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【2024年】Amazonプライム・ビデオ 20代女性におすすめ、隠れた名作映画3選『天使のくれた時間』『イエスタデイ』『スワロウテイル』【土曜日のシネマサロン】

  • 2024.10.20
【2024年】Amazonプライム・ビデオ 20代女性におすすめ、隠れた名作映画3選『天使のくれた時間』『イエスタデイ』『スワロウテイル』【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp

Do it Theaterの郡司恵(ぐんじ めぐみ)です。この連載はDo it Theater女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。

秋晴れの心地よい日が続き、街の人出も多くなってきたように感じます。秋の行楽シーズン、みなさんはどんな予定を立てていますか?今回は、20代女性におすすめのAmazonプライム・ビデオで観ることができる隠れた名作映画『天使のくれた時間』『イエスタデイ』『スワロウテイル』をご紹介します。

 

もしもあの時、違う道を選んでいたら

【2024年】Amazonプライム・ビデオ 20代女性におすすめ、隠れた名作映画3選『天使のくれた時間』『イエスタデイ』『スワロウテイル』【土曜日のシネマサロン】

title:『天使のくれた時間』

【story】
ウォール街で成功し、独身貴族として豪華な暮らしをしていたジャックは、クリスマスイブの夜、ある事件に巻き込まれる。翌朝目覚めると、そこは全く見知らぬ家のベッドだった。隣には13年前に別れた恋人ケイトが眠っており、ジャックは2人の子どものパパになっていた。パニックを起こしつつも、タイヤセールスマンの平凡な夫としてその世界での生活を徐々に受け入れ、もう一つの人生を体験するのだが….。

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『ラッシュアワー』のブレット・ラトナー監督による本作は、アメリカの古典映画『素晴らしき哉、人生!』を元にしているそう。『60セカンズ 』のニコラス・ケイジと、『バッドボーイズ』のティア・レオーニの人間味あふれる演技で、温かな雰囲気の作品になっています。

みなさんは、欲しいものがあるかと聞かれたら、何と答えますか?作中で主人公のジャックは欲しいものは何かと聞かれ、「全部ある」と言い切るのですが、そんな訳あるか!と、思わず心の中で叫んでしまいました。お金持ちだから欲しいものは何でも手に入るし、満足していたのでしょうね・・・そんなジャックが翌朝目を覚ますと、別世界の自分として月並みな生活を送るはめになり、日々に翻弄されていくのがなんとも滑稽に描かれていて、どんどん作品にのめり込んでしまいます。
そして、本作の推しポイントはなんと言っても美しいラストシーン。窓の外に雪が降りしきる空港のカフェでのロングショットは、今までに観た映画の中でもトップレベルで美しいラストシーンでした・・・心が浄化されるあのシーンは必見です。

あの時、違う道を選んでいたら…と思うことは誰しもありますが、この映画は、「過去は変えられないが、生き続ける限り自分の力で未来を変えていくことができる」という素敵なメッセージを届けてくれます。これからの人生、何を大切に生きていきたいか。自分の価値観を見つめ直すきっかけになる作品です。

 

もしも自分しかビートルズを知らなかったら

【2024年】Amazonプライム・ビデオ 20代女性におすすめ、隠れた名作映画3選『天使のくれた時間』『イエスタデイ』『スワロウテイル』【土曜日のシネマサロン】

title:『イエスタデイ』

【story】
イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーの献身的な支えを受けるも全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた。彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけで…。

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2020年の第43回日本アカデミー賞で最優秀外国作品賞にノミネートされた本作は、エド・シーランが本人役で出演していることでも話題を呼びました。『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督と『ラブ・アクチュアリー』の脚本家リチャード・カーティスがタッグを組んでおり、ビートルズへの愛があふれている、「音楽×コメディ映画」の名作です。

『ボヘミアン・ラプソディ』や、『ロケットマン』などのように、バンドを伝記的に描くのでもなく、『グレイテスト・ショーマン』や、『ラ・ラ・ランド』のようなミュージカル的演出でもなく、「ビートルズが存在しない世界」というファンタジーでビートルズへの愛を表現した脚本がとても魅力的。私自身はビートルズについてそこまで詳しいわけではないのですが、映画に登場する『Yesterday』、『Let It Be』、『Here Comes The Sun』など、名曲の数々をシンプルに楽しむことができました! 中には知らない曲もありましたが、聴いてみると伝説級にいい曲ばかりで、この映画を通して知ることができるのも、おすすめポイントです。

また、一般的なバンドの伝記映画のように、主人公がスターダムにのしあがる過程の苦しみや挫折、そこからの再起を描いたものとは一味違う味付けの作品となっており、そのストーリー展開にも注目です。
『Ob-La-Di, Ob-La-Da』が流れるラストシーンは、これ以上に平和で多幸感あふれるラストはないのでは!?と思えるほど。観終わったあと、とてもハッピーな気分になれるので、未見の方はぜひチェックしてみて下さい!

 

もしも日本にこんな街があったら

【2024年】Amazonプライム・ビデオ 20代女性におすすめ、隠れた名作映画3選『天使のくれた時間』『イエスタデイ』『スワロウテイル』【土曜日のシネマサロン】

title:『スワロウテイル』

【story】
舞台は円都(イェンタウン)と呼ばれる、日本にある架空の都市。「円」が世界で一番強かった時代、日本に住み着いた外国人労働者の街で、少女アゲハは、唯一の肉親である娼婦の母を亡くし路頭をさまよう。アゲハを引き取った娼婦のグリコは、仲間のフェイホンらとともに偽札を作り、街を出てライブハウス「YEN TOWN CLUB」を開業する。YEN TOWN BANDというバンドで成功していくグリコたちだったが…

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本作は、『Love Letter』に続く長編第2作目となる岩井俊二監督の作品。1994年に公開され、第11回高崎映画祭や第20回日本アカデミー賞で数々の賞を受賞するなど注目を浴びました。
この作品の見どころは、フィクション世界を芸術的、かつリアルに表現しているところ。架空の歴史をたどった日本のスラム街が舞台なのですが、全くのオリジナル脚本から作り出されたとは思えないほど作り込まれた世界観で、本当に存在した街かのようなんです。

その表現の一部として作中では、日本語、中国語、英語を織り交ぜた言語が使われており、無国籍なスラム街の空気感を醸し出しています。また、数々の話題作を担当してきたアートディレクターの種田陽平が作り上げた美術による唯一無二の世界観も、注目ポイントとなっています。わたしは20代前半でこの作品を観て「映画でできる表現は、こんなに自由で、無限の可能性を秘めたものなのか・・」と衝撃を受けました。そこからどんどん映画にハマっていった経験もあるので、ぜひとも観ていただきたい一作です!

 

今回は、「Amazonプライム・ビデオ 20代女性におすすめ、隠れた名作映画」をテーマに3作品をご紹介しました。どれも実写なのにファンタジー映画で、「もしもの世界」を描いた作品です。映画の表現の幅広さに思いっきり浸ってみてはいかがでしょうか。すべてAmazonプライム・ビデオでみることができるので、ぜひお家でリラックスして観てみてくださいね。

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