1. トップ
  2. 【漫画】いつのまにか“ワーカホリック状態”に…気づけたきっかけは有名アニメ監督との会話「首がもげるほど共感しました」「休むのって難しい…」の声

【漫画】いつのまにか“ワーカホリック状態”に…気づけたきっかけは有名アニメ監督との会話「首がもげるほど共感しました」「休むのって難しい…」の声

  • 2024.10.19
気づかないうちに“ワーカホリック状態”…現代あるあるに共感の声多数 画像提供/海野なまこさん
気づかないうちに“ワーカホリック状態”…現代あるあるに共感の声多数 画像提供/海野なまこさん

【漫画】お世話になったアニメ監督から聞いた“休むこと”の大事さに「休むんだよ、みんな…」「わかりすぎて…」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、イラストレーターとしても活躍されている作者の海野なまこさんの体験談『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』をピックアップ。海野さんが、2024年8月14日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2.3万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では海野さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

大切なことを気付かせてくれた監督との出会い

『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』(2/19) 画像提供/海野なまこさん
『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』(2/19) 画像提供/海野なまこさん

2024年の3月、アニメのコンテ制作依頼を請ける事になった海野さん。打ち合わせをするためにアニメ会社へ赴いたのだが、打ち合わせ中に海野さんが“考えたらすぐわかるようなこと”を質問してしまったそうだ。

海野さんは「監督にヤな顔をされたらどうしよう」と内心焦りながら、チラッと監督の方を見た。しかし監督は特に顔色を変えることもなく、質問に答えてくれる。海野さんの中で「良い人だ!!」と“判定”されたあと、打ち合わせは問題なく終了。そして帰宅したあとも監督の姿勢を思い出し、「画作りの話をする時楽し気で私も嬉しい気持ちになったな…」と余韻に浸っていた。

そこで海野さんは、普段はしない事前のコンテチェックを監督へ依頼してみることに。快く引き受けてくれた監督に向けて誠意が伝わるように自分なりに工夫を凝らしたコンテを提出し、チェックの返却を待つ海野さん。スムーズなやり取りを維持したまま制作を進める海野さんは、「監督の所感がとても良かったので次回のコンテもお願いできればと思います」「今回、監督が初めて続けてお願いしたいと言っております」というメールを受け取る。

しかしメールには「打ち合わせ前に一時間ほどお時間を」という言葉が。「え…アドバイスってなに…コワい…」「絞り上げられるのかな」とガタガタしながら、海野さんは打ち合わせ現場へと向かう。もちろん絞り上げられることはなく、話は画作りとは関係ない方向へ。そこであることをずっと聞きたかった海野さんは、勇気を振り絞って「監督って…お休みはありますか?」と質問したのだが…。

この漫画を最後まで読んだ人たちからは「首がもげるほど共感しました」「私もワーカホリックなのでどうにかしたい」「休むのって難しい…」「わかりすぎる。わかりすぎて…」「休むんだよ、みんな…」など反響の声が寄せられている。

海野さんを救った監督は「一生、恩人です。」

『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』(10/19) 画像提供/海野なまこさん
『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』(10/19) 画像提供/海野なまこさん

――『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

監督と初対面の時の印象で、画作りのお話においてとても楽しそうにお話をする熱意のある方で、アニメ会社に所属していない部外者の私にとても親身になっていただき色々とアドバイスを受けた経験から、こんなに素敵なアニメ監督に出会えたことが嬉しく、自己満かも知れませんが発信したくなりまして、今回の漫画制作に繋がりました。

(勿論、仕事に関する話なので個人名や作品名を出したり変な事は描いてはおりません)

――本作の執筆にあたり、監督から何かリアクションはありましたか。

スタッフ様経由で漫画の存在を知った監督からは軽めに「まあ、大丈夫ですよ」と一言直接お伝えいただきました。まさか、あんなに漫画が伸びるとは予想外でしたので、私はご本人を前に恐縮ばかりしておりました。

――監督は顔のパーツが描かれていませんが、感情が分かりやすく描かれているところが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

特定を避ける意味が第一で監督含め、スタッフ様の顔は描きませんでしたが、感情は読む方に伝わるように漫符を利用したり、ポーズで雰囲気が伝わるようにいたしました。

こだわった点は、当時は辛かったですが、休む事に罪悪感を感じていると話す自分の表情はグラデーションを使用して良い感じに描けたかなと思います。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

気に入っている台詞は監督の「ワーカホリックですね…」とつぶやくシーンです。周囲の心配の言葉が頭に入らない中、監督からのあの言葉で私は自分を客観視をする事ができて救われたので…あの一言が無ければ私は今頃、仕事のしすぎで壊れていたと思います。監督は一生、恩人です。

――今後の展望や目標をお教えください。

監督が親身になって私にアドバイスしていただいた分、それを今後の糧として仕事に活かしていくのが一つの恩返しでもあり目標ではないかと感じております。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

漫画を描いていたタイミングは、今回お世話になった監督にもうお会い出来ないかもしれないというタイミング(仕事がほぼ完了)でしたが、監督からのご指名で今は新たな仕事を任されておりまして現在、心血注いでコンテ制作をしております。

ドラマチックなできごとが色々と起きているので、アニメ制作会社並びに関係者様にご迷惑にならない範囲で最後にもう少しだけ追加漫画が描けたらいいなとはぼんやり考えております。

元記事で読む
の記事をもっとみる