『光る君へ』第40話 中宮・彰子、初めて父“道長”に牙をむく！ X激励「むしろここから」「道長の暴走止めて」

吉高由里子さんが主演するNHK大河ドラマ『光る君へ』。10月20日放送の第40話では、次の東宮を誰にするかを巡り、中宮・彰子が父・道長に対し初めて感情を露わに。一条天皇と行成の最後の対峙（たいじ）シーンにも感涙の声が殺到しました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに今後の見どころを紹介します。

第40話「君を置きて」あらすじ

まひろ／藤式部（吉高由里子）の書く物語が相変わらず宮中で話題になる中、一条天皇（塩野瑛久）の体調が悪化。陰陽師の占いでも崩御の卦が出てしまい、道長（柄本佑）は本格的に次の東宮を孫の敦成親王（濱田碧生）にすべく公卿たちに働きかけます。

亡き皇后・定子の忘れ形見である第1皇子・敦康親王（片岡千之助）を東宮にと熱望する一条天皇ですが、行成（渡辺大知）の説得により事態を飲み込み、三条天皇（木村達成）に譲位するとともに敦成親王を東宮とすることに同意。

一条天皇の思いを知り、自らも息子として敦康親王を愛していた中宮・彰子（三上愛）は激怒。道長に対し初めて怒りをぶつけるも、「政をするのは私であり中宮さまではございませぬ」と諫められ、帝も親王も守れない弱さが悔しいと、まひろにこぼします。一条天皇は「君置きて……」と彰子の手を握り辞世の句を口にした翌日、崩御するのでした。

「むしろここからが女性宮廷政治家としての彰子の出発」

入内当時はうつむきがちで口数も少なかった彰子が、父であり左大臣の道長に対し、帝の希望をかなえるよう激怒して談判する姿には、著しい成長とともに堂々たる国母のオーラが垣間見られ、視聴者の心を打った様子。

X（旧Twitter）では、「今まで父の言う通りに動いていた彰子様、精いっぱいの父への怒り」「道長の敦康親王への扱いは、彰子の心が父からしだいに離れていく事になる」「何故女は政に関われぬのだと問う彰子に対し、道長や賢子へ向けるものとは違う眼差しで彰子を見つめるまひろが印象的」「後に国母（事実上の皇室の女家長）として朝廷の政治に絶大な影響力を行使することになる彰子。むしろここからが女性宮廷政治家としての彰子の出発」「彰子ちゃん強くなって道長君の暴走止めるのよ！」などのコメントが寄せられています。

一条天皇×行成、最後の対峙に「見応えあった」「涙腺崩壊した」

25年に及ぶ長い治世を終え、気品豊かに勇退した一条天皇。全身全霊で演じきった塩野瑛久さんに称賛が殺到し、Xでは「ヤンキー映画で知ったから、翻弄され品位と儚さの塊みたいな一条天皇まで演じる演技の幅に驚く」「塩野瑛久さん演技めちゃくちゃうまい」などのコメントが続出。

また、行成との最後の対峙シーンに「（説得する）行成の涙で涙腺崩壊した。塩野瑛久さん、本当に美しい御上だった」「だんだんと生気を弱める一条天皇と行成のターンが本当に見応えあった。塩野瑛久くんと渡辺大知くんの高いレベルで繰り広げられるお芝居が、確実にこの大河を上質なものにしているなぁ…」など感動の声が寄せられています。

第41話は「揺らぎ」。即位した三条天皇と道長の間で早くも覇権争いが始まろうとする中、道長の息子たちの序列争いも表面化していきます。一方、まひろは悲しみに暮れる彰子を慰め、和歌の会を催すことに。すると招かれていないききょう／清少納言（ファーストサマーウイカ）が現れ……。まひろvsききょうのヒリヒリする闘いが再び繰り広げられるのでしょうか。目が離せません。

この記事の筆者：地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
文：地子給 奈穂