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NHKの“言い分”は? 平野レミNHKの生放送中に自著PRでスタジオ大混乱、宣伝のセーフとアウトの違い

  • 2024.10.19

平野レミ冠番組で料理以外でも“ハプニング”ぼっ発

自由奔放(C)日刊ゲンダイ
自由奔放(C)日刊ゲンダイ

料理愛好家の平野レミ(77)といえば、独創的でダイナミックな盛り付けと自由奔放なトークで人気だ。速射砲のような喋りとともにオリジナルのレシピを披露すれば、見る者は笑い、あっけに取られる。14日にNHKで放送された冠番組も平野ワールドが全開で、その腕前だけでなく、振る舞いも大いに注目を集めた。

番組名は「平野レミの早わざレシピ!2024秋」。2015年からNHK総合テレビで不定期に放送されている人気番組で、三連休の最終日の朝(10月14日、8時15分〜)、NHK総合テレビで生放送された。

レギュラーゲストの中山秀征(57)やハライチの澤部佑(38)、料理愛好家で義理の娘の和田明日香(37)に加え、朝ドラ「おむすび」に出演中のみりちゃむ(22)や元サッカー日本代表の前園真聖(50)も出演。55分間の放送で、「そうめん担々麺」や「プチ成型オムレツ」「トンチンカンライス」など、アイデアとユーモアをまぶしたオリジナル料理を披露する内容だった。

ところが同回は料理以外でも“ハプニング”が発生。“料理助手”の前園相手に「私もこの年までさあ、好きなことやってさあ、生きてきちゃったの。それでね、こういう本出しちゃったのよ」と、来月発売となる自著「私のまんまで生きてきた。~ありのままの自分で気持ちよく生きるための100の言葉」を手に持ち、カメラに向けて宣伝を始めたのだ。


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「商品紹介はおやめください! 生放送です!」

慌てた同局の安藤佳祐アナウンサーが、「レミさん! あの、商品紹介はおやめください! 生放送です! 商品紹介はお控えください!」と大急ぎで制止を試みるも、平野はお構いなしで「出してない出してない。まだ(発売前で)出してないんだから」とシラを切り、チラ見せのアピールを続行。澤部が「宣伝してる! 宣伝してる!」とツッコミを入れたことでスタジオは笑いに包まれた。

NHKは企業などの宣伝に加担してはいけない

もっとも公共放送であるNHKには、企業などの宣伝に加担してはいけないという原則がある。放送法83条でも《他人の営業に関する広告の放送をしてはならない》と規定されているのだ。

その一方で、同条2項には、編集上必要で、広告のためではない場合は著作者や営業者の氏名、名称を放送することを妨げないともある。ニュース番組で企業名が出るのはこれに当たるのだろう。受信料制度で支えられているNHK自体も、営利活動を禁止されている。

では、今回の書籍の紹介は宣伝に当たらないのか。当たるとすれば、NHKの長寿番組「きょうの料理」などで毎回のように「参考にしてみてください」とアナウンスされる番組テキストの最新号の“告知”も問題ではないのか。

この疑問をNHKにぶつけると、「『きょうの料理』や語学番組の番組テキスト(NHKテキスト)は、放送内容と緊密な連携をはかって作られていて、番組では、視聴者に放送内容をよりよく理解していただくためにテキストを紹介しており、これは一般的な商品紹介とは異なると認識しています」(広報局)との答え。

慎重に検討、自主的な編集判断で放送

また、今回の告知が問題だとすれば、俳優や制作者が「あさイチ」などにゲスト出演し、自身が携わった作品(NHK制作ではない映画など)の話をして紹介・宣伝行為を行う“番宣出演”も同じく問題のように思えるが…。

「『あさイチ』などの情報番組で、ゲストの最近の活動等をお伝えする際には、視聴者に特定の企業や商品、作品の広告・宣伝と誤解をされないよう慎重に検討したうえで、NHKの自主的な編集判断のもと、放送しています。

一方で、『平野レミの早わざレシピ!』は、料理愛好家の平野氏の料理のレシピをお伝えする番組で、『あさイチ』などの番組とは異なる対応をしました」(同)

なるほど、トーク番組であればNHKと無関係の本の紹介もオーケーだが、料理番組ではNHKのテキスト以外、宣伝はダメということらしい。

なんだか都合のいい言い訳に聞こえるが、「私のまんま」で生きてきた平野さん、NHKの回答を「101番目の言葉」として刻んではいかが?

(コクハク編集部)

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