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40代の美を知り尽くした三賢者が議論!「エイジング悩み」の解消法とは?

  • 2024.10.19

なかなか涼しくならない、ここ数年の秋。時々訪れる過ごしやすい気候の日に、外気の乾燥とセットで感じる肌の乾燥! さらに、コーデはグッとダークな秋色へとチェンジした途端、鮮やかな夏服でカモフラしていた肌のシワやくすみが突如出現。手遅れなんて言っている暇はない、気付いた時がケアしどき!?

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<右>コスメコンシェルジュ 小西さやかさん
日本化粧品検定協会代表理事。大学での教授も務める。化粧品会社の開発研究職の経験により化学的視点から美容やコスメをジャッジ。現在4歳児ママであるため、時短美容家の一面も!

<中>皮膚科医 慶田朋子先生
銀座ケイスキンクリニック院長。自身もアトピー肌で悩んだ経験があり、患者の気持ちに寄り添った語り口が印象的。エビデンスに基づいた診断と施術の美的センスで支持が厚い。

<左>美容ライター 尾崎亜佐子
長年美容企画を担当する、STORYきっての美容ライター。挨拶代わりに肌を褒められることが日常の、年齢不詳な肌の持ち主。日本パーソナルコスメ協会の代表としても活動。

「乾燥」について

夏の紫外線の影響による乾燥 + 秋の湿度低下が重なって一層乾燥肌に

ライター尾崎
秋に入った途端、真夏に比べて湿度が段々下がり、空気が澄んで過ごしやすい気候になります。それと同時に毎年、肌の乾燥をひしひしと感じ始めます。

慶田さん
真夏は高湿度で、水分が蒸発しにくいので乾燥に気が付きにくい方が多いです。夏に保湿が疎かになった後、秋の湿度低下が重なって乾燥肌に。さらに紫外線のダメージも肌の乾燥に繋がるので秋は特に乾燥を感じるはず。

ライター尾崎
汗が滲むことで、水分がしっかりと蓄えられているように感じるだけで、実は乾燥している可能性大なのですね!

小西さん
しかし、夏ダメージによる乾燥は秋を迎えてからでも、きちんとケアすれば回復できます。ちょうど10月頃からエイジングケア成分を贅沢に使ったスキンケアが豊作になるので回復のチャンス。

慶田さん
「透明感」は角層のキメが整って光を乱反射することで肌が美しく見える状態でもあるので、水分量は若々しく見えるためにも必要なのです!

「シワ」について

乾燥がきっかけで小ジワになり、悪化すると本格ジワに。40代は小ジワ→深ジワの移行期

慶田さん
乾燥がきっかけで小ジワになるのですが、紫外線に当たることでもコラーゲンの分解が進み、シワが増長してしまいます。夏の紫外線対策は、単に日焼けに対するものではなく、シワを防ぐためにも大事なのです。

小西さん
先生が仰る通り、乾燥からシワが急増するのですが、乾燥小ジワが悪化すると深いシワに移行するというデータがあるのです。特に、シワができやすい40代から60代は要注意! だからこそ小ジワの段階でのケアが重要。

ライター尾崎
まずは乾燥ケアが、シワ対策に通じるということですね。

慶田さん
夏は保湿性の高すぎるものを使用すると、肌に熱をこもらせてしまうことがありますが、秋からは季節に合ったスキンケアを使用することをおすすめします。

ライター尾崎
きちんと保湿したうえでシワ改善美容液を使うのが大切ですね。ナイアシンアミドなど様々な有効成分があります。

小西さん
夏の紫外線ダメージを受けたあとのシワケアには有効成分ニールワンがおすすめです。

「くすみ」について

夏に受けた紫外線によって増えたメラニンが、排出されずに肌の濁りに

慶田さん
肌のくすみの原因ともなる「ゴワつき」。これは紫外線を浴びた肌の防御反応によって、角層が分厚くなるために起こるものです。この角質肥厚によって、肌がくすんで見えるようになるのです。そして、同じく防御反応として現れるのがメラニンです。つまりシミの原因ですね。

ライター尾崎
きちんとターンオーバーを促して、乱れた肌の土台を立て直すことがポイントになりますね。後悔し始めた時に、「時すでに遅し」と諦めるのでなく、少しでも早くリカバリーするためにはどうしたら良いでしょうか。

小西さん
シミはできてすぐのものなら、ビタミンCなどの美白美容液も効きます。しかし、これらはシミができる前と直後にしか改善が得られにくく、早期のお手入れがその後の肌を左右します。40歳を過ぎると、紫外線を浴びてできた色素沈着が完全に消えるのに365日以上かかってしまうという研究結果も! すでにできたシミには、色素排出を促すレチノールやAHA、サリチル酸などが効果的。

肌低迷期の秋【3つの心得】

  • シワやくすみ、次なるエイジングを
    生み出すのが乾燥!「乾燥ケア」を最優先に
  • スキンケアが入りにくくなる時期…浸透を促すひと手間を
  • 秋はとにかく「即効性」。初期エイジングをケアして老け連鎖をオフ

シワやくすみの根本的な原因の一つは、乾燥。乾燥は皮膚炎を起こす可能性があります。炎症は老化に繋がるため、乾燥は一刻も早く避けた方が良いのです。夏の終わりは角質肥厚によりスキンケアの浸透が悪くなりがち。スキンケアの始めに、先行乳液や化粧水タイプのマスクなどを活用して肌をほぐしましょう。秋口の乾燥・シワ・くすみはどれも放っておくとより顕著なエイジングサインに。初期段階で老けリスクをリセットしましょう。

[小西さん]ブラウス¥17,600(トーナル)パンツ¥20,900(ドゥクラッセ)リング¥14,300(ジュエッテ)[慶田先生] スカート¥17,600(クードシャンス/ワールド プレスインフォメーション)[ライター尾崎]シャツ¥16,500(トーナル)パンツ¥6,600(オペーク ドット クリップ)ピアス¥6,490〈eije〉リング¥4,200〈soie〉(ともにロードス)

撮影/横山翔平(t.cube)ヘア・メーク/広瀬あつこ スタイリスト/槇 佳菜絵 イラスト/平松昭子 取材/松葉恵里 ※情報は2024年11月号別冊付録掲載時のものです。

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