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ひよこ豆と水だけで「豆腐を錬成できる」って本当?作って食べてみた

  • 2024.10.20

Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。

ひよこ豆と水だけで「豆腐」を作れる。そんな投稿がX(Twitter)で注目を集めている。

投稿者はバングラディシュ在住で、豆腐が食べたくなったらひよこ豆で作っているという。

豆腐といえば固めるのに「にがり」が必要だが、ひよこ豆にはでんぷん質が多く含まれているため、にがりをつかわなくても固まるとのこと。

本当に作れるのか、豆腐とどれくらい味や食感が近いのか気になったので、実際に作ってみた。あらかじめ断っておくが、作るのに半日くらいかかるぞ。

にがりを使わなくてもしっかり固まる不思議

材料は「ひよこ豆(乾燥)150g」と「水2カップ」だけ。

必ず乾燥豆を準備しよう 出典:Togetterオリジナル

ひよこ豆は必ず乾燥したタイプのものを使うのがポイント。水煮の缶詰などで作ると失敗するらしい。

まず、ひよこ豆をたっぷりの水に一晩浸す。

一晩浸す、は8~10時間くらいのこと 出典:Togetterオリジナル

一晩経ったものがこちら。図ってみたら、重さが300gとほぼ2倍近く増えていた。

水を吸ってちょっと大きくなっている 出典:Togetterオリジナル

ひよこ豆と水2カップをミキサーに入れ、どろどろになるまで攪拌(かくはん)する。

目安はこれくらいか 出典:Togetterオリジナル

続いて、攪拌したひよこ豆を、さらしなどを使って濾す。今回は食品用の不織布ガーゼを使用した。

ガーゼが破れないよう加減を注意しつつ、豆乳をなるべく多く濾せるようしっかり絞る。

ギリギリまで絞りつくそう 出典:Togetterオリジナル

豆乳を鍋に入れて弱火にかけ、へらで混ぜながら、とろりとしたカスタード状になるまで加熱する。

けっこう激しく混ぜる必要がある 出典:Togetterオリジナル

豆乳はさらさらなので「本当にカスタード状になるのか?」と心配したが、火にかけてから3分くらいで目に見えてとろみが出始めた。なんなら油断したらすぐダマになりそうな気配すらあったので、加熱中は常にヘラでしっかり混ぜ続ける必要があった。

本当にカスタードみたいになる 出典:Togetterオリジナル

13分くらい経ったところで、無事カスタード状になった。

あとはこれを適当な容器に移して、1時間程度冷ますだけだ。常温でも固まるとのことだが、今回は時間を短縮すべく容器を保冷材の上に置いて冷やした。

本当にこれだけで固まるのか…? 出典:Togetterオリジナル

1時間後、しっかりと固まっていた。スプーンですくうと、ちょうど絹ごし豆腐と木綿豆腐の中間みたいなやわらかさに仕上がっている。

しっかり豆腐っぽく固まった 出典:Togetterオリジナル

まずはそのまま一口食べてみる。

ちゃんと豆腐だ!!でも豆腐とは違う味だ!!!

舌触りはや「ざらり」と「なめらか」の間くらい。豆の香りが強く、甘みがある。大豆の豆腐に比べて味が濃い。でも、味や風味は大豆の豆腐と明らかに違う独特なものがある。ピーナツ豆腐、ごま豆腐、たまご豆腐などなど、これまで食べてきたいろんな派生豆腐ともちがう違う。「ひよこ豆豆腐」としか言いようのない味わいだ。

ここに醤油をたらし、かつお節とネギを散らして食べてみる。

醤油の偉大さよ 出典:Togetterオリジナル

美味い!!これは間違いなく「豆腐」だ!!!!

正直、何もつけずにそのまま食べた時は脳が「???」状態になったが、醤油をかけた瞬間、脳内の「豆腐ファミリー」にちゃんと仲間入りを果たした。思わず「ふふっ」と声が出ちゃうくらいの変身っぷり。やっぱ豆腐には醤油だよなぁ!!!!

日本に住んでいると、「豆腐は買うもの。家で作るものではない」という感じだが、それはあくまで日本の豆腐生産体制があっての話。

水とひよこ豆で大豆の豆腐にかなり近いものを生成できることを知っておけば、もしもこの先豆腐が手に入りにくい海外に飛ばされたり、豆腐の値段が高騰して1パック1万円とかになってしまうといった事態が起きても安心だ。時間に余裕がある人は、試してみるといい。

文:ふ凡社 編集:Togetterオリジナル編集部

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