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【保存版】BEAMS安武俊宏さん直伝!女性にもオススメのバランスのいい足元コーデと袖まくりテク

  • 2024.10.21

おしゃれな男性のテクニックを探るべく、2024年8月からスタートしたメンズスナップ。スタイリングの随所に散りばめられている男性ならではのこだわりは、 女性とはひと味違って毎回参考になりますよね。「こうすればこなれて見えるのか! 」とか「この合わせは新鮮! 」などの発見もあり、筆者もかなり勉強になっています。
 
今回はメンズスナップのスピンオフ! おしゃれな男性から足元のテクニックを学ぼうという企画です。お願いしたのは、第一回目のスナップに登場いただいたBEAMS安武俊宏さん。彼は自他ともに認めるファッション好きで、特に足元に並々ならぬこだわりを持っているんです。さらにメンズならではの袖のまくり方も伝授してもらったので、併せてチェックしてみてください!

目からウロコのテクが盛りだくさん。バランスのいい足元の作り方4選

まずは足元の作り方から見ていきましょう。今回はワイドパンツ・ジーンズ・スウェットパンツ・フレアパンツという4つのボトムスを軸に、好バランスな足元を作っていただきました。パンツ丈や靴のボリューム感はもちろん、さらにおしゃれに見せるテクニックまで伝授してくれました。

旬のワイドパンツこそ丈と靴のバランスが最重要!

「ワイドパンツは丈がとにかく重要です。女性がヒールを合わせるなら長めもアリですが、スニーカーやローヒールの場合はノークッション(裾が靴にあたらない丈)かハーフクッション(裾が靴に少しあたる丈)に裾上げするのがベストです。ちなみにロールアップは重く見えてしまうので、ワイドパンツでは避けたほうがいいでしょう」
 
 
「そんな理想のパンツ丈に相性がいいのは、ノーズ(つま先からはき口までの長さ)が短めの、ボリュームが控えめな靴。ワイドパンツにダッドスニーカーなどのボリュームがある靴を合わせている若者も見かけますが、大人が実践すると下半身が重く見えすぎてしまうんです。そうなると上半身とバランスを取るのも難しくなるので、ワイドパンツにはノーズが短めのスマートな靴がオススメですね」

定番の着こなしはモヘアソックスで季節感を意識!

「ストレートジーンズにジェイエムウエストンのローファーという、オーセンティックなアイテム同士の組み合わせ。ここに普通のソックスだとあまりにもつまらないし、かつ季節感も出ないのでモヘアソックスをセレクトしました」
 
「モヘアソックスは私の秋冬コーデに欠かせないアイテムなのですが、もちろん女性にもおすすめです。モヘア独特のふんわりとした風合いで季節感をアピールできますし、チラッとのぞくと超絶おしゃれに見えるんです。厚手ではないのでどんな靴にも合わせられますし、それこそ女性はレペットのバレエシューズなどに合わせても可愛いと思いますよ! 」

スエットパンツは厚手ソックスを「たるませる」のが好バランス!

「裾がシャーリング仕様のスポーティなスエットパンツには、ある程度ボリュームあるスニーカーを合わせることが多いですよね。そのときに重要になるのがソックス。薄手だと存在感が負けてしまうので、ちょっと厚手のものをセレクトするのがベストです。色はスタイリングの絶妙な抜けにもなる白がおすすめですね」
 
「ソックスをはく際のポイントは、シワが入るようにあえて『たるませる』こと。そうするとバランスがいいですし、よりこなれて見えるんです。また、スエットパンツにソックスをインにする上級者もいますが、脚が長くないとバランスが悪くなってしまうので、個人的にはソックスはアウトを推奨します! 」

フレアパンツ攻略のカギはオールスターのはき方にアリ

「こちらはフレアパンツとオールスターの合わせですが、解説する前にオールスターのはき方についてお伝えしてきたいことがあります。女性はジャストサイズを靴ひもをゆるめに結んではいている人が多いですが、それだと魅力を半減させてしまいます。そもそもオールスターはシルエットを生かして、スマートにはくのが◎なスニーカー。なので、ジャストサイズ&靴ひもゆるめだとショートノーズに見えてしまいますし、野暮ったい印象を与えてしまうんです。そうならないために、オールスターはハーフサイズ(0.5cm)か1サイズ(1cm)アップさせて、靴ひもはギンギンに締めましょう。そうすると圧倒的にこなれて見えるので、ぜひ試してみてください! 」
 
 
「それを踏まえて上で、フレアパンツとの解説を。なぜオールスターを合わせたかというと、フレアパンツは少し長めのノーズの靴との相性がいいからなんです。さらにボリュームが控えめでスマートなフォルムというのもポイントです。ただ、パンツ丈が長いと古臭く見えてしまうので、ノークッションより少し短めの足首丈がベスト。そうすれば今っぽい足元に仕上がりますよ」

おしゃれメンズの定番。コーデがこなれる袖のまくり方をレクチャー!

メンズスナップでもたびたび登場している、袖をまくる際のテクニック。テキトーにまくったようなのにおしゃれに見せて、本当にすごい! といつも感心しております。このテクニックは女性も覚えてほしい! と強く思ったので、安武さんに袖まくりの方法も伝授してもらいました。ポイントは「あえてきちんとセットしない」と「カフスのチラ見せ」です。手順とともに詳しく解説していくので、早速見ていきましょう!

①カフスのボタンを外す

カフスはシャツの袖口のことで、このボタンのみ外しておきます。

②袖を大きく折り返す

次にカフスを持ちながら、袖を大きく折り返していきます。
安武アドバイス「きちんと折り返さずに、あえてラフに折り返すことを心がけましょう」

③さらに袖口を2回折り返していく

②の工程と同じように袖を2回ほど折り返していきます。折り返した部分が画像のような細さ(約2〜3㎝)がベストです。
安武アドバイス「カフスがすべて隠れない程度に折り返すようにしましょう」

④袖口をキュッと引き上げます

フィット感を高めるべく、袖口を少し引き上げていきます。
安武アドバイス「この行程は袖口の上を『たわませる』意味もあり、それによってこなれ感がさらにアップするんです! 」

⑤カフスを折り返して完成

最後にカフスを無造作に折り返してカタチを整えたらフィニッシュ!

いつもの袖まくりと比べたら、一目瞭然!

右の袖まくりも無造作に仕上げているので悪くはないですが、左のメンズならではの袖まくりのほうが断然おしゃれ! カフスがあると表情も豊かになりますし、袖上のたわみもイイ仕事をしています。正直、そこまで印象は変わらないだろうと思っていたので、これには驚きました! これは女性も絶対に実践するべきです!!

というわけで、メンズスナップのスピンオフ企画はいかがでしたか? パンツ丈やソックス、靴との関係性など、女性は意外と気にしないところも男性はきちんとこだわっている。だからおしゃれなんですね。しかもオトナミューズ読者のみなさんが実践できそうなテクニックも多かったので、この機会にぜひ取り入れてみてくださいね!

text:KYOKO CHIKAMA

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