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閉店ラッシュの無人販売【いつでもスイーツ】、食べたら400円「クレームブリュレドーナツ」は絶対買いだった!

  • 2024.10.19
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「いつでもスイーツ」の店舗外観(写真:サイゾーウーマン)

近年、地方を中心としてその数を伸ばしつつあるスイーツの無人販売所チェーン「いつでもスイーツ」。謎の多い同チェーンをグルメライターが訪れ、販売されていたスイーツを購入し、実食してみました。

目次

・【いつでもスイーツ】とは? 移転売り尽くしセールが多数
・店内の様子
・750円を800円で表示、誤った価格を継続していたことが発覚!
・ゆれるネコプリンなど3品実食!
・楽しさ、おいしさはしっかりある!

【いつでもスイーツ】とは? 移転売り尽くしセールが多数、実質閉店ラッシュ

今年の3月に株式会社矢野経済研究所が発表した資料によると、2023年度は2兆3639億円の市場規模になると予測されているスイーツ業界。コロナ禍の影響で2019年度、2020年度は減少したものの、2021年度には前年比100.2%と回復。その後は2022年度に105.0%、2023年度(予測)では104.3%と再び規模が拡大しつつあります。

そんな中、地方を中心に店舗数を伸ばしつつあるのが、スイーツの無人販売所チェーンである「いつでもスイーツ」です。株式会社Createurが運営し、関西以西を中心に56店舗(公式サイトによる)を展開する同チェーンは、“全国のお取り寄せスイーツを1つから24時間お好きな時に購入していただけるお店”というコンセプトとのこと。

同社の仕入れチームによって選定された商品が店舗に並ぶ、いわばスイーツのセレクトショップのような形態をとっているようです。インスタグラムの公式アカウントを見てみると、多くのオープン情報や、オープンイベント、アフターイベントなどの情報が多くある一方で、移転売り尽くしセールの告知も多く見られます。なお、最近では10月14日〜11月6日にかけて6店が移転セールを実施中です。

また、各イベントの告知は、店名と日付を変えただけのいわば“コピペ”のような画像となっており、アフターイベントの画像ではどこもかしこも「オープン2日間で2000人ご来店ありがとうございました!」という文章があるため、「ほんとかよ!?」と疑ってしまうことうけあいの、独特なゆるさを漂わせています。

さらに、移転売り尽くしセールの告知を見ても移転先についての情報はなく、「これって移転というか、実質閉店だよね……」とツッコミを入れたくなるなど、かなりミステリーな印象のあるチェーンです。

【いつでもスイーツ】行ってみた! 店内の様子は?

そんな「いつでもスイーツ」に興味を惹かれた筆者は、在住する埼玉県にある東越谷店を訪れて商品を購入し、その実力を確かめてみることにしました。

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2月までの期間限定出店のようです(写真:サイゾーウーマン)

さっそく店舗を訪れてみることに。公式サイトの「よくある質問」というコーナーでは、駐車場について「ほとんどの店舗で駐車場を完備しておりますが、一部店舗ではありません」と記述されていましたが、この店舗はその一部にあたるようで、駐車場がないようでした。近くの有料駐車場を使用しましたが、筆者と同じように車で向かおうと思っている人は、その点に注意が必要でしょう。

入店しようとすると、店の入口部分で2月末までの期間限定出店であると記されたパネルを発見。「こういう期間限定の出店が多いのかな? 期間限定なら、閉店じゃなくて移転って言うのもまだ自然かもしれないし」と考えてしまいました。店内は撮影OKとのパネルがあったので、以下写真にてその様子を紹介したいと思います。

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店内には多くの冷凍ショーケースが置いてありました(写真:サイゾーウーマン)
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各冷凍ショーケースは洋菓子や和菓子、アイス、人気10種などのカテゴリーに分けられています(写真:サイゾーウーマン)
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常温の商品のコーナーもありました(写真:サイゾーウーマン)
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冷蔵品コーナー(写真:サイゾーウーマン)
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人気10種の内容について説明するパネル。項目で13種類、スラッシュで分けられたものも含めると15種類ありました。(写真:サイゾーウーマン)
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入口付近にあるセルフレジ。タブレットを操作し、商品を選んだあとに現金を料金箱の中に入れるか、あるいは対応するカードやQRコード決済をリーダーで行います(写真:サイゾーウーマン)
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レジの横にはお笑いユニット「ぼる塾」のパネルが置いてありました。調べてみるとどうやら過去に同チェーンで来店イベントなどを行っていたとか(写真:サイゾーウーマン)

【いつでもスイーツ】750円を800円で表示、誤った価格を継続していたことが発覚!

おいしそうなスイーツが目白押しの店内でテンションが爆上げとなった筆者でしたが、コンビニやスーパーのスイーツに慣れている身にとってはかなり価格帯が高く感じたのも確か。とはいえ、お取り寄せスイーツのセレクトショップ的な業態を考えれば、普段遣いよりもたまのご褒美スイーツを買いに来るお店だという事なのかもしれません。

今回の取材では、売り場のポップに表示されていた人気商品TOP3を購入……しようと思いましたが、人気2位の「苺のドルチェ缶」が1,200円(税込み、以下同)とかなりお高めだったので断念。

1位の「ゆれるネコプリン」のほかに、筆者の独断で「クレームブリュレドーナツ」(400円)と「あまおうのクリームいちご大福」(300円)の3品を購入することにしました。

ところが、購入の際に一つ問題が発生。「ゆれるネコプリン」は、ショーケースの値札だと800円となっていましたが、セルフレジのタブレット上では750円となっており、50円の差が生まれてしまっていたのです。

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税込800円の表示(写真:サイゾーウーマン)

「買うほうとしては安くなっている分にはいいけど、後々これでトラブルになるのも困るなあ……。詳細を聞こうにも店員さんがいないし……」と悩んでいると、レジの横に緊急連絡先の電話番号が書かれているのを発見。この日の対応時間は終わっていたため、一旦会計処理を行ったのち、次の日の朝に連絡をすることにしました。

翌日、ドキドキしながら電話をかけてみると、「当該商品の値下げをしたのでタブレット上の価格が正しく、問題ありません。現在、スタッフが店舗を訪れた際に値札を交換していますが、ちょうどその間のタイミングとなってしまったようです」との回答。

個人的にはこういうゆる~いノリも意外と好きなのですが、販売業、特にその場で対応できるスタッフがいない無人販売という形態において、誤った価格表示をしている状態が継続しているのは、わりと大きな問題ではないでしょうか。この部分に関しては、もう少しきっちりした方がいいんじゃないかな、と勝手に心配してしまいました。

【いつでもスイーツ】ゆれるネコプリンなど3品実食!

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今回購入した3品(写真:サイゾーウーマン)

気を取り直し、帰宅後に冷蔵庫に入れて解凍した3品を実食してみます。

ゆれるネコプリン 750円

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ゆれるネコプリン(写真:サイゾーウーマン)

まずは一番人気の「ゆれるネコプリン」。かつて韓国を中心にSNSでバズったこの商品ですが、こちらは兵庫県の企業が製造しているもののようです。販売者が株式会社Createurとなっていたため、いわゆるプライベートブランドのようなオリジナル商品ということかもしれません。

名前のとおり、かなり弾力の強いプリンは、揺らしてみるとぷるぷると形を変え、これを見ているだけでも癒される部分がありました。味のほうは牛乳寒天にかなり近く、懐かしさを感じる味わい。食べるだけで考えると少し割高に感じますが、揺らして楽しむ分も込みであると考えると、妥当な値段かなと思いました。

クレームブリュレドーナツ 400円(京都クレームブリュレドーナツ専門店「Brulee」)

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クレームブリュレドーナツ(写真:サイゾーウーマン)
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クレームブリュレドーナツ断面(写真:サイゾーウーマン)

続いては、「クレームブリュレドーナツ」。こちらは京都で人気を集めるクレームブリュレドーナツ専門店「Brulee」の商品です。しっかりと苦いカラメル部分と優しい甘さのカスタードクリームがドーナツの生地とベストマッチし、まさに絶品といった味わい。こちらは期間内に「いつでもスイーツ」を再び訪れることがあったら、絶対に買い込もうと思います。

あまおうのクリームいちご大福 300円(山口県フルーツギフト&カフェ「ホシスイーツ」)

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あまおうのクリームいちご大福(写真:サイゾーウーマン)
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あまおうのクリームいちご大福(写真:サイゾーウーマン)

最後は「あまおうのクリームいちご大福」。こちらは山口県に実店舗を構え、ブラウニーなど人気を集めるフルーツギフト&カフェ「ホシスイーツ」の商品となっています。ちょっと解凍しすぎてしまい、苺がかなり水っぽくなってしまいましたが、クリームと苺という鉄板の組み合わせはやはり安定のおいしさ。次購入する時はベストな解凍具合で食べようと思います。

【いつでもスイーツ】楽しさ、おいしさはしっかりある!

購入の際に少し問題を感じる部分があったものの、扱う商品自体にはしっかりと楽しさやおいしさがあった「いつでもスイーツ」。筆者が住んでいる埼玉県北部からは店舗が少し遠いのがネックではありますが、ご褒美スイーツを買うために再び訪れたいと思わせるだけの魅力がありました。

移転ラッシュならぬ閉店ラッシュが起こっていますが、同時に新規オープンも猛スピードでみられる同店。今後のどこまで店舗数が増えるのか、応援していきたい所存です! ただ、価格表示とかはもうちょっとだけきっちりしたほうがいいかも……!?

阿左美賢治(ライター)
食品スーパー「ヤオコー」を愛する埼玉在住グルメライター。中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢でもある。コンビニやチェーン店のグルメにも詳しい。趣味はスイーツ作り。

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