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【10月20日の花】マジョリカ 大輪の花をつける迫力満点のラン

  • 2024.10.20

フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?


10月20日の花はシンビジウム「マジョリカ」

タイやミャンマーなどの東南アジア原産のランの一種で、ヨーロッパで盛んに品種改良されました。

日本に最初に洋ランが持ち込まれたのは幕末で、貿易商トーマス・グラバーが持ち込み、育てていたといわれています。

その時の洋ランがシンビジウムで、虎頭蘭(ことうらん)と呼ばれるものでした。

現在の花屋さんでよく見かけるシンビジウムは、花びらが肉厚で蝋細工のようなつやのある質感のものです。

鉢物はコチョウランとともに贈り物として広く親しまれています。「マジョリカ」はイエローにブラウンの模様が特徴で、まさに虎のようなカラーリングをしています。花も大輪でとても見ごたえがあります。

模様の珍しいシンビジウムは花の中でも高価ですが、他の花には真似できない唯一無二の迫力がありますのでぜひ飾ってみてください。

トーマス・グラバーの故郷、スコットランドのお酒のボトルに生けてみてはいかでしょう。

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌

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