1. トップ
  2. 清原果耶の透明感あふれる演技が光る、佐野勇斗“広海”らとの青春の日々を描く<マイダイアリー>

清原果耶の透明感あふれる演技が光る、佐野勇斗“広海”らとの青春の日々を描く<マイダイアリー>

  • 2024.10.21
清原果耶主演のヒューマンドラマがスタート (C)ABCテレビ
清原果耶主演のヒューマンドラマがスタート (C)ABCテレビ

【写真】虎之介(望月歩)のバイト先で顔を合わせる優希(清原果耶)たち

清原果耶がヒロインを務めるドラマ「マイダイアリー」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)の第1話が10月20日に放送された。振り返れば誰しもにあっただろう青春時代。その何気ない幸せを描き、心温まる物語がスタートした。(以下、ネタバレを含みます)

大学生男女5人の等身大の姿を丁寧に紡ぎ出す

同作は、自分と他人との間に見えない距離を感じ、言語化できない悩みを抱える若者たちの等身大の姿を描く、完全オリジナルストーリーのヒューマンドラマ。社会人1年目の主人公・恩村優希(おのむら・ゆき)を清原が演じ、日々の些細な出来事をきっかけに大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とそのつながりをノスタルジックに紡いでいく。

優希の大学時代の仲間として、理学部数学科に大学3年生から編入した徳永広海を佐野勇斗、優希の友だちで同じ教育学部の白石まひるを吉川愛、同じく教育学部の長谷川愛莉を見上愛、商学部の和田虎之介を望月歩が演じる。

キスシーンからの優希と広海の思い出

冒頭開始1分30秒過ぎての優希と広海のキス。2人で見たサメ映画の続編と、広海が抱えていたポップコーンの話を経ての美しく思えたシーンだったが、キスし終えた優希はすぐに「行くね」と言い、歩き出した先にあったゴミ箱にポップコーンの空き容器を捨てるときの表情はなぜか涙と共に曇っていた。

このシーンは社会人1年目の“いま”で、そこから本作の特徴である大学時代を振り返る展開へ。映画とポップコーンは、そこでつながった。

「どうやったらあと2年悔いなく過ごせるだろう」と思う、大学3年になったばかりの優希。そんなとき、恋人から「優希の優しさが苦しい」とフラれてしまう。その優しさの一例が、映画館でポップコーンを食べるとき。恋人の邪魔にならないようにと最初にちょっとだけ食べ、最後に残ったものを食べるという気遣いだった。

その後、ひょんなことから知り合った広海の優しさに触れた優希は、ふと「映画館のポップコーンも自分の好きな量、好きなペースで食べたいのにって思ってたから、我慢してあげてるって、心のどこかでたぶん思ってたから」と心の内を漏らした。さらに、「優しい人でありたいだけなのに、ただそれだけなのに…」とつぶやいた。母からよく「優しい人になりなさい」と言われていたからだろう。

すると広海が「優しさって、交換できたらいいですよね」と言う。“交換”と自分で言っておいて戸惑う広海だったが、そのまま優希を映画館に誘った。そこで見たのが冒頭の会話に出てきた映画の最初の作品。そしてポップコーンは、互いに好きなペースで食べ合い、映画の終幕と共にぴったりと食べ終わった。

優希は「優しさ、ちゃんと返すね、今度」と言い、広海は「はい」とうなずいた。

清原果耶の透明感に視聴者注目

優希と広海の青春の1ページは、その後も続いた。広海が合唱の経験があまりないと知った優希は、まひるや愛莉、虎之介も誘って、合唱曲「怪獣のバラード」を空き教室で歌うことに。教室の前を通りがかった生徒が「なんかいいな、楽しそうで」と言うほど、優希や広海たちには笑顔が広がっていた。

小学生のときに数学の能力の高さで“ギフテッド”と認定された広海は、友人と呼べる付き合いもほとんどなく過ごしてきたが、人懐っこい虎之介をはじめ優希たちが「自然に受け入れてくれた」ことがうれしかったという。しかし、優希は「ちょっと違うな」と否定。「受け入れるとかそういうんじゃないと思う。一生懸命生きてきた人なんだなって、感じただけだと思う」のだと。

グッとくるせりふだった。仲間になることの本質はそこにあるのかもしれない。どことなく物足りなさを感じていた優希に訪れた新たな出会い。フラれた直後の優希が、とんかつにいつものポン酢ではなくてマヨネーズをかけたことで心の状態に気付いて「ポン酢に戻るの待つしかないね」と言ったまひると愛莉も優しくて、愛おしい。大学生活を悔いなく過ごすために、「人生に迷ったときに、でも大丈夫って思わせてくれる道しるべ」を作るとも言っていた優希だが、ほかにどんな“道しるべ”を作ることができたのだろうか。冒頭の悲し気な優希の表情も気になるところが、これからが楽しみになる始まりとなった。

主演する清原に対して、SNSには「透明感がすごい」といった声が続々と。青春の日々と合致する透明感と、定評のある演技力で物語を引っ張っていってくれるに違いない。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

元記事で読む
の記事をもっとみる