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寝たきりになった義母を放置して出て行った夫「介護よろしく」義母「計画を実行しましょう」真相は

  • 2024.10.20

私は2歳年上の夫と、数年前に義父を亡くして独り身の義母とで3人暮らしをしています。世間では嫁姑のいさかいもあるようですが、義母は気立ての良い太っ腹な人。観劇が趣味という共通点もあり、私たちは同居後も良好な関係を維持しています。しかし最近、夫の様子がおかしくて……。

不在がちな夫、やっぱり…

このところ夫は、残業だ出張だと言って帰宅することすら稀に。電話やメッセージでも必要最低限の業務連絡のようなやりとりばかり。そしてこの間、たまたま夫の会社に連絡をしたことで、ついに私は知ってしまいました。夫は出張ではなく、有給休暇を使ってどこかに旅行していたというのです。

さらに先日、酔っぱらいつつも珍しく帰ってきた夫が、カバンを放り投げてソファーで爆睡したときのこと。散らばった中身を片付けていた私が見つけたのは、知らない家の鍵。しかもキーホルダーには女性の写真が入っていました。

これは浮気の動かぬ証拠……。そのとき、後ろから物音が聞こえたので振り向くと、寝間着姿の義母が立っていました。義母も実の息子が何をしているのか、悟ったのだと思います。

私が、「夫とは夫婦ではいられません。離婚して、この家を出ていきます」と言うと、義母は私の手を握って言ってくれました。「悪いのはすべて息子。あなたが出ていくことはない。私にとってあなたはすでに嫁じゃなく娘みたいなものだもの!」

そして、何かを決意したようにうなずきました。「私に考えがあるわ。任せてちょうだい」

とんでもない事態に

その数日後、大変なことが起こりました。なんと義母が自宅で突然倒れたのです。私は慌てて夫に連絡しましたが、コール音はしても一向に取る気配がありません。2時間以上も折り返しもなく、ようやく夫が戻ってきた夜には、義母はベッドの中で眠っていました。

「母さんはどうなんだ?」。夫は、苦しそうに眠る義母を指差して聞きました。私は冷静を務めて答えました。「このまま寝たきりになるって。生活には全面的な介護が必要で、食事もお風呂もトイレもサポートが必須。意思疎通も難しくなるそうよ。あなたは唯一の実子よね? これからはしっかり帰宅して介護をしてあげて」と言うと……。

「嫁なんだからお前がやれ!」と、夫は介護を拒否。「俺は会社で寝泊まりするからよろしく。寝たきり老人の面倒なんて見たくない!」

そこで私は、「あなたが寝泊まりするのは浮気相手宅でしょ? 全部知っているのよ」と言いました。ところが夫は開き直ったのです。「知っているなら話は早い。俺はあっちのマンションに移るから」

夫はそのまま本当に、着替えをまとめて家を出て行ってしまいました。私はあ然。自分の母親が寝たきりになったというのに、介護を放棄して浮気相手宅に逃げるなんてあり得ません。

1カ月後、ついに制裁が!

こうして1カ月後……。準備が整ったと義母に言われて、夫を呼び出した私。ノコノコ自宅にやって来た彼は、家の中に入ってビックリ。1階の壁や柱が取り払われ、広々としたフローリングの練習場になっていたのです。

観劇が趣味の義母は、私と同じ劇団が「推し」。その劇団が新しいけいこ場を探していると聞きつけて、なんと義母はこの家を長期貸し出してしまったのです。

「寝たきりの母さんに賃貸借契約ができるはずないだろ!」という夫の叫び声を聞いて、ピンシャンした義母が奥から出てきました。「あれは全部、演技だったのさ。倒れたふりをしてあんたを試したんだよ。演劇は、見るだけじゃなくて一度はやってみたかったんだ」

そして、泡を吹いている夫に宣言しました。「母親が倒れて寝たきりになるっていうのに、一人息子のあんたは介護を放棄。お嫁さんに押し付けて家を出て行ったのを私は一生忘れないよ。そんな薄情者は息子にはいらん。この家から出て浮気相手のところに行きなさい」

その後、もちろん離婚が成立。母から絶縁された元夫は浮気相手宅に転がり込みましたが、予想通り、毎日暮らすといろいろとアラが見えてくるようで、夫はすぐに追い出された様子。今では安アパートを転々としているそうです。

私のほうは、元義母とこの家の2階で同居を続行。けいこ場の管理人をしています。階下では大好きな劇団の推しメンがいつも練習中。毎日眼福(がんぷく)です。

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妻への裏切りだけでなく、実母まで見捨てようとした夫は救いようがないですね……。義母の思い切った決断力と行動力とで、驚くような展開になりました。気の合う2人、これからも仲良く観劇を楽しんでほしいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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