べます。野菜は1か月から何か月もの時間をかけて育てるので、その時間でいろいろな勉強ができました。

オクラを育てるには水分たくさん必要なこと、欲張って秋すぎまでナスを育てていたら虫がよってきたことなど、知識がつきました。

5. 毎日の成長が楽しみになる

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種を植えてから芽が出るまでは約1週間。それから花が咲き、少しずつ野菜になっていく姿がとても楽しく観察できます。

朝が苦手なわたしですが、野菜の成長が楽しみで、少しだけ早く起きられるようになりました。

6. 子どもの食育に

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子どもたちと一緒に水やりをしたり、収穫をしたりするときは率先してお願いしてみると、野菜を自分から食べるきっかけができます。偏食気味のわが子ですが、自分が収穫した野菜なら食べることがありました。

少しでも、野菜が子どもたちの成長につながるとうれしいですね。

家庭菜園には、かかるお金以上の価値がある

家庭菜園は、プランターや土など必要なものをそろえるお金が必要で、時間もかかります。一方、野菜を手ごろな値段で手に入れることができ、栽培の知識がつくメリットも。

単に「野菜を安く手に入れたい」という部分だけでなく、栽培を通して得られる経験や学びもプラスにとらえられると、まさにお金の価値以上の良さを実感できると思いますよ。

著者:ママリ編集部

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