1. トップ
  2. 恋愛
  3. スイングの軸ブレを防ぐには?絶対に“首の付け根”を動かさない

スイングの軸ブレを防ぐには?絶対に“首の付け根”を動かさない

  • 2024.10.22

軸ズレはスイングで一番直したいところ。軸がズレたり傾いたりすると、ボールには上手く当たりません。

”軸ブレ防止”を徹底レッスン!今回は、首の付け根に注目したレッスンをお送りします!

ゴルフのスイング軸とは「首の付け根の後ろ側」!

真っすぐな棒よりも首の後ろの1点を意識しよう

アマチュアの多くは、スイング軸が不安定なせいで芯に当たらず、飛距離も出ません。レベルアップのためには、軸を安定させることは必須です。

しかし「軸」といってもコマやプロペラのように、体の真ん中に真っすぐな棒のように軸が通っているわけではありません。むしろ、そういった軸を意識した結果、スイングがグラついて不安定になっている人は多いと思います。

スイングの軸は「首の付け根の後ろ側」。ここが動かなければスイングは安定します。

こんなスイングになっていませんか?

「軸を安定させよう」と意識しすぎるとスイングのバランスを崩し、バックスイングで伸び上がったり(左)、ダウンスイングで突っ込む(中)、右に残ってあおり打ち(右)などの逆効果的な弊害を生じやすい。

【中西直人がお手本!】首の付け根の後ろ側がまったく動かない!

スイングを後方から見ると、首の付け根の後ろにあるスイングの「軸」が前後に一切ブレていない。パワーを生むために若干の上下動はOKだ。

●なかにし・なおと/1988年生まれ、大阪府出身。明るいキャラクターでツアーのムードメーカー的存在として人気だが、美しいスイングの飛ばし屋でもある。国際スポーツ振興協会所属。

【勝みなみがお手本!】手元を体から遠ざけるようにバックスイング

軸を安定させる=首の付け根の後ろがブレないようにスイングするには、この首の付け根の部分と腕がつねに引っぱり合う状態を保ってスイングすることが大事です。

そのためには、バックスイングの始動からトップまでの動きがとくに重要。バックスイングで腕をひょいと持ち上げてしまうと、その瞬間に引っぱり合いのテンションが消えてゆるんでしまいます。

手元を体から遠ざけるように首の付け根と手元の距離とテンションを保って体を回転させていくことで、軸のブレない動きが可能になります。あとは遠心力を感じながら振り抜きましょう。

●かつ・みなみ/1998年生まれ、鹿児島県出身。2014年のバンテリンレディスで史上最年少の15歳293日でアマチュア優勝。17年にプロテスト合格。今年も1勝し、通算5勝。スイング改造で急激に飛距離を伸ばした。明治安田生命所属。

腕を胸の前にキープして回転する

手元が肩より下にある範囲では、手元を胸の正面にキープしたまま回転したい。「前へならえ」の状態のまま腕を左右に振らずに体を回すイメージだ。

この感覚ありますか?前傾しているからこそ必要な動き

スイングの軸ブレを防ぐには?絶対に“首の付け根”を動かさない
ダウンスイングのほうが少し深く倒れます

固定するのではなく動かそうとした結果軸が安定する

軸=首の付け根の後ろの位置をキープするには、回転のなかで上体を左右に倒す「側屈」の動きが不可欠です。

具体的にはバックスイングで上体を左に、ダウンスイング以降で右に倒します。前傾した回転運動のなかで首の付け根の位置が動かないようにするには、動かすまいと固定するのではなく、むしろその反対に積極的に動かす感覚が必要なのです。

この動きはまずはクラブを持たないボディドリルで体感してほしいのですが、その場合はクラブや腕の重さがないぶん、実際のスイングと比べて深めに側屈させる意識が必要なので注意してください。

【注意!】クラブの重さと釣り合うために少し極端にやってみる

まずはクラブを持たずにボディドリルで側屈を体感。実際のスイングでは、腕やクラブの重さに引っぱられて側屈が浅くなるので、ボディドリルでは実際のスイングよりも極端に側屈する意識が必要だ。

軸が保てると前傾角も保てて打点が安定!

スイングの軸ブレを防ぐには?絶対に“首の付け根”を動かさない
●なかにし・なおと/1988年生まれ、大阪府出身。明るいキャラクターでツアーのムードメーカー的存在として人気だが、美しいスイングの飛ばし屋でもある。国際スポーツ振興協会所属。

側屈しながら回転することでスイング中の前傾姿勢が維持され、首の付け根の後ろ側=軸がブレずに打点が安定する。

右に傾けるのは切り返しで踏み込んだあと

ダウンスイングで右に側屈するのは、切り返しで左に踏み込んだあと。切り返しでは下半身から動くことが大事。

左に踏み込めないまま側屈すると、右軸になってダフってしまう。

”下”が動かないと軸がグラつく

体を止めずに回り切れれば側屈してもダフらない

側屈を行う際、体の回転が止まると軸が傾いてダフってしまいます。バックスイングもダウンスイングも、しっかりと体を回転させましょう。とくにダウンスイングでは、左に踏み込んだあと、左のお尻を後ろに引きながら左ヒザを伸ばすことで骨盤を回転させ、体を回していきます。

この左への踏み込みをスムーズに行うためには、トップでの腕と首の付け根の引っぱり合いが必須です。切り返しの瞬間、手元と左足が逆方向に動くような感覚をもちましょう。

左のお尻を引きながら左ヒザを伸ばす

切り返しで左に踏み込んだ後、左のお尻を後ろに引きながら左ヒザを伸ばすようなフットワークで骨盤を回転させる。軸をブラすまいと、下半身を止めるのは逆効果だ。

【注意!】脚が止まると軸が大きく傾いてしまう

軸を安定させようという意識から下半身の動きが足りずに回転不足になると、軸が傾いてダフリなどのミスが出てしまうので注意。

【宮田成華がお手本!】踏み込むためには切り返しでの「引っぱり合い」が必須

切り返しで左に正しく踏み込むためには、トップで腕と体が引っぱり合う状態がつくれていることが不可欠。手元と左足へのテンションが、反対方向にかかる感覚をもとう。

●みやた・なるは/1997年生まれ、東京都出身。10歳からゴルフを始め、17年にプロ転向。19年のプロテストに合格し、ツアーに挑戦中。ルックスだけでなく、スイングも美しいと評判。スリーボンド所属。

いかがでしたか。石川プロのレッスンをぜひ参考にしてください。

レッスン=石川純平
●いしかわ・じゅんぺい/1980年生まれ、千葉県出身。20歳からゴルフ場に勤務し、PGAティーチングB級、TPIレベル1などのティーチング資格を取得。エースゴルフクラブ神保町のチーフインストラクター。

構成=鈴木康介
写真=相田克己、ゲーリー小林、高橋淳司
協力=ジャパンゴルフスクール

元記事で読む
の記事をもっとみる