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約半数が「夫婦別姓」に賛成! 選択的夫婦別姓のメリット・デメリットとは?

  • 2024.10.20

結婚しても旧姓を名乗れる「夫婦別姓」。現在の日本では、結婚したら夫婦が同じ姓になることが法律で決められていますが、最近では社会の変化とともに、その必要性が議論されることも増えてきました。そこで、夫婦別姓のメリットやデメリット、また夫婦別姓に対して賛成・反対するそれぞれの理由についてのアンケート結果などをご紹介します。

夫婦別姓とは?

夫婦別姓とは、結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の姓を維持する制度のこと。現在の日本の民法では、夫婦は同じ姓を名乗ることが義務付けられていますが、夫婦別姓が認められれば、結婚後も各自の姓を選択できるようになります。

事実婚とはどう違う?
夫婦別姓は事実婚とは異なります。夫婦別姓は夫婦が異なる姓を名乗りますが、婚姻届を提出して受理された夫婦であり、責任や権利などは同姓の夫婦とまったく同じです。
一方、事実婚は法律上の婚姻手続きを行わない関係を指します。そのため、内縁関係であっても相続権がない、子どもと父親との関係を戸籍上で証明できない、医療同意ができないなどの制約があります。

夫婦別姓のメリットは?

手続きの手間が省ける
夫婦別姓の場合、結婚で一番手間がかかるのが各種の名義変更手続き。一般的には、結婚により女性の姓を変更するケースがほとんどで、パスポートや免許証、銀行口座など、たくさんの書類を変更する必要がありました。夫婦同姓になった場合、これらの手続きが不要となり、時間と労力の節約になります。

個性と平等の尊重
夫婦それぞれが自分の姓を選べるので、お互いの個性を尊重し合える関係になります。また、どちらかが姓を変えなければいけないというプレッシャーがなくなり、より平等な関係を築くことができます。

名前が変わらない安心感
夫婦別姓であれば、結婚しても自分の名前が変わらないので、仕事や友人関係などで混乱がありません。特に、キャリアを築いていきたいと考える女性にとっては、結婚によって名前が変わらず、大きな利点となります。

夫婦別姓のデメリットは?

家族の一体感が薄れる心配
家族全員の姓が異なると、「一つの家族」という感覚が薄くなるかもしれません。また、日本の伝統的な家族観と、特に高齢の親族などから理解を得られにくい場合があります。

社会の理解不足による不便
もし日本で夫婦別姓が認められた場合、これまで長い間夫婦同姓であったため、夫婦別姓を選択したときに、周囲が戸惑ってしまうことも考えられます。学校や職場などで「なぜ姓が違うの?」と説明を求められることがあるかもしれず、面倒に感じる場合があります。

子どもの姓を決める難しさ
夫婦に子どもが生まれた場合、夫婦同姓であれば子どもの姓も同じになりますが、夫婦別姓を選んだ際に、どちらにするか決めるのが難しくなります。夫婦で意見が分かれたり、子どもが成長してから姓の違いに悩んだりすることも考えられます。

選択的夫婦別姓制度への「賛成・反対」はほぼ同数

マイナビウエディングで夫婦別姓に関するアンケートを取ったところ、「選択的夫婦別姓制度」に賛成意見の人は、20代で55.4%、30代で50.8%、40代だと47.8%という結果に。若い年代の方が夫婦別姓を支持していることがわかりました。

夫婦別姓が認められていない日本の現状は?

現在の日本では、民法750条により夫婦同姓が義務付けられており、夫婦別姓は法的に認められていません。一方、海外をみてみると、夫婦別姓が一般的な選択肢となっており、法律的に夫婦同姓制度があるのは日本のみとなっています。近年では、この状況に対し個人の権利や男女平等の観点から疑問の声が上がり、国連からも改善勧告を受けるなど、法律改正の機運が高まっています。


以前よりも、多様性を認め合う社会へと進むなかで、個人の権利や選択肢を尊重する傾向はますます強まっていくと考えられます。夫婦間の姓をどう選ぶかもそのひとつです。夫婦別姓が導入されても、すべての夫婦が別姓になるわけではなく、あくまで選択肢が増えるということ。今後、選択的夫婦別姓制度が日本で取り入れられた場合でも、夫婦間でよく話し合って決定することが大切ではないでしょうか。

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