発達障害育児「もう少しすれば楽に」はいつ？今がつらいとき考えたこと

5歳でADHD・広汎性発達障害と診断された息子との日々。子育てしていると「もう少し大きくなったら楽になるよ」「今が踏ん張りどころ」と言われることがありませんか？そんなとき私は「そうじゃない。今がつらい」「今をどうにかしたいんです」そんな思いに飲み込まれていました。この記事はインスタグラムで「発達障害と共に生きる」家族のコミュニティそらあいのSHI-(_so_ra_ai_)が障害児を育てる親の思いをつづります。

「今」がつらい親の葛藤

発達障害のある子の育児で本当にしんどいとき「大丈夫だよ」「もう少しすれば楽になるから」という、先生や先輩ママの言葉にモヤモヤしたことはありませんか。

もう少しっていつ？
「今」がつらい。
「今」どうにかしたい。
「今」もう向き合いたくない。

そんな思いでつらかったことがあります。

先が見えず、目の前の息子と小さい娘と毎日毎時間、向き合っていることが、正直な言い方をすると「地獄」と言いたくなるほどつらく感じていました。

もちろん、先輩ママたちもたくさんの困難を乗り越え、今があるんだろうと思います。

ただ、現状として「うちの子はまだそこまでいけてない」と先輩ママの言葉に悲観的になる日も。

楽になってきたという先輩ママを見て、そうなれるときが本当にくるんだろうか。本当にこの子を育て続けることができるのだろうか。その不安にも襲われ、余計に苦しくなるのです。

その当時は毎日が精一杯だったからこその思い。当時の私なりに一生懸命息子と向き合っていたからこそ苦しかったのだと、それこそ今なら思えるのですが。

同じ悩みを持つ親と、もっとつながればよかった

一人で目の前のわが子と過ごしていると「この世界は私たちしかいないんじゃないか」という苦しみに襲われるときがあります。幼いわが子と2人きり。このつらさを吐き出す場所もない。

苦しくてたまらず、私は子どもが寝静まったあと夜な夜な、子どもを預かってくれる施設の検索をしていた時期がありました。正直、わが子と早く離れたかったからです。私だけではもうどうにもできないと思っていました。

その当時を振り返り、今思うのは。とにかくどこかに話して、誰かに話して「自分がもう苦しくて壊れてしまいそう」と伝えていたら良かった、ということ。

振り返ると「恥ずかしさ」や「周囲の視線」が気になり、気軽に話せない環境だったと思うし、それが私を苦しめていたとも思うのです。

身近な人に話せないなら、SNSも選択肢

今はいろいろなSNSを通じて、さまざまな環境で子育てをしている人たちと出会うことができます。

弱音を吐きたい、誰かに苦しみを話して、お互いに分かち合いたい。そんなときにはSNSを活用し、同じ悩みの親と出会ってみてください。

一人で悩んでいるママは本当にたくさんいて、同じような悩みを抱えています。そこで「自分もこんな感情持ってもいいんだ」そう感じられると思います。先の長い子育て、一人で抱え込まず「つらい」と吐き出せる居場所を見つけることはとても大切だと思います。

つらさの向こうに「希望」がある

未知の世界の「発達障害がある子の育児」。これは本当に不安で仕方ないのです。

わからないことだらけ、知らないことだらけ、未来への不安。考えれば考えるほど、先に進める気がしない。そんな思いもあります。

「この先、私たち親子はどうなってしまうの？」そんな疑問をかかえた時、先を歩いている先輩ママの体験談は今苦しんでいる親の「希望」になることもあります。

私自身、同じ障害を抱えている先輩ママさんの話にどれだけ救われたか。先の見えない未来に、小さな光が見えるのです。

今の時点で抱えている不安を吐き出す相手と、希望を示してくれる相手。2パターンの話し相手がいると、障害児育児はもう少しだけ、前向きになれるのかもしれません。

あなたは一人じゃない

私のインスタグラムでは、私と同じように発達障害のある子を育てているママが思いをわかちあっています。

つらい気持ちを吐き出し、お互いに聞きあうことで「一人じゃない」という気持ちになってもらえればと思っています。「一人じゃない」と感じられる場があることは、あなたにとってプラスになるはず。気になる方はぜひのぞいてみてください。

弱音を吐き出すことも、先輩の体験談に希望を得ることも、どちらもできる場があるといいですね。

著者：ママリ編集部