猫はなぜ狭い場所に座るのか？しかも反対向きで…。23万人が魅了された後ろ姿、その謎に迫る

猫の行動はワンパターンで、表情や仕草を見ていると今どんな気分なのか意外と分かりやすい動物ですが、時には「そんなところで何をしているの？」と声をかけたくなるようなこともあります。

エキゾチックショートヘアのジャスミンちゃんは、ちょっぴり変わった場所でくつろぐのが好きな猫ちゃん。キッチンのコンロ横にある狭いスペースがお気に入りのスポットなのです。

IHクッキングヒーターの右横にあるちょっとした空きスペース。そこでこじんまりと香箱座りをしている猫ちゃん。よく見ると下にはタオルのようなものが敷かれていて、まるで自分の寝床のように自然体で過ごしているのが伝わってきます。

これだけなら他のお家でも見られそうな光景ですが、特筆すべきは座っている向き。本来猫は危険をいち早く察知するために、視界の良い場所を見つけてポジショニングを取るものですが、この猫ちゃんはカウンターと対峙するような形で鎮座。

壁しか見えないため周りの様子を把握するのは困難な状態で、起きていても退屈そうな座り方に見えますが、いったい何故この方向を選択したのか？反対向きではダメだったのか？猫ちゃんの内心が気になるワンシーンです。

この写真が飼い主さんの「そこいて何がおもろいん？」というコメントと共にSNSのXへ投稿されると、23万件を超える”いいね”が集まるほどの注目ぶり。写真を見たユーザーからは「見てるこちらは最高におもろいです。」「前と横に壁があると安心感が増すのか？」「ご飯をいち早く貰う為にスタンバイしてるんですかね。」など、さまざまなメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。

そこいて何がおもろいん？ pic.twitter.com/lk2tlZ8ubc

— JAS810 (@cx5exotic) October 15, 2024

何とも可愛らしい後ろ姿ですが、何故こんな狭いところで背を向けて座っていたのでしょうか。

飼い主さんに話を聞いてみると、猫ちゃんがこの辺りに座っているのはいつものことで、この日も飼い主さんがキッチンにいると、食事を終えた猫ちゃんがトコトコと歩いてきて、コンロの横にストンと腰を下ろしたのだと言います。

猫ちゃんが座る場所は日によって微妙に異なるそうですが、この日はやけに壁に近い位置だったことを不思議に思った飼い主さん。「眼の前が壁で見えないはずなので『何が楽しくてそこにいるのだろう？』というのが率直な感想でしたね。」と目撃当時の心境を振り返ってくれました。

一方の猫ちゃんは、さぞかし居心地が良かったのか、この後1時間くらいも同じポーズのまま座っていたのだとか。

キッチンがお気に入りのジャスミンちゃんは、マイペースで人懐っこい性格の猫ちゃん。年齢が14歳と高齢のため玩具で遊ぶことも少なく、家のどこかで佇みながらゆったりと過ごすのが日課なのだそうで、コンロ横の狭いスペースで背を向けていたのも、ジャスミンちゃんにとっては静かに過ごしやすい環境だったのかもしれませんね。

そんなジャスミンちゃんは、飼い主さんにとっては居るだけで癒やしを与えてくれる大切な存在。普段は独りでくつろいでいることが多いけれど、たまに甘えてくる時があるのだそうで、「その時は最高に嬉しいです。」と微笑ましいエピソードを語ってくれました。

取材協力：JAS810（@cx5exotic）さん