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上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!

  • 2024.10.21

自分のスタイルで楽しめるのが車中泊のよいところだが、気がついたらマンネリになっていることも。
そこで今回は上級キャンパーたちの車中泊スタイルを紹介しよう。
ヒントになることや真似したくなるテクニックがあるかもしれないぞ!

30年前のクルマで車中泊する馬場さん

馬場さんの愛車は30年前のVW・ヴァナゴンのウェストファリア仕様。
このクルマになってから、車中泊が格段に増えたという。その楽しみっぷりを紹介しよう!

馬場さん
岐阜県で会社を営む馬場さんは、旅好き&アウトドア好きのアラフィフ。
これまでさまざまな海外を旅してきたが、最近、日本の魅力を再発見。
今後は、愛車とともに国内を回りたいと考えている。

車中泊好きが支持するクラシカルで実用的なクルマ

馬場さんの愛車は2021年3月に購入したというVW・ヴァナゴンのウエストファリア仕様。
クラシカルかつ実用的なモデルで、車中泊好きのなかでも人気は高い。
さすがに約30年前のモデルなだけに、ボディは再塗装を施し、ルーフトップの生地も変更したという。

「以前はアメ車のキャンピングカーに乗っていたこともありました。このヴァナゴンは購入してから1年ぐらいたちますが、“かわいくて味がある”ところが気に入っています」
いまでは珍しいMT、そして4WDのため、多少の悪路なら気にせず走ることができる。

馬場さんが考える車中泊キャンプのキーワードは「楽(らく)」。
「このクルマになってから、車中泊する頻度が格段に増えました。いまのスタイルなら、この一台で完結できる。旅先では、できるだけ手間を減らして、シンプルに楽しみたいんです」

とはいえ、馬場さんならではのこだわりもいくつか。
使用するアイテムは、“味のある、かわいいもの”が好き。その最たるものが、愛車なのだという。

「見た目や雰囲気も、もちろん気に入っていますが、実用性も高いんです。
ポップアップルーフでは、子どもと一緒のときは上に寝ることもあります。開けたら車内空間が広くなる。簡単に開閉ができるのもうれしい」

馬場さんがいま好きなものを、ひとつひとつそろえたら、このスタイルになっていたという車中泊キャンプ。
機能は「楽」に、見た目はかわいく、オシャレに。
これからも、こだわりをもって続けていけたら、と語ってくれた。

馬場さんのこだわりスタイル

鮮やかなイエローが映えるルーフトップは、外観をさらにファニーに演出。

リアにはスペシャライズドのMTBを2台搭載。
「MTBはアウトドア・アクティビティとしても、もちろん楽しいですが、旅先で“足”として使用します。
クルマを置いて、そこから移動するときに、MTBがあると便利なんです」と馬場さん。

韓国のブランドchichicampingのローテーブルとヘリノックスのチェアを設置。
テーブルにはスタンレーのボトルやコンロ、大好きなお酒が並ぶ。

ひとりで使用するなら、必要十分なベッドスペース。
スタイリッシュなペンドルトンのラグから、馬場さんのセンスのよさを感じる。

ルーフトップを開けば、ヘッドクリアランスがさらに広がり、着替えをするときなども圧迫感はない。

ベアボーンズのLEDランタンやレトロな扇風機も車内のイメージにぴったり。

棚の上部を開けば、簡易キッチンが姿を現す。

ワイルドなスタイルを愛するMARIさん

車中泊キャンプは、いま女性ソロキャンパーからも人気を博しているスタイル。
しかしその多くは、軽ワンボックスカーを中心とするコンパクトモデルが主流だ。
そこでワイルドなジープ・ラングラーでキャンプしているMARIさんに話を聞いてみた!

MARIさん
愛知県や岐阜県を拠点に車中泊キャンプを楽しむオーバーランダーガール。
アウトドアライフの模様は、SNSやYouTube「好奇心CHANNEL feel my heart」で発信している。

身軽さを追求したワイルドなスタイル

「オーバーランドスタイルを、日本の女性に、もっと浸透させていきたいんです!」
そうまぶしい笑顔で話をしてくれたのは、愛知県在住のМARIさんだ。
ワイルドなジープ・ラングラーの屋根には、いま大人気のルーフトップテントが装着されており、なかなか硬派な雰囲気を醸し出している。

キャンプを始めたくてクルマを買って……。でも、通常のテント泊ではなく、なぜ屋根の上のテントに?

「通常のテントも持っていますよ。テンマクのワンポールです。
でもルーフトップテントのカッコよさが気に入ってしまって。気がつけば、いまので3台目です」

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
2020年の5月に購入したというジープ・ラングラー。

車中泊キャンプ……というか車上泊キャンプなのだが、クルマで寝るポイントは「身軽さ」だというMARIさん。
「気ままに行動できるのがポイントです。もちろん、どこでも泊まれるわけではありませんが、身軽に動けるのが自分に合っていると思います」

今回、撮影のためにセッティングしてくれたのだが、確かにかかった時間は5〜10分。撤収も同じくらい。
料理や焚き火をしたら、その時間はかかるが、仲間のキャンパーたちと比べても、準備・撤収に費やす時間は圧倒的に短いという。

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
スミッティービルトのウインチをフロントに装着。

「快適度やスタイリッシュなカッコよさにこだわりつつ、さっと準備して、さっと撤収できる。
でも、まだまだイメージしているスタイルの完成型には届いていません。次はリアゲートキッチンに引き出し式のテーブルをDIYするんです。それも見てほしかったなぁ。あと、リアにスペアタイヤも装着しますよ」

MARIさんのこだわりスタイル

ルーフトップテントはジーアイワークス製。わずか1分ほどで開閉できる手軽さが気に入っているという。
テント上部は高純度アルミニウム合金を採用。
アルミニウム合金の内部が空洞になっていて、日光の熱をテント内に伝わりにくくしている。

折りたたみ式のラダーも付属。

リアには、スミッティービルトのディフェンダーラック、テールゲートバスケットを装着。
JVCケンウッドJackeryのポータブル電源、エンゲルの冷蔵庫などは車内のラゲッジで使用。

リアゲートキッチンでは、プリムスの2バーナーにペトロマックスのダッチオーブン、ノーブランドのスキレットを愛用。

サイドオーニングはダンチェル製。これだけで野外リビング感が増す。
風が強いときなど、状況によってはガイロープで補強する。
このペグダウンだけが、MARIさんのセッティングのなかで、唯一、少し時間がかかる作業かもしれない。といっても、10分くらいだろうか。

ペトロマックスのお皿やパーコレーター、ミンテージのジャグ、スタンレーのカップ&ポッド、SOTOのST-301など、こだわりの小物がいっぱい!

イスはノーブランドだが座り心地で選んだとのこと。

バトニングを行うキンドリングクラッカー以外、ほぼ山賊マウンテンのアイテムでそろえたという焚き火周辺アイテム。
焚き火台は大小あり、使い分けるという。

ペットとの車中泊を楽しむ木村さん

ペットキャンプが人気だが、愛猫との車中泊を楽しむのは木村さんご夫妻。
どんなスタイルなのか、興味津々!

木村さんご夫妻
キャンプ歴20年のベテランキャンパー。
スノーピークユーザーで、元々はテント&タープを使ってキャンプを楽しんでいたとのこと。
愛猫のアッシュくんと凛ちゃんはとても仲良しで、安心してキャンプに連れて行ける。
「ペットとのキャンプは心の底から癒されます」

愛猫と一緒に旅ができる大型バンコンバージョン

「もともとはテント泊でキャンプをしていましたが、昔からキャンピングカーに乗ることは夢でした。ちょうど3年前くらいに、クルマの買い替えのタイミングで思いきって購入したんです」と話す木村さんご夫婦。

愛猫とのキャンプでは外での就寝はできないので、一緒に過ごす意味でもキャンピングカーは相性がいい。
外に連れ出すときは、ペットカートに入れて一緒に過ごしている。

キャンピングカーとキャンプを上手に組み合わせた木村さんご夫婦のスタイルは、両者のメリットを生かした理想の形なのかもしれない。

トイファクトリーの「バーデン」は2代目のバンコン。

「ルーフにソーラーパネルを付けて電力補給もバッチリです!」

ベンチにロゴスのクッション、さらにペンドルトンのタオルを敷いてふかふかな座り心地に!

ユニフレームのフィールドラックはスタッキングが可能。

レッドはワイルドワンの限定品。

お持ちのギアを拝見!

就寝は車内なので、寝具がない分コンパクトな印象。荷物はクルマの後部の下段にまとめて収納している。

「外から収納部が見えないように、コールマンのかわいいテーブルクロス(廃盤)をカーテン代わりに使っています」

イワタニのマーベラスは初代のポップなカラーがお好み。

「これでフレンチトーストを作るのが好きなんです」

スノーピークのリビングシェルSは、コンパクトなつくりで少人数にピッタリ。

パネルを少し下ろして通気性も向上

スノーピークのタクードは旦那さんのお気に入りギア。
「今まで使った中で、イチバン暖房効果が高い石油ストーブです」

バンライフを実践するシエルブルーさん

ふだんから「バンライフ」を実践しているシエルブルーのお二人。
それは単なる車中泊ではなく、自身が持つ生活に対する考えを表現できる方法かもしれない。

Ciel Bleu シエルブルー
茨木一騎(ワカ)さん(右) 実伽(アネゴ)さん(左)

木製ファニチャーの製作やアウトドアコーディネーター、イベントプロデュースなど多岐に渡って活躍する夫婦デザイナーユニット。
いち早くバンライフスタイルを実践し、その魅力を伝えている。

思い立ったらすぐに出発。バンライフの魅力を知る

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
身の回りのものを詰め込んですぐに出発できる。その手軽さはバンライフならでは。

昨今、注目を集めている「バンライフ」と呼ばれるスタイル。
一度は耳にしたことのある読者も多いだろう。
まだ深く知られていないこのスタイルを日本でいち早く取り入れて活動する茨木一綺(ワカ)さんはそのメリットをこう話す。

「僕たちにとってバンライフは旅に出かける手段で、今の生活スタイルに合っていると感じています。
埼玉の自宅から、全国各地へアウトドアイベントなどの仕事で出かけるのですが、内装も外装も自分たちで作り上げたお気に入りの空間なので、すごく居心地がいい。

移動時間も家で過ごしているのに近い感覚です。
それに、キャンプ場に着いてからの設営や撤収がとにかく楽。
その分使える時間が増えたので、夫婦でゆっくりすることもできます」

そもそもバンライフはアメリカで発祥したカルチャーで、世捨て人、ヒッピー的なイメージがある〈家なしの車上泊生活〉という意味合いだ。

しかし日本では一部のノマド的車上生活の実践者を除き、日本の生活環境や考え方に合わせてアップデート(もしくはデフォルメ)された形でムーブメントを巻き起こしている。

好きなクルマをベースに、外装や車内を自由なアイデアでこだわりの空間に仕上げていくスタイルは、いわゆる車中泊とはひと味もふた味も違う。

シエルブルーの2人が実践するバンライフからは、自らを表現するようなこだわりと魅力が詰まっている。

バンライフを通じて表現するこだわりの空間と夫婦の時間

とある週末の午前中。ワカさんとアネゴさんは愛車であるバンライフ仕様のGMC ラリーワゴンに最小限の道具を積み込んでキャンプ場へ出発した。

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
キャンプ場に到着したワカさんは、常設しているルーフトップテント「Wild Land パスファインダー」を広げる。

この日は自宅からそれほど遠くない埼玉県・長瀞のキャンプ場で、久々の休日を過ごすことに。
道中で買い出しを済ませて、宿泊地である長瀞キャンプヴィレッジに到着したのは午後2時ごろ。

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
これがなんとスマホアプリで操作するソーラーも備えた電動式。

景色のいいサイトにクルマを停めて、電動で開閉するルーフトップテントを開いている間にカーサイドタープやファニチャーを設置。
あっという間に、キャンプサイトが出来上がった。

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
車内にはシエルブルーブランドのウッドテーブルなど、自分たちのライフスタイルの一部であるお気に入りの道具を設置。

「このルーフトップテントは最近取り入れたんだけど、スマホ操作で自動設営できる最新型。
だからその間に他の準備ができて、思っていた以上にすごく便利なんだ」と、ワカさん。
寝袋はナンガの2人用シュラフで、寒さ知らず。車上からの景色も抜群だ。

車内にもリビングスペースを備えるが、この日はカーサイドタープを張る。

車上テントからの景色はこのスタイルならではの醍醐味。

日が暮れるとビールを手に乾杯をして、目まぐるしい春先の日々の疲れを互いに労う。

夜の時間をたっぷり味わう。これもバンライフの魅力。
この日は星空もきれいだったので、チェアを外に出して焚き火も楽しんだ。
一切慌ただしくなく、常に静かな時間が流れる。

上級キャンパーはどのように車中泊してる?天才すぎるテクニックやこだわりが凄すぎる!
夜の焚き火タイムのお供は、注目のガレージ焚き火ブランド「sanzoku mountain」のmouncol(別注品)。

「暮らしからアウトドアまで」。
シエルブルーの2人は常々この言葉を掲げている。普段の生活スタイルを切り取って、クルマとアウトドアをも上手につなげて楽しむ。

それが彼らのバンライフであり、シエルブルー流ライフスタイルの表現といってもいいだろう。
こだわりのある好きな道具に囲まれた空間にいる2人の表情は、自然体そのもの。
その自由な旅は、はじまったばかり。まだまだ続いていく。

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